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自分時間の作り方、楽しみ方、広げ方 【vol.1 美濃羽まゆみさん】 自分時間の作り方、楽しみ方、広げ方 【vol.1 美濃羽まゆみさん】

連載 #素敵なおうち訪問

家で過ごす時間が増えても、自分の好きなことをする時間を作ることって、なかなか難しいもの。そんななか、家事を工夫したり、時間の使い方を見直したりして、自分なりの楽しみや夢を広げているの方にお話を伺います。今回は、洋服作家・手作り暮らし研究家の美濃羽まゆみさん。毎日やることとやりたいことがたくさんあるなかで、段取りよく、負担なく家事や仕事を回していくための工夫を見せていただきました。

目次
美濃羽まゆみさんの「自分時間の作り方、楽しみ方、広げ方」
  1. 自分時間の<作り方>
  2. 自分時間の<楽しみ方>
  3. 自分時間の<広げ方>
  4. 美濃羽まゆみさんの「暮らしのルーティン」動画
  5. 美濃羽まゆみさんprofile

やりたいことを優先して、あらゆる家事を合理的に

本業の洋裁に書籍の執筆、日本舞踊のお稽古、子どもたちの居場所作り……。「やりたいことが多すぎて」と笑う美濃羽まゆみさん。「自分時間を作るというより、やりたいことを先にねじ込んで、どうすれば回るかなという発想です」。

「家事は必要に迫られて合理化していった」という。たとえば、家族の好きなおかずをさっと作れるように、「甘酢」と「かえし」は作りおきしています。合わせ調味料を手作りするのは一見手間なようですが、「料理のたびに量らずにすむのでとても便利。常備しておくと忙しいときも助かりますよ」。他にも宅配利用、洗剤のまとめ使い、朝食メニューのパターン化など、家事時間の節約になることをどんどん実践している美濃羽さん。

自分時間においても「とりあえずやってみる」の精神で、次々に新しい扉を開いているようです。「心配しても仕方ないし悩む時間ももったいない! 何ごともやってみないと始まらないですからね」。

では、美濃羽さんの暮らしの工夫を見ていきましょう。


自分時間の<作り方>

IDEA:
自前のストック素材で、いつもの味を手早く

合わせ調味料や干し野菜
昆布とかつお節からとる「だし」や、「かえし」「甘酢」などの合わせ調味料をまとめて作っておき、いつでも使えるようにストック。野菜が傷む前にカットして干し野菜にすることも。「うま味が凝縮し、料理にもすぐに使えます」

IDEA:
買い足す手間が減らせる、シンプルな洗剤を使う

純石けん洗剤
粉タイプ(針状)の純石けん洗剤を水に溶かして濃度を調整し、掃除、洗濯、食器洗い、手洗いと多用途に活用。汚れ具合により、アルカリ剤などを組み合わせるのもおすすめだとか。「あれこれ買う手間がなく、収納場所も節約できます」

IDEA:
週1回の宅配で、買い物時間を大幅カット

宅配でまとめ買い
食材も生活用品も宅配で調達。毎日の献立もこのなかで組み立てるため、悩むことなく1週間分が決まるそう。大きな野菜は半分漬物にしておくなど、無駄なく使い切る習慣も。「時々、果物や焼きたてのパンを買いに行くくらいですね」


自分時間の<楽しみ方>

IDEA:
気づきもくれる着物でお出かけやお稽古に

娘さんと始めた日本舞踊のお稽古で親しむようになり、最近改めて魅力を感じているという着物。「アクセサリーが要らず、素のままでいられる心地よさがあります。落ち着いて動作ができたり、自分の姿勢にはっとしたり、いろいろと気づかせてくれます」。お母さまから譲り受けた麻の着物に、アンティークの帯を合わせて。

IDEA:
頭を空っぽにして、ゆっくりお茶を味わう

日に何度も設けているお茶タイムは、気持ちをリセットする役目も。「次のことに移行するための儀式のようなものですね」。特に昼食後にいただくお薄は、午後の仕事の集中力を高めてくれる大事な一服に。この日は、北野天満宮の市で出合ったお気に入りの茶わんでひと息。


自分時間の<広げ方>

IDEA:
動画を自作して、マスクプロジェクトを提案

マスク不足だった昨年、YouTubeに布マスクの作り方をアップ。賛同してくれた人に自身がストックしていたハギレを送り製作・納品してもらうことで、1か月で1000枚以上の布マスクが完成。ほぼ完売で協力者さんにも作業料を支払うことができ、大成功のプロジェクトに。

IDEA:
子どもが安心できる「居場所作り」の立ち上げ

「ないなら作る!」をモットーに、「家と学校以外にも、子どもたちが過ごせる場所を作ろう」と、有志とともに活動をスタート。今春、京都円町に「くらら庵」をオープンし、オンラインでも利用できるシステムに。今年中のNPO法人化を目指している。


美濃羽まゆみさんの「暮らしのルーティン」動画はこちら!

お話を伺ったのは…美濃羽まゆみさん

PROFILE:
洋服作家・手作り暮らし研究家。京町家で家族4人、猫1匹と暮らす。『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)など著書多数。ブログでの発信や講演会など幅広く活動。
Instagram:@minowa_mayumi

photograph: Masao Inoue(TAND) edit: Rie Suzuki(TRYOUT) text: Kyoko Yamagata web edit:Liniere.jp
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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