イケアとマリメッコの待望のコラボ。北欧のサウナ文化から生まれた「BASTUA」が登場 イケアとマリメッコの待望のコラボ。北欧のサウナ文化から生まれた「BASTUA」が登場

フィンランドを代表する２大ブランド、イケアとマリメッコが初のコラボレーション。「BASTUA（バストゥア）」 限定コレクションが、全国のイケア店舗で3/1（水）より順次発売されます。発売に先がけて、サウナラボ神田で開催された記者会見の様子をリポート。「BASTUA」コレクションのアイテムを紹介します。

デザインモチーフはルバーブ！ コレクションをご紹介

水筒には、ロウリュの蒸気がサウナの壁を背景にすると、花の形のように見えることからデザインされたフローラルパターン。水筒 0.7L ￥1,999、トレイ￥1,999、アロマキャンドルグラス入り￥999、ベンチタオル￥1,999／すべてBASTUA／バストゥア（イケア）

イケア発祥の地である、スウェーデン南部のスモーランド地方の方言で“サウナ”を表現する「BASTUA」。「大胆に、楽しく、健康に暮らす」をテーマに、北欧の自然やサウナをはじめとするウェルネス、セルフケアの習慣からインスピレーションを得た限定コレクションです。

マリメッコがプリントをコラボレーションのためにデザインしたのは、今回が初めて。カラーバリエーションのある４種類の特別なプリントデザインで表現したトレイやタオル、バスローブから、ランプ、ガラス製品まで、26種類の商品から構成されています。

ルバーブの葉をデザインした大胆な柄のフロアクッションは、夏らしいリラックスした雰囲気を演出。屋内でも屋外でも。フロアクッション￥4,999／BASTUA／バストゥア（イケア）

左から、サウナのベンチ板をイメージしたキャリーバッグ。お弁当入れにも。キャリーバッグ 7L ¥999、サウナ小屋に使われるカットされた丸太からインスピレーションを受けたパターン。キャリーバッグ￥1,299／BASTUA／バストゥア（イケア）

初のコラボレーションのイチオシのアイテムは？

左から、マリメッコのクリエイティブ・ディレクター レベッカ・ベイさんとイケア スウェーデンのクリエイティブ・リーダー ヘンリック・モストさん。

会見では、マリメッコのクリエイティブ・ディレクターのレベッカ・ベイさんとイケア スウェーデンのクリエイティブ・リーダーのヘンリック・モストさんが登壇。「いいデザインをより多くの人に届けたい、毎日の生活をよりいいものにしたい」という共通の価値観を持っていたことから、自然に生まれたという今回のコラボレーション。そのなかで、サウナ文化というキーワードが出てきたのだといいます。

「サウナは誰もが平等で、デモクラティックなスペース。マリメッコはプリント、私たちは家具、それぞれの専門知識を組み合わせ、別々ではできないことをしようという気持ちがありました。サウナがなくても、バルコニーやビーチ、公園でも楽しんでもらえます。リラックスしたいときにぴったりです」とヘンリックさん。

「サウナの中、またサウナの後にどんなふうに楽しみたいか。サウナの体験から何が起こるか、プリントとして蒸気を表せないかなどを考えました。その中で生まれたのがルバーブの葉のデザイン。サウナの近くに生息することが多い、美しい植物をヒーロープリントで表現しました」とレベッカさん。

サウナ小屋によく使われている、カットされた丸太からインスピレーションを得たデザインも。トレイ￥1,999／BASTUA／バストゥア（イケア）

北欧デザインで大切なのは、機能性とフォルムのバランスが取れていること。トレンドのないデザインで、耐久性があり、日々の生活に見合っていること。長く使い続けることができるのが魅力だとヘンリックさんはいいます。

レベッカさんも「リラックスすること、自分のために時間を使うことの重要さに気づいてほしいです。毎日使うものにこそ、その要素があってほしい。このコレクションを使うことで、ほんの数分でも生活の中で自分を大切にする時間を見つけてほしいです」と語ります。

青々としたルバーブの葉をデザインに。シャワーカーテン￥2,499、バスローブ￥4,999、LEDランタン￥6,999／BASTUA／バストゥア（イケア）

買いものから洗濯、旅行、引っ越しなど、さまざまな場面で活躍する大容量で丈夫なキャリーバッグ￥1,299／BASTUA／バストゥア（イケア）

そんな2人が今回のコレクションの中で特に気に入っているのは、ルバーブの大胆な柄のキャリーバッグとシャワーカーテンだそう。

「イケアのアイコン的なアイテムであるフラクタ バッグ（ブルーのバッグ）は実用的で機能的。私も常に使っているものです。サウナ小屋をイメージする丸太や、ルバーブの葉のプリント柄でさらに楽しく使ってもらえると思います」とレベッカさん。

ヘンリックさんは「北欧は冬が暗くて長いから、ルバーブのシャワーカーテンをバスルームにつけたとき、とても楽しい気持ちになれます。春の訪れを感じられて、朝起きると嬉しくなるんです」と、イケアの中でもお気に入りのデザインのひとつになったといいます。

北欧のサウナ文化とウェルビーイング

人口とほぼ同じ数のサウナがあるというフィンランドをはじめ、生活にサウナは欠かせないという北欧。駐日スウェーデン大使のペールエリック・ヘーグベリさん、駐日フィンランド大使館のレーッタ・プロンタカネンさんも交えて、サウナ文化についてのトークも盛り上がりました。

温泉やサウナで、ほとんど何も身につけていない状態で他人と過ごすことができる文化があったり、シンプルで、ミニマリズムに基づいたデザインや匠の技など、北欧と日本には共通点がたくさんあるという４人。

「デザインのわびさびや、不完全であることからストーリーが生まれるのは、今回のコレクションにおいても活きていると思います」とレベッカさん。

ビーチやジムにも使えそうな、柔らかいジャガー織りのリバーシブルのバスタオル。大判￥2,999、「BASTUA」のトレイがぴったり収まるサイドテーブル。￥6,999／すべてBASTUA／バストゥア（イケア）

人生の中で一番重要な決定をしたのは、職場の机の前ではなくサウナだったというペールエリックさんは、「オフィスにいないときに、人生のウェルビーイングが決まってきます。人生は短いから、自分自身のケアをしていくのはとても重要。サウナで過ごしているとリラックスもできますが、深い会話が始まることも多い。北欧間の外交にも欠かせないですね」と語ります。

木彫りを思わせる表面が特徴的なガラスのシリーズは、熱いサウナの後の冷たい飲み物などを連想させます。ボウル各￥999、ピッチャー￥2,999、トレイ￥1,999／すべてBASTUA／バストゥア（イケア）

「世界中でサウナがブームになりつつあるのは、自分自身をケアすること、自分の面倒をみることが重要だと気づいたからだと思うのでうれしいですね。心と体のバランスが取れる人は、仕事においてもクリエイティブで能力があります。サウナは自分のために時間を作ったり、友人や家族と時間を過ごすためのひとつの方法。サウナに入った後はよく眠れるし、精神的にも日常から少し離れて自分自身の声に耳を傾けたり、アイデアの交換ができる場所でもあります」とレーッタさん。

心と体のバランスを意識してケアをすると、より社会に貢献できるなど、ウェルビーイングの大切さを語った皆さん。「BASTUA」限定コレクションを家で使うことで、北欧のリラックス法を体感できそうです。

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photograph：Miho Kakuta　 text：Mayumi Akagi　

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