開催中の「ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル」でナビゲーターを務める皆川明さん。フィンランドのデザインと暮らしの繋がりについてお話をお伺いしました。
人々の暮らしの中で長く使い続けられる
フィンランドのデザイン
ーー東京・渋谷で開催中の「ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル」でナビゲーターを務める皆川明さん。展覧会では皆川さんがフィンランドデザインへの思いを綴ったエッセイをスマートフォンで聞きながら会場を巡ることができます。今回は人生で最も訪れている国というフィンランドについてお話を伺います。
「これまでにフィンランドで沢山の素晴らしいデザイナーや建築家が活躍してきました。彼らは自然と繋がっている印象を受けます。今回の展覧会でもその印象が確かなものになりました。自然のモチーフやフォルムを用いた美しいデザインでありながら機能性も兼ね備えたプロダクトもあり、彼らの才能を感じます」
ーーその有り様は、皆川さんのものづくりにも良い刺激を与えたといいます。
「フィンランドの旅で出会う豊かな自然に感銘を受けました。自然と暮らしが繋がっているということは、とても嬉しいことだと思います」
ーーまたフィンランドのデザインは、人々の暮らしの中で長く使い続けられていることが特徴的です。
「フィンランド人がフィンランドのデザインを愛していて、その愛し方が瞬間的に出会って好きだというだけではなく、長く受け継いでいくものとして、暮らしに取り入れているように見えます。家族で代々使おう等ものとの暮らしの関係性にもあたたかさを感じます」
ーープロダクトのデザイン性だけでなく、フィンランドの人々が暮らしの中で育んだ、ものへの向き合い方を知る良い機会になりそうです。
「ザ・フィンランドデザイン展
― 自然が宿るライフスタイル」
開催中~2022年1月30日(日)/Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急百貨店本店横) /10:00~18:00 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は各閉館時刻の30分前まで)/1月1日(土・祝)のみ休館/一般¥1,700/ www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_Finland
美しい自然から生まれた
フィンランドデザイン
本展では、ヘルシンキ市立美術館(HAM)監修のもと、テキスタイルやガラス工芸の他、陶磁器や家具など、同時代にデザイン・制作されたプロダクトとともに 絵画などもあわせて展示。時代を超えて愛されるフィンランドデザインの歩みを紹介します。
本展宣伝ビジュアル A(オイヴァ・トイッカ《「ポムポム」花瓶》、セッポ・サヴェス《アンニカ・リマラ「リンヤヴィーッタ」ドレス、ヴオッコ・ヌルメスニエミ「ガッレリア」テキスタイルデザイン》、アルヴァ・アアルト《「サヴォイ」花瓶》)
お話を伺ったのは……皆川 明さん
PROFILE
みながわ・あきら/デザイナー。1995年にブランドminä perhonen(2003年まではminä)設立。手作業で描かれた図案から作るオリジナルファブリックによるファッション、インテリアなどで注目を集める。
photograph:Chihaya Kaminokawa text:Asami Asai web edit:Masako Serizawa
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください
リンネル2022年1月号より
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