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大掃除をしない! 年末年始の家事のコツ【整理収納のプロ・瀧本真奈美さん】 大掃除をしない! 年末年始の家事のコツ【整理収納のプロ・瀧本真奈美さん】

連載 #素敵なおうち訪問

必要以上の家事をやめたら、暮らしがもっと楽になる。特に慌ただしい年末年始、自分も家族も笑顔でいられる「がんばりすぎない」家事のコツを整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんにお聞きしました。

目次
大掃除をしない! 年末年始の家事のコツ【整理収納のプロ・瀧本真奈美さん】
  1. 「やらなきゃ」を手放し、家族と迎える穏やかなお正月
  2. <年末年始の家事 1>大掃除を無理しない、ちょっとずつの家事分担
  3. <年末年始の家事 2> ほんの少し華やかな来客時のおもてなし
  4. <年末年始の家事 3> 新年を迎えるための小仕事
  5. <年末年始の家事 4> 昔はしていたけど今は手放したこと
  6. 「掃除嫌い」な家族が変わるワンツーアクションの片付け
  7. お話を伺った 瀧本真奈美さん profile

「やらなきゃ」を手放し、家族と迎える穏やかなお正月

窓掃除は、手の届きづらい高所を夫が、それ以外を瀧本さんと「それぞれ負担にならないエリア」で分担。この撮影のあともコツコツ続ける夫に「いつかやるなら今のうちに、と思っているのかも(笑)」と瀧本さん。

以前は物が多く、家事にも手をかけていた瀧本さん。けれど50歳を目前にして、落ちた体力に合わせた「手放す」暮らしに行き着いたそう。「物が少なければ片付ける位置も覚えやすく、家族と家事がシェアできます。掃除は完璧に、料理は手作り、など自分を追い込むルールも手放しました」

年末年始の家事も、がんばりすぎないが基本。

「30代の頃は大掃除やおせちの準備に追われていました。疲れて家族にあたることも……。でも実際おせちは毎年だと飽きるし、窓拭きも雨が降ったらまた元どおりに(笑)。だから今は、日々ちょっとずつやっていればと思うように」

元看護師の瀧本さんは、ひとりでがんばりすぎて抱え込む女性が多いことも知っていました。だからこそ「家族仲良くお正月を迎えられることが一番。自分にちょうどいい工夫を見つけてみてください」。


<年末年始の家事 1>
大掃除を無理しない ちょっとずつの家事分担

年末だからと大掃除を意識しすぎない瀧本さん。
「年末に家事をため込んでやろうと思わず、毎日ちょっとずつやっていれば、それで大丈夫です」。日々の家事は夫との分担制。「高い場所の掃除は彼」といった具合に、二人で相談しながら分担を決めるそう。

片付け嫌いの夫が、整理上手になったクローゼット。ハンガーとシャツの数を合わせておけば、洗濯後「空いているハンガーに戻すだけだから簡単」。しまう場所が決まるとルーティンに。

<年末年始の家事 2>
ほんの少し華やかな来客時のおもてなし

「おせちは準備しても食べ残すことが多いので、“パンにのせるだけ”のブルスケッタや“ピックで刺すだけ”のピンチョスなど、無理のないおもてなしが基本」。テーブルクロスを少し華やかなものに替えるだけでも◎。

テーブルに添えた100円ショップのフェイク枝は、正月飾りとして花瓶に入れることも。次の年に使わなくなったら、必要な方へ譲ってリサイクル。

<年末年始の家事 3>
新年を迎えるための小仕事

「うちのタオルはボディ、ハンドタオルの2サイズのみで、色味は白、ライト&ダークグレーの3色が基本です」。サイズと色を統一することで、収納もすっきり。

「買い替えのタイミングが合えば、新年に向けて無印良品でタオルをそろえます」。新たな気持ちで年を迎えたいけど、大げさな準備は大変。そんなときは定番の日用品をリセットするだけで気分一新。


<年末年始の家事 4>
昔はしていたけど今は手放したこと

新年の挨拶は仕事関係の方へはメールで、友人へはLINE。「年賀状を買いに行く手間、出しに行く手間も減りました」

「たとえば写真付き年賀状は、もらっても捨てにくく相 手の負 担になることも。 今 年から年賀状をやめ、新年の挨拶はメールとLINEに」。また庭も 手入れしやすく変え、年末の草抜きもやめたそう。


「掃除嫌い」な家族が変わるワンツーアクションの片付け

家族と片付けをシェアするコツは「物の定位置を覚えてもらうことから。定位置は自分ひとりでなく、家族と相談して決めます」。最大ツーアクションでしまえる場所だと、片付けが負担になりにくいそう。

ワンアクションの片付け

階段下横がクリーナー置き場。フロアワイパーは「立てる」、モップは「吊す」のワンアクションで片付け完了。左奥にはランドリースペースがあり、日々の家事動線もスムーズ。

ツーアクションの片付け

クリーナー置き場から手の届く棚に無印良品のボックスを置き、掃除グッズをまとめて収納。ポイントは「引いて、しまう」の2アクションで片付けられること。よく使うものは手前に。


お話を伺った
瀧本真奈美さん profile

整理収納コンサルタント。「飾る」から「手放す」にシフトしたことで、より暮らしやすくなった自身の経験を新刊『あなたを苦しめるものは、手放していい』(主婦の友社)にて執筆。夫と二人暮らし(独立した子どもと孫あり)。ブログ「暮らしごとレシピ」が人気で、著書多数。「クラシング」代表。

photograph:Wakana Ono text:Aya Murakami web edit:Riho Abe
リンネル2020年2月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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