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月城かなとさんが部屋に飾りたい、素描の魅力とは? 【スウェーデン国立美術館 素描コレクション展開催中!】 月城かなとさんが部屋に飾りたい、素描の魅力とは? 【スウェーデン国立美術館 素描コレクション展開催中!】

美術館に足を運ぶ、心の余裕を残したい

今回の音声ガイドナビゲーターは、初めての経験だったという月城さん。

「いつか美術館のナビゲーターの仕事ができたら素敵だなと思っていたので、こんなに貴重な経験をさせていただいて、とても嬉しかったです。一緒に展覧会を巡っているような気持ちになってもらえたらいいですね。スペシャルトラックでは私のおすすめや、こんなふうに回ってみると楽しいといった、私自身が感じていることもお話ししました。

美術館って一人でいろいろと考えを巡らせられるのがいいところだと思うので、こういうふうに思ってほしいとか押し付けずに、“これってコスチュームらしいよ”とか、絵に関する何かを共有している感じにできたらいいなと思いました。あくまで皆さんが絵を見て感じるものは邪魔せず、聴くことによって想像が膨らむといいなと思いながら収録しています」

普段から、美術館に行くのが好きだったそう。

「子どもの頃から家族と行ったりもしていましたが、今は自由に美術館に行ける余裕が出てきたので、好きな作家の展覧会に限らず、体験型やインスタレーションなど、いろいろ観にいきます。インプットをしなければと意気込んで行くというより、割と軽い気持ちで気分転換に行くことが多いですね。

美術館では空間を楽しみたくて。美術館の空気や匂いを感じながら、一枚お気に入りを見つけたり、何でこの作品が好きなんだろうと考えてみたり。これが家にあったらかわいいなとか想像するのが楽しいです。

今の世の中は情報が溢れていて、なかなか静かな気持ちになれることがないですよね。そのなかで美術館に行くと、そういう情報から離れて、ただ目の前にあるものに集中できる。そんな時間が自分にとっては貴重で、楽しい、静かな気持ちになれるのがいいなと思います」

本展の作品はすべて撮影可能。月城さんもカメラを持参して、撮影したそう。

「実際に見て、その線の細かさを感じてほしいですね。スマホで写真を撮るような感覚で、画家の方が切り取りたいと思ったものを描いたんだろうなと感じました。レンズをのぞくように絵の構図を決めたんだろうなと。作品が小さいのですが、そのなかに絵の具もたくさん使わずに影と光を表現し、立体感があることに驚くと思います。空間もとても素敵なので、撮った写真を家で見返して楽しめると思います」

月城さんもお気に入りの《空飛ぶ雀》 が、会場を案内してくれます。

美術館に行ける余裕が持てるかどうかが、自分の暮らしのバロメーターの一つになっているといいます。

「疲れていると“よし行こう!”となれなかったりしますが、気軽に行く心の余白を作っておきたいなと思っています。美術館に行くことをハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、夜まで開いている美術館も多いですし、美術館のカフェ目当てでもいいと思います。お気に入りが見つかったらいいな、くらいの気軽さで、皆さんもぜひ出かけてみてほしいですね」

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