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:東京・銀座の喫茶店「喫茶アメリカン」のたまごサンド:空想喫茶トラノコクさんのあの店この店、喫茶訪問日記 #07
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いつも素敵な喫茶店やカフェへアンテナを張り巡らせている空想喫茶トラノコクさんが、気になるあの店この店を巡る連載。
7回目は、東京・銀座の喫茶店「喫茶アメリカン」。たまごを惜しみなく使った圧巻のサンドイッチで知られる人気店が、多くの人に愛され続ける理由を探ってきました。
お店を巡るのは…空想喫茶トラノコクさん

\今回訪れたのはこちら!/

1983年の創業以来、その圧倒的なサンドイッチで人々を魅了し続ける喫茶店。
shop information
東京都中央区銀座4丁目11−7
TEL:03-3542-0922
営業時間:月〜金:08:30~14:00(パンがなくなり次第終了)
土・日:定休日
壁に刻まれた歴史と記憶であふれる空間

店内は、壁や天井いっぱいにポスターや記事の切り抜き、著名人のサインが飾られている。
人の熱気と記憶が重なった空間はマスターの宝物で埋め尽くされているよう。

一日に使うたまごの量は500〜800個。
来店客の7割以上がたまご料理を注文するということで、
店内にはボウルいっぱいにたまごが積まれていて、その様子は圧巻。

ショーケースにずらりと並ぶテイクアウト用のサンドイッチ。
これぞ圧巻のたまごサンド。


今回注文したのは、看板メニューのたまごサンドと、肉厚なハムとツナをたっぷり挟んだハムツナサンド。
そして、たっぷりと注がれたアイスコーヒーだ。
パンから溢れるほどのボリュームに思わず声と笑みがこぼれる。
ツナはじゅわと旨みが広がり、
たまごサンドはしっとりとした食感とマヨネーズのコクで深い味わい。

たまごサンドはしっとりとした食感とマヨネーズのコクで深い味わい。
10年程前、歌舞伎座の改修工事のとき一人の作業員さんが買ったのをきっかけに
噂が噂を呼んだのか、作業員さんたちがどんどんとたまごサンドを買っていってくれるようになった、と店主の原口さんは語る。
誰をも虜にする味と存在感をきっかけに口コミが広がり、今やアメリカンは人気店に。
その勢いは海を越え海外のメディアでも「日本一のたまごサンド」と紹介されるほど。
国境を越えてお客さんが訪れるまでになった。

食べきれない分はお持ち帰りでき、おうちに帰っても楽しみが続く。
素材と味への揺るぎないこだわり。
そんなお店を支えるのは、やはり原口さんの人柄だ。気さくで誰とでも和気あいあいと話し、笑いを交えながらも曲がらない信念がある。素材選びや盛り付けにこだわる姿勢に、熱さと実直さが垣間見える。
強いこだわりを軽やかなユーモアで包み込み、初めて訪れた客にも「また来たい」と思わせるのは、一代で人気店を築いた店主ならではの魅力だろう。

具材を支えるパンはこだわりの食パン。
ふわっふわの柔らかさとほのかな甘み。
たまごとの相性が抜群でひと口頬張るだけでしあわせな気持ちになる。
焼きたての食パンは8:30と11:15に入荷をするので午前中に特に訪れたい。

ひと口、ふた口とすくってもなお山盛り。まだまだ食べられる幸せが続いていく。
お店に並ぶのは、遠方からわざわざ訪れる方や、たまごサンドのファンの人々。
喫茶アメリカンで食べる一皿は単なる食事ではなく、誰にも忘れられない体験になるに違いない。
わざわざでも行きたい、ここにしかない味をぜひ体験して!

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photograph & illustration & text : toranocoku
※掲載している情報は取材時のものです。変更になる場合があります
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有名なたまごサンドを食べに行ってきました!