2022年も半分が過ぎ、いよいよ後半戦。深い霧に包まれたような日々へのヒントをくれる、 石井ゆかりさんの言葉をお届けします。
石井ゆかりさんからの言葉
「かき回される」時間、「終わりの終わり」
こんにちは、石井ゆかりです。昨年末「2022年はどんな年になりますか?」と聞かれて「前半は癒しの時間、後半は闘いの時間となっています」と答えました。2022年5月半ばまで、魚座という「癒しの星座」に木星と海王星が位置していて、非常に強い状態になっていたからです。
しかし、フタを開けてみれば年が明けて間もなく、ニュースは「戦争」一色となりました。正直「早すぎる!」という思いでいっぱいになりましたし、「ならば、年の後半も占いがはずれて、この『闘い』が一日も早く収束してほしい!」と思わずにいられませんでした。
この稿を書いている今は夏至、「闘いの星座」牡羊座に火星と木星が同座し、ウクライナの惨状を伝えるニュースを目にしない日はありません。「コロナ禍」は一時の大流行の状態から見れば多少沈静化していますが、感染者数・死者数がゼロになるというところまでは、ほど遠いようです。
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思えば「コロナ禍」が広く注目されるようになったのは2020年です。
山羊座に主要な星がぎゅっと集合した頃「コロナ禍」の幕が上がりました。さらに木星・土星の2星が冥王星の上を舐めるようにして水瓶座へ移動した頃、ウイルスは世界中で猛威をふるい、今に至ります。土星は2023年3月、水瓶座を出ていきますが、この土星の移動がいかにも待ち遠しく思われます。というのも、呼吸が阻害される「肺炎」のイメージは、風の星座・水瓶座にある制限の星・土星という配置に重なるのです。
2020年からの一連の流れが2023年3月で区切られるならば、「コロナ禍」もその頃に沈静化する可能性がありそうです。
星占い的には冥王星を「コロナ禍」のスイッチとする見方もあります。この星の上を木星・土星・太陽などが通過したとき、「コロナ禍」のスイッチが入った観があったからです。さらに今、山羊座の最後のエリアにさしかかっている冥王星を、ロシアのウクライナ侵攻と関連づける向きもあります。侵攻が始まった2月24日、火星と金星がちょうどこの星に近づき、ドラゴンヘッドというポイントも強い角度を結んでいたからです。冥王星が山羊座に入ったのは2008年、リーマンショックのタイミングでした。この冥王星も、2023年3月、次の水瓶座へと移動します。
つまり「コロナ禍」や「ウクライナ侵攻」と関連が深いと考えられている土星、そして冥王星がそろって星座を移動し、「時代」が切り替わるタイミングとなるのが、2023年3月なのです。ならば2022年下半期は星占い的に、土星と冥王星が移動する直前の時間、「終わりの終わり」の時間と言えるように思われます。
この「終わりの終わり」は、それほど穏やかな時間とは見えません。
木星は前述の通り、すでに「闘いの星座」牡羊座に入っていますが、10月末から12月中旬まではいったん魚座に戻ります。この動きは、私たちにある種の混乱を感じさせるかもしれません。前に進んだと思ったことが、一時的に後退したように思えるかもしれません。8月20日から2023年3月にまたがって、闘いの星・火星が双子座に長期滞在するのも特徴的です。双子座は「柔軟宮」、季節の変わり目を担当する星座です。季節の変わり目は「三寒四温」と言われるように、時間が行きつ戻りつするように感じられる場所と言えます。
つまり、この下半期は「ひとつの時代の終わりに近づいていく」という大きな流れの中にありながら、リアルタイムではぐるぐるとかき回されてどっちに進んでいるのかわからないような、ある種混沌とした雰囲気に包まれるのではないか、という気がするのです。特に、反動的なもの、破壊されようとする古い力の「断末魔」のような暴発などが考えられます。すでに克服されたと思えた力がもう一度、幻影のように力強く現れて、時代を揺さぶるのです。それはある意味で私たちの、新しい価値観への意志の「本気度」を試すような動きなのかもしれません。
双子座はコミュニケーションの星座で、この星座に闘いの星・火星が入ると、「議論・討論・論争」という読み方ができます。暴力ではなく言葉の力で闘いを進めていくことが、人類にとっては何よりの救いのはずです。さらに、「声をあげる」ことの重要性に、多くの人が注目することになるのかもしれません。現状維持を望む人ほど「声をあげる」人を黙らせようとしますが、そうした「黙らせる」力がもはや及ばぬほど、「声をあげる」その声がこの時期、強く大きくなっていくのかもしれません。
石井ゆかりさんプロフィール
PROFILE
Yukari Ishii 石井ゆかり
ライター。2010年刊『12星座シリーズ』(WAVE出版)は120万部を突破。
ほかに『夢を読む』(白泉社)、『ひかりの暦』(小学館)等著書多数。
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illustration: Aya Iwaya text : Yukari Ishii
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