CULTURE

原田知世さん「夫婦の絆の尊さに胸を打たれました」/映画『35年目のラブレター』インタビュー 原田知世さん「夫婦の絆の尊さに胸を打たれました」/映画『35年目のラブレター』インタビュー

おっとりした関西弁も、人物像を作る大切な要素に

原田知世さん

舞台が奈良県とあって、関西弁での演技にもチャレンジした原田さん。おっとりとした優しい関西弁も、皎子の人柄を表しています。

「関西弁は、この作品には絶対に欠かすことのできない要素。そこから生まれるリズムや間も重要でしたが、私にそれができるのかな……? と当初は不安もありました。でも監督は、あまり関西弁にとらわれなくても大丈夫です、と言ってくださって。皎子さんの背景についても、九州出身で結婚後に奈良に出てきたという設定にしてくださったんです。細かいところにはあまりとらわれず、皎子さんになっていくことが大事だと思いながら演じていました」

若かりし頃の保と皎子を演じるのは、重岡大毅さんと上白石萌音さん。35年前にふたりが出会い、二人三脚で歩んできた道のりが、細やかに表現されています。

「萌音ちゃんの方が先に撮影をして、私が現場に入ったときには西畑家のセットに重岡くんと萌音ちゃんの写真が飾られていたんです。それが演じる上での大きな手がかりになりました。ふたりのお芝居を直に見ることはできなくても、写真を見ただけでふたりの生きてきた姿や空気感が映像として浮かんできて。私はただそれを引き継いでいけば、きっといい作品になるだろう、と。さらに西畑家のお隣さんや、保さんが通う夜間中学の同級生など、主人公のまわりの登場人物についても、丁寧に描かれているのが本作の魅力。ふたりを取り巻く人々のあたたかさにほっとしますし、彼らのエピソードも主人公の物語を作る、大切な一部になっているんですよね」

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