子どもたちの自学自習をサポートする公文式教室。 子育て中のママが先生として開設することも多いのだとか。 身近なようで意外と知らないお仕事の現場を、圷みほさんが見学しました。
見学するのは…くもんの先生というお仕事
自身の母もKUMONのスタッフとして働いていた圷さん。公文式学習がきっかけで、英語が得意になったそう。今は娘を通わせることを検討しており、子どもたちの学習に寄り添うくもんの先生とはどんな仕事なのか、興味をもちました。
わが子を通わせていた教室で、採点スタッフに→すすめられて先生に
圷さん(以下A) 先生を始めたきっかけを教えてください。
牧野さん(以下M) わが子を公文式教室に通わせていて、送り迎えで待っている間に、採点のスタッフとして関わるようになりました。そのころは、派遣でイベントの販売員もしていたのですが、毎回職場が変わるので、人間関係を作るのが難しく、長くは続けられないと考えていて。当時の教室の先生とそんなことを話していたら、「あなたみたいなちょっと抜けたところもある人が、先生に向いているのかもしれない」って言われたんです。
A 意外な誘いの言葉ですね。
M 採点スタッフとしては、決して優秀ではなかったのですが、細かいことを気にしない性格がいいと思われたのかもしれません(笑)。わが子を無料で学習させられるし、いいかな? という割と単純な考えで先生を始めました。
A 始めてみてどうでしたか?
M 最初の数年は慣れないことも多く、苦労も多かったですよ。でも、会社員と違って自分の裁量でできる仕事です。調子がよくないときは、無理をせずできる範囲でがんばる、など自分で調節できるので、続けやすいのも魅力です。私は保護者の方やスタッフにも恵まれていると思います。
教室での仕事は週2日 趣味のために平日オフを楽しむことも可能
A 子育てと両立しやすいですか?
M 私の場合、自宅と教室が離れているため、教室に来るのは、週に2回の教室日のみになるように工夫しています。そのほかの平日は、自宅で事務作業をしたり先生として必要な研修を受けています。先生のための講習もたくさんあるのですが、今はオンラインで受けられるので便利ですね。教室以外の時間は、PTAの仕事で出かけたり、わが子の通院に付き添ったりするのも自由なので、育児と両立しやすいと思います。ご自宅の近くで教室を開設している先生も多いので、急なことがあればすぐ家に戻れる環境です。
A 自分のためにオフの日を過ごすこともありますか?
M アイドルを応援しているので、ライブに行く日は朝からお休みを楽しみます。おいしいランチを食べたり、ぶらぶら散歩やショッピングを楽しんで、休日気分をもりあげます(笑)。あとは、カゴ編みの教室に通い始めました。くるみや山葡萄のツルで編んでいくので、力もいるんですが、できていくのが楽しい。子どもの手もはなれてきたので、もともと好きだったもの作りをこれから楽しんでいきたいですね。
子どもたちを見ているとなんでもチャレンジできると思えて前向きに
A 先生として、心掛けていることはなんですか?
M 私はこまめに保護者の方と面談するようにしています。お子さんのタイプも違うし、どういう想いで公文に通っているのかもそれぞれ違うので、ニーズや意向を伺って、指導に生かすように努めています。
A 先生を始めて、変わったことはありますか?
M 人と接するのが得意になりました。わが子のことも理解しやすくなったし、PTAの役員も進んでやるようになったり。そして、何より、子どもたちから前向きなパワーがもらえるところ。仕事で悩んだりすることもありますが、子どもたちが努力している姿を見ると、私も何歳になってもできないことはないなって。続けていくうちに、私がいちばん成長できている気がしています。
A いくつになっても成長できる仕事って素敵ですね。
AKUTSU MEMO ①:30~40代でくもんの先生を始める女性が多い
くもんの先生の開設平均年齢は…
くもんの先生という仕事を選んだ理由は…
くもんの先生という仕事のやりがいは…
出典:公文教育研究会「KUMONの魅力BOOKより」
AKUTSU MEMO ②:わが子を公文式教室に通わせているうちに、先生になった牧野さん
教室は週に2日 時間の融通をつけることが可能
AKUTSU MEMO ③:平均教室開設年数は、なんと18年
長く続けられる仕事 くもんの先生のお仕事拝見!
◉ 一人ひとりの教材の準備
学習の進み具合などを踏まえ、一人ひとりに合わせた教材を準備。子どもたちそれぞれの学力にぴったりの教材で、やる気を引き出します。
◉ 保護者とのコミュニケーション
必要に応じて面談の機会をもうけ、保護者の方の想いやニーズを確認。子どもたちがよりよく成長できる環境を整えます。オンラインを活用しての面談も進めています。
◉ 生徒の自学自習をサポート
教室で、子どもたちの学習の様子を見守ります。その子のできることを見極めて、自分の力で学習できるようにサポートします。
◉ 採点
大きな○が子どもたちのやる気の素。間違ってもすぐに答えを教えるのではなく、解き方を発見できるようアドバイス。
◉ オンライン指導
希望する方には、オンラインを組み合わせた学習指導を行います。オンライン活用法の研修もあるので安心。
◉ 教室の運営
生徒の募集や報告書の作成などの事務作業、スタッフの採用や育成も大事な仕事。安心して学習できる教室の環境作りも大切です。
圷さんの感想
くもんの先生説明会は全国で開催中
webでの個別形式または、各地で開催している対面形式を選択できます。
参加は無料で、テスト・面接はありません。
話をきいてみるだけでも、気軽に参加を。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph: Aya Sunahara
edit & text: Ema Tanaka
(提供:公文教育研究会)
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