LIFESTYLE
:65㎡ 1LDK 二人暮らし|最小限の仕切りで、抜け感と家族の気配がある空間に:素敵なおうち訪問 ハルナさん宅 前編
LIFESTYLE
:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、都内の中古マンションを購入し、自分たちらしいリノベーションを叶えたハルナさんご夫婦の住まい。
こちらの前編では、できるだけ仕切りを設けず、家族のコミュニケーションを大切にした空間づくりや、おふたりの好きなものを反映したこだわりポイントについてお話を伺いました。
ハルナさんのおうちDATA
・間取り:1LDK(65㎡)
・世帯人数:夫婦+猫のこむちゃん
PROFILE
ハルナさん(介護職)
結婚式を終えたことを機に、都内築47年の中古マンションを購入してフルリノベーション。インテリアや雑貨、ファッションが好き。暮らしについて発信する自身のInstagram(@______halna)はもちろん、愛猫・こむちゃんのアカウント(@taro.comusubi)も人気。
POINT
1
できるだけ仕切らず、
家族の気配を感じる空間に
介護の仕事をしながら、Instagramではおしゃれで心地よいおうちの様子を発信しているハルナさん。夫のホマレさん、スコティッシュフォールドのこむちゃんと、都内で3人暮らしを楽しんでいます。
2024年に中古マンションを購入し、こだわりをたっぷり詰め込んでリノベーション。
「リノベーションをするときに、できるだけ壁や仕切りをなくして、家族の存在が感じられる空間にしたいと思ったんです。なのでお風呂やトイレを除くと、仕切りらしい仕切りはパントリーの壁くらいなんです」
スケルトンの雰囲気を生かした、躯体現しの天井もポイント
物件を購入した当初は、すでにスケルトンの状態。そこからリノベーションを進めていくなかで、夫・ホマレさんの希望により、天井まわりのスケルトンの雰囲気はそのまま活かすことに。
「私としては、天井まで全て白にしたい気持ちもあったのですが、夫のリクエストもあって、天井部分は躯体現し(くたいあらわし)にしたデザインに落ち着きました。配管もあえて隠さず、そのまま見せています」
壁の塗装には、ほんのりクリームがかった白を選択。またキッチンのパントリーの壁など、随所に取り入れたアールのラインが、インダストリアルな印象をやわらげ、空間全体にやさしいニュアンスを添えています。
配管を見せたデザインには、すっきりとした照明がよく映える
「私は落ち着いたカフェのような雰囲気が好きで、夫はインダストリアルなテイストが好み。ふたりで好みは少し違うけれど、どちらにも寄り添えるようなバランスのいい空間にできたと思います」
POINT
2
ホテルライクな寝室も壁なしで
開放感を重視
ハルナさん宅では、寝室にもあえて壁を設けず、カーテンでゆるやかに仕切るスタイル。一度は個室にする案もあったそうですが、できるだけ開放感を保ちたいという思いから、現在のかたちになったそう。
「夫婦で生活リズムがまったく同じというわけではないので、最初はちょっと気になるかなと思ったんですが……。お互いよく眠れるタイプだからか、実際はカーテンも開けっぱなしで過ごすことが多いです」
ベッドフレームには「コアラベッドフレーム」を選び、小上がりのようなゆったりとした空間に。背面の壁には「toolbox」で購入したリブパネルと照明を配し、海外のホテルのようなムードに仕上げています。
POINT
3
家族の気配を感じるワークスペース
在宅勤務が多いという夫・ホマレさんのワークスペースも、完全個室にはせず、ほどよくつながりを感じられるつくりが特徴。ドアにはガラスを採用し、小窓も設けて、空間の抜けを意識した設計に。
「お互いの気配を感じられるだけで、それがもうコミュニケーションになる気がします。外から見ても圧迫感がなくて、開放感のあるスペースになりました。将来的に子どもが生まれたときには子ども部屋としても使えるように、シングルベッドが入る広さでオーダーしました」
「ワークスペースだけは、夫の好みを取り入れて、壁から天井までスケルトンを残しています。床材も少しトーンを落として、より集中できるような空間に仕上げました」
ワークスペース外には、ヌックにもなるベンチスペースを設置
ワークスペースには開閉できる小窓を設け、抜け感とつながりを両立
こちらのベンチスペースにも、ハルナさんのこだわりが詰まっています。ベンチ下の空間は、ルンバと猫のこむちゃんが通れる穴と、こむちゃんのトイレスペースを設けて有効活用。
「ベンチは、買い物帰りに荷物を置いたり、友人が遊びに来たときのちょっとした荷物置きとして使うことが多いですね。設計士さんの提案だったのですが、とっても実用的で夫婦のお気に入りです。いずれはクッションを置いて、ヌックのような場所にできたらと思っています」
また、空間のアクセントになっている照明は『ジャーナルスタンダード ファニチャー』のもの。
「フレームが曲線になっているのがかわいくて一目惚れ。色もマットブラックなので、おうちにやさしくなじみます」
POINT
4
クローゼットもオープン収納に
玄関のすぐ横には、ウォークインクローゼットを設置。中を隠すような仕切りはつくらず、すべてオープン仕様に。ここに収まる分だけの服を持つようにしているため、衣替えの手間もありません。
「りんご箱を重ねてつくった棚が、古着屋さんみたいな雰囲気で気に入っていて。見せる収納としても楽しんでいます」
シューズラックも見せることで整理整頓
玄関のシューズラックも、あえて扉を付けずにオープンに。決して少なくはない靴も、見えるからこそ自然と整える意識が働くのだそう。
できるだけ仕切りや壁をなくし、お互いの気配を感じることができる住まい。ハルナさんご夫婦の住まいには、家族のつながりを大切に育てるヒントがいっぱい詰まっていました。
photograph:Tsubottle edit & text:Riho Abe illustration(間取り):Kayo Yamaguchi
※画像・文章・イラストの無断転載はご遠慮ください
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