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【今見たいアート案内:4~6月】 春のおでかけにおすすめの美術展4選 【今見たいアート案内:4~6月】 春のおでかけにおすすめの美術展4選

ちょっとお出かけしたくなるこの季節。日常のプロダクトから旅を感じるものまで、さまざまな展覧会が開催中。『リンネル』本誌のアート&イベント連載ページを担当しているライター赤木真弓さんおすすめの、美術館で見られる現在開催中のアート&イベントを厳選してご紹介します。

目次
【今見たいアート案内:4~6月】 春のおでかけにおすすめの美術展4選
  1. 芸術家たちの南仏
  2. 東京国立近代美術館70周年記念展『重要文化財の秘密 』
  3. ねこのほそ道
  4. 21_21 DESIGN SIGHT 企画展 『The Original』

1. 芸術家たちの南仏

■南仏で育まれたモダン・アートの多様性を俯瞰する、国内初の展覧会

ポール・セザンヌ《マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む》1877–79年 油彩、カンヴァス 64.5×80.2cm 吉野石膏コレクション(山形美術館に寄託)

かつて、芸術家が景勝地や巨匠たちの作品を求めて、パリからイタリアへ留学や旅行をする際の中継地とみなされていた南仏。地中海や山々に囲まれた豊かな自然、美しい光が芸術家たちを惹きつけ、19世紀末以降はヴァンスやニース、マルセイユをはじめとする南仏の街を多くの芸術家たちが制作の場として選ぶようになりました。

本展「芸術家たちの南仏」は、20世紀に芸術が展開した場としての南仏に注目。そこで広がりをみせた交流、表現や技法について紹介する国内初の展覧会です。

左:アンリ・マティス《ミモザ》1949年 切り紙絵(コラージュ)151.3×93cm 池田20世紀美術館、右:アンリ・マティス《待つ》1921–22年 油彩、カンヴァス 61×50cm 愛知県美術館

本展では、国内の美術館などが所蔵する約30作家の作品と、関連資料およそ150点を通して紹介。パブロ・ピカソが晩年手がけた陶芸作品や、アンリ・マティスなどのカラフルな色彩で知られる南仏の温かなイメージだけではなく、それとは異なるマックス・エルンストやハンス・ベルメールなど、戦争を背景にした作品にも光を当てます。作品から南仏がどのような場所だったかをひもとく展覧会を見ていると、南仏への旅情もかき立てられそうです。

『芸術家たちの南仏』

 

開催中~6月18日(日)/DIC川村記念美術館/9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで。会期中展示替えあり。/月曜休館/一般¥1,800/https://kawamura-museum.dic.co.jp

2. 東京国立近代美術館70周年記念展『重要文化財の秘密 』

■史上初、すべての展示作品が重要文化財

左:菱田春草《黒き猫》 重要文化財 1910(明治43)年 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託) 5月9日~5月14日、右:黒田清輝《湖畔》重要文化財 1897(明治30)年 東京国立博物館蔵 4月11日~5月14日
初代宮川香山 《褐釉蟹貼付台付鉢》 重要文化財 1881(明治14)年 東京国立博物館蔵 通期展示 Image:TNM Image Archives

明治以降の絵画、彫刻、工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみによる豪華な展覧会。発表された当初は問題作だった作品が、どのような評価の変遷を経て、重要文化財に指定されるに至ったのかという美術史の秘密にも迫ります。日本の近代美術の魅力を再発見できる機会をお見逃しなく。

東京国立近代美術館70周年記念展『重要文化財の秘密 』

 

開催中~5月14日(日)/東京国立近代美術館/9:30~17:00 ※金・土曜は20:00まで。入館は閉館30分前まで/月曜休館(5/1、8は開館)/一般¥1,800/https://jubun2023.jp

3. ねこのほそ道

■現代美術を通して見る、猫的なるもの

佐々木健《ねこ》 2017年 油彩、カンヴァス 個人蔵 Courtesy of the artist and Gomike
左:中山英之+砂山太一 《かみのいし》 2020年 紙、木 ©中山英之建築設計事務所、右:五月女哲平《our time》2020年 アクリル、木 /《You and I》 2019年 アクリル、木 ©Teppei Sotome

言葉の秩序から逃れられる、自由、野生、ユーモア、ナンセンスがあふれる、人間とは異なる空間感覚や倫理観を持つ、まるで猫のような現代美術を紹介。泉太郎さんや中山英之さんなど、6人の美術家と1組の建築家による、身近なところから人間中心の視点をずらす試みを体験できます。

『ねこのほそ道』

 

開催中~5月21日(日)/豊田市美術館/10:00~17:30 ※入場は閉館30分前まで/月曜休館(5/1は開館)/一般¥1,000/https://www.museum.toyota.aichi.jp

4. 21_21 DESIGN SIGHT 企画展 『The Original』

■プロダクトデザインの原点をたどる

フェイ・トゥーグッド「ローリーポーリー」(2018、ドリアデ) PHOTO:"UNTITLED (THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #173)”,2022©︎ GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM
左:ミケーレ・デ・ルッキ「セクレテッロ」(2016、ユニフォー)、 中央上:インゲヤード・ローマン「ウォーターカラフェセット」(2017、木村硝子店) 、右上:エンツォ・マーリ「フォルモサ」(1963、ダネーゼ・ミラノ) 、右下:ジャスパー・モリソン「ムーン ティーポット」(1997、ローゼンタール)

根源的な魅力と、世の中に深く影響を与える力を備えたデザインを「オリジナルである」として考え、家具や食器、玩具などのプロダクトをテキストや写真などとともに紹介。実物とあわせて見たり、部屋のように再現したインスタレーションのなかで体感しながら、デザインの魅力を問い直します。

21_21 DESIGN SIGHT 企画展 The Original

 

開催中~6月25日(日)/21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2/10:00~19:00 ※入場は閉館30分前まで/火曜休館/一般¥1,400/https://www.2121designsight.jp

text & edit:Mayumi Akagi
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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