知っておくとラクになる！ セルフケアでやわらげる花粉症 知っておくとラクになる！ セルフケアでやわらげる花粉症

今年も迫ってきた花粉シーズン。コロナ禍とも重なり、症状が不安になることもありそうだから、花粉症はセルフケアで抑えたいもの。おすすめのケア方法を知って、早めに備えをしておきましょう。

花粉が顔につかないよう、服装や普段の行動の見直しを

花粉症の症状は、鼻や目、のどの粘膜に花粉がつくのが原因。帽子やマスクやメガネで顔をおおうことや家の中に花粉を入れないように注意しましょう。乳酸菌を継続的にとることも、免疫の暴走を抑え、アレルギー対策になります。

出かけるときのケア方法

＜ケア方法１＞マスク×メガネで粘膜への花粉の付着を防ぐ

ウイルス同様、花粉症対策でも、マスクは不織布素材がいちばん花粉を通しません。鼻から花粉が入ると、知覚神経が刺激されて目の症状にもつながるのでマスクは必須。また、目の粘膜に花粉がつかないように、コンタクトはやめてメガネをかけること。フード付きメガネなら完璧です。

＜ケア方法２＞静電気が起こりにくい格好をする

静電気があるところには花粉がつきやすいので、実は髪の毛は要注意。髪の毛は、アクリルやポリエステルなどマイナスに帯電しているものに触れることで静電気が起こります。長い髪をたらしたままや、髪をいじるくせには気をつけましょう。静電気を抑えるために、髪を結んだり、静電気の起こりにくい素材の帽子をかぶったり、静電気防止スプレーや柔軟剤で予防するといいでしょう。

＜ケア方法３＞ワセリンを鼻の中にこまめに塗る

花粉は水分にくっつくと割れて、アレルゲンを放出します。鼻水が出ている状態で花粉がつくとくしゃみが止まらないのはこのせい。綿棒にワセリンを少量とって鼻の穴に入れ、小鼻の中に塗ってガードしましょう。1日4回くらい塗り替えるといいでしょう。

家の中でのケア方法

＜ケア方法１＞上着は玄関で脱ぐ

アウターは静電気が起こりにくい素材で、表面がつるっとしたものを選んで。帰宅時は玄関で軽く払い、そのままかけておくといいでしょう。帽子も髪を守ってくれますが、ニットやウールは花粉がつきやすいのでコットン素材のものなどが◎。

＜ケア方法２＞空気清浄機を玄関や窓のそばに置く

空気清浄機は、汚れた空気や花粉が入ってくる場所の近くに置いて、きれいにするのがよい使い方。外の空気を取り入れる窓のそばはもちろん、衣類の花粉が舞っている玄関などに置くとより効果的です。

＜ケア方法３＞換気や洗濯は花粉が少ない時間帯にする

感染対策のため換気が求められますが、風の強い日は花粉の飛散量が多くなります。花粉予報など参照のうえ、窓は細めに開けること。午前中や夜間より午後のほうが、飛散量が多い傾向が。もし洗濯物を外に干すなら、夜間や早朝が◎。

教えてくれた 岡野光博さん profile

医学博士。国際医療福祉大学教授。同大学成田病院 耳鼻咽喉科・頭頚部外科部長。花粉症をはじめアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など炎症性疾患における専門家。

花粉症セルフケアアイテム〈外からのケア編〉

01_エッセンシャルオイル

教えてくれたのは南上夕佳さん（花粉症歴2年）

「ユーカリラディアータの精油をティッシュに1滴落として、マスクの内側に入れます。スーッとして鼻どおりがよくなるのでおすすめ。ユーカリラディアータのみつろうバームを作って、鼻の下や鼻の入り口に塗るのも◎」

［PROFILE］
植物療法士。ルボア フィトテラピースクール 副代表。著書に『自然ぐすり生活』（ワニブックス）

02_メイクの上からも使えるスプレー

教えてくれたのは 水井真理子さん（花粉症歴32年）

「くしゃみや目のかゆみのほか、アレルギーによる肌の乾燥も悩みです。IHADAのスプレーは微細で肌アタリがよく、顔全体にベールがかかるので、ムズムズやかゆみが激減します」

[profile]トータルビューティ アドバイザー　著書に『水井真理子の寄り添い美容』（集英社インターナショナル）

03_花粉バリアシール

04_柔軟剤

05_美容乳液

06_ミスト状化粧水

花粉症セルフケアアイテム〈内からのケア編〉

01_じゃばら果汁

02_乳酸菌

KW乳酸菌配合のロングセラーのサプリメント。ノアレ タブレット30粒入り ¥2,200／キリンホールディングス

教えてくれたのは 柿原陽子さん（花粉症歴31年）

「重度の花粉症ですが薬に抵抗があったので、薬に頼らずいろいろ試し、残ったのがこのふたつ。中学生の頃からじゃばら果汁を朝晩20～30mL飲むと、緩和されて楽です。ノアレも高校生の頃から飲んでいて、花粉時期の肌荒れとかゆみが改善」

［PROFILE］スタイリスト。『リンネル』をはじめ、ファッション誌や広告等で幅広く活躍。小学生のころから花粉症。

03_乳酸菌飲料

教えてくれたのは リンネル編集部W（花粉症歴5年）

「食生活では、積極的に乳酸菌をとるようにしています。ボディメンテはドリンクから植物由来の乳酸菌が摂取できて、気軽に続けやすいのがいいですね。低カロリーなので、水分と電解質補給も兼ねて毎日飲んでいます」

［PROFILE］ヘルスケアの記事を担当し、健康意識が向上。近年は花粉症の悪化に悩む。

04_レメディスプレー

教えてくれたのは アサイアサミさん（生まれたときから花粉症）

「小さいときからの花粉症を治したいと腸活をスタート。ヨーグルトが体に合わないので、ヤクルトを常に飲んでいます。ほかに、水溶性食物繊維のイヌリンやグルタミンのサプリなども。アレルギー反応が出てしまったときは、レスキューレメディのスプレーを舌の裏に2〜3プッシュして、症状を緩和しています」

［PROFILE］編集・ライター。岡山の広告代理店「ココホレジャパン」を運営。腸活に詳しい。

illustration：Kayo Yamaguchi　text：Ema Tanaka 　web edit：Riho Abe
リンネル2021年3月号より
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