北欧
:食事は一日6回!? 【大人のデンマーク留学 一日のスケジュール】 好きな学びを健康的に快適に深められる学校生活の様子をレポート!
北欧
:
何歳になっても人々が教育を受ける権利を大事にするといわれる北欧諸国。
その象徴ともいえるのが、デンマーク発祥の成人教育機関「フォルケホイスコーレ」。17歳以上であれば誰でも入学できる国民学校として、広く門戸が開かれています。
そして、今年の1月からリンネル編集部員のキムラが編集部を飛び出して、「フォルケホイスコーレ」のなかで手芸に特化したスカルス手工芸学校へ留学中。毎年、日本人も多く留学している手芸好きに人気の学校です。
大人になってからの留学に興味がある方に向けて、キムラが行ったことや現地の情報をレポートします。
今回の記事では、手芸学校で過ごす一日の生活の流れを紹介します。北欧らしい、ゆとりある時間に注目を。
これまでの記事はこちらをチェック!
【午前】
7:45〜8:15 朝食

朝食は、7:45からスタート!
学校に寮が併設されていることが多いフォルケホイスコーレでは、食事やおやつもすべて提供してくれます。どれも栄養バランスがよくておいしいものばかり。
朝ごはんは、写真のような自家製パンとライ麦パン。チーズ、自家製ジャム、バター、時々ハムやゆで卵、Galle & Jessenの薄い板チョコがパンのトッピングとして並び、ヨーグルト、自家製シリアルが定番として登場します。コーヒー、紅茶、ジュースはいつでも用意されており、一日を気持ちよく始められるメニューに。
たまに、伝統的なおかゆが並ぶことも!
8:30 朝礼&講演など


毎日8:30から朝の集まりがあり、フォルケホイスコーレすべての学校共通の歌の本(Folkehøjskolens Sangbog)を開いて、毎朝みんなで歌を歌います。
また先生から授業変更や学校行事による連絡事項のお知らせがあったり、外部から来てくれるデザイナーやアーティストの講演、ヨガの先生が来てみんなで体を整えたりすることも。
講演中はみんな編み物や手芸など、手を動かしながら聞いているので製作途中のものを持っていくとよいと思います。
\ 例えば、こんな講演がありました! /

刺しゅう作家Thit Mosesさんによる講演
クロスステッチなどの高度な刺しゅう技術を使い、Flora Danica(フローラ・ダニカ/デンマークの植物図譜)をモチーフにした作品を制作しています。
アイデア開発の授業のときも先生として来てくれて、一つのテーマに基づいた正解のない取り組みのなかで、自分らしい考えを出していいと思わせてくれたのが印象的でした。アイデア授業は、言葉にして伝えなければと難しく構えていた私にも、気持ちの部分を大切に尊重してくれて固定観念にとらわれず自由に発想することができました。

陶芸アーティスト(セラミック作家)HELLE BOVBJERGさんによる講演
土は部分的に地元で採取したもので、手びねりや指先で成形されており、指の跡が残る素朴な質感が魅力的です。選択授業でもセラミックの授業があり、その際も学校近くにあるセラミックの土をリュックに詰めて運んだのを覚えています。港を探検することが作品づくりの原動力となっていて、着想の土台へ繋がっているとのこと。工業的な港の風景からインスピレーションを得たという色使いやデザインが素敵です。

デンマークの著名なニットデザイナーHanne Rimmenさんの講演
伝統的な北欧ニットへの情熱と、現代的なデザイン感覚を融合させることで、見た目にも美しく、実用的で、さらに物語性や北欧の文化・伝統を伝える編み模様を作り出しています。動物や花の模様、明るい色の組み合わせが魅力的で目の前に並んでいるのを見た際は、思わず笑顔になるようなアイテムばかりでした。世界中の編み物愛好家たちからも注目を集めています。
10:15~10:30 朝のおやつタイム

10:15からは朝のカフェ時間。フルーツが用意されていることが多く、コーヒー、紅茶、ジュースがテーブルに並びます。
おやつの後、10:30~12:00 は2クラスに分かれて授業があります。授業のスケジュールはアプリで管理されていてそこから確認できるようになっています。
【午後】
12:00~13:00 昼食
12:00からは昼食タイム! 食堂は、ビュッフェ形式で多くの種類の料理が並びます。キッチンの方が、新鮮でオーガニックな食材から手作りしてくれています。
食物繊維とたんぱく質を多く含む野菜、豆類、サラダ、自家製パン。肉料理は週に1〜2回といった、野菜中心の食事内容だったので、健康的で栄養価も高く日本食が恋しくなったことはありませんでした……!
\ 食堂はこんな感じ! /


献立は黒板にキッチンの方が書いてくれています。

この日は、ベーコンときのこ、チーズがメインのスパゲッティとサラダ。

金曜日にはよくカレーが出ました。学校で出るカレーはココナッツベースでやさしくほっとする味でした。献立のなかでも一番カレーが好きでした!
14:15~14:30 昼のおやつタイム
13:00からは午前中の続きの授業があり、14:15からは二度目のおやつタイム! この時間帯はケーキが出ることが多く、デンマーク伝統のケーキを知れるのが楽しかったです。

見た目もりんごそのままでかわいい! 焼きりんごの上にクランブルがのっていて、酸味のあるヨーグルトのソースが添えられていました。

デンマーク発祥の菓子ドリームケーキは、シンプルなスポンジケーキの上に、キャラメル風味のココナッツトッピングをのせて焼いたケーキです。生地はふわふわですが、上のココナッツが香ばしくシンプルながらも奥深いスウィーツでした。


こちらはイースターのときに登場した菓子。マジパンを使ったケーキで見た目もかわいいカップケーキ。イースター時期に装飾されていたモールで作られたひよこもかわいかったです。
おやつを食べたらまた授業に戻ります。月〜木曜日は15:15、金曜日は15:00までの授業時間となり、金曜日はいつもより少し早めに終わります。水曜日はそれぞれ分担された掃除当番があり、放課後は制作の続きをしている人や部屋でゆっくり過ごす人、散歩する人がいたりと自分時間を過ごしていました。
【夜のひととき】
18:00 夕食

夕食は、デンマークの食文化の柱でもある「良質な黒パン(rugbrød)」を大切にしており、週に数回、魚、卵、パテ(レバーペースト)などさまざまなトッピングとともに並ぶ、デンマークの伝統的なオープンサンドイッチ“スモーブロー”が出ました。

こちらは、デーツを使ったハンバーグに野菜が多くサンドされたハンバーガー。サイズが大きく食べ応えはありますが、パンも手作りで最後までおいしくいただきました!
19:30ごろ 夜のおやつ
19:30前後になると夜のおやつがテーブルに並びます。夜は大体ナッツやドライフルーツが出ることが多く、たまにケーキ、ポテトチップスやポップコーンといったスナック菓子が出ることもありました。
キッチンの方はいますが、生徒のなかでも交代で皿洗いや配膳の準備をする当番が決められていて、今紹介してきた朝食から夜のおやつまで、その日の当番の人が準備するようなかたちです。
19:00からは夜の当番の先生もいて、もし制作過程や授業の時に聞けなかった疑問がある場合は、ここで質問することができます。
今回は、私も留学する前に知りたかった学校生活の一日の流れをお届けしました!
今後も留学中の気になる授業風景や行事などの様子をお届けしていく予定なので、ぜひのぞいてみてくださいね!
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edit & text : Liniere.jp
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