あるシーンの撮影は、今までの「過酷ランキング」に入りました(河合さん)
——劇中では悲惨な出来事も起こりますが、クライマックスでは非常に喜劇的な側面もあります。おふたりは完成したものを観てどのように感じましたか?
北村:貧困や生活保護受給など現実でも問題になっているテーマを扱っていて、作品を通じた問題提起もしていますが、それらをエンタメとして昇華しているところが、この作品のいいところだと思っていて。悲劇が連続する中で、最後はなぜか笑えてしまう…という。
僕たちの仕事って、どんなことが世界で起きていても「120%の笑いを作れ」と言われたら作るし、逆にどんなに穏やかな日常でも、その裏にある闇の部分に焦点を当てることもできる。どちらにも振れてしまうからこそ、怖い部分もあるんですよね。
河合:とくに終盤のシーンは、それまで積み上げたものが一気にひっくり返るというか、すごく喜劇的ですよね。台本を読んでいても、「こういう映画だったんだ」と驚きました。あるシーンは夜を徹しての撮影で、みんな泥まみれになってたき火が必要なくらい凍えて…。あれはいつでしたっけ?
北村:5、6月だね。でもすごく寒かった。
河合:これまで経験した撮影の過酷ランキングに入りました(笑)。私は「撮影は辛ければ辛いほどカッコいい」みたいなノリはあまり好きじゃないんですけど、がんばっている自分たちに酔わないと乗り切れない、みたいな一夜でした。
——俳優としてのお互いの魅力をどんなところに感じていますか?
北村:すごいなと思うことは多々ありますが、特に感じるのは思慮深さですね。シーンをすごく俯瞰で見ていて、自分の中にちゃんと答えがある感じがします。動作ひとつとっても、「このタイミングで水を飲んだら、こういう意味が出る」「だからここでは水を手に取らない」みたいな。一つ一つの動きに対する考えが深いんですよね。
河合:そう言っていただけるのはすごくうれしいです。作品やシーンについて考えるのが好きだし、そういう時間を事前に持ちたいタイプなので。
撮影中もそうですし、今日いろんな取材を受けていても感じますが、北村さんはお芝居だけでなく、これまでの人生でいろんな場所を見て、いろんな人と会ってお仕事をして…。その上で、腰を据えて自分が真ん中に立っていられる人だな、と思います。
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