もこもこに包まれたい季節が到来。きれいな色をまとってみたり、肌触りのいい素材の服をはおったり。おうちにいるときも、出かけるときも、気分を盛り上げてくれる冬のおしゃれ。黒木華さんと楽しみましょう!
黒木華さんが着こなす冬の服
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トップス¥29,700/ハウス オブ ロータス(ハウス オブ ロータス 青山店)、マフラー¥30,800、ベスト¥137,500、パンツ¥49,500、靴¥66,000/すべてミナ ペルホネン(ミナ ペルホネン)
style2
トップス¥52,800、ワンピース¥38,500、パンツ¥25,300、靴¥17,600/すべてハウス オブ ロータス(ハウス オブ ロータス 青山店)
style3
Tシャツ¥5,500、カーディガン¥42,900、パンツ¥19,800/ジャーナル スタンダード ラックス、ベスト¥51,700/マイディ、ニット帽¥14,300/ミュールバウアー、ソックス¥1,870(すべてジャーナル スタンダード ラックス 表参道店)、メガネ¥37,400/プロポ(プロポデザイン)、靴¥71,500/ビューティフルピープル(ビューティフルピープル 青山店)
冬は、ビビッドな色を
身につけたくなる季節
日ごとに寒さが増してくる今の季節、心と体を温めてくれるのは、カラフルな色づかいと、ふんわり柔らかな素材のアイテム。着こなしてくれた黒木華さんも、「ビビッドな色が入っているだけで気分が上がるし、温かく感じますよね」と話します。「イチケイのカラス」のときはシャープな印象のショート、「凪のお暇」ではふわふわのパーマ……と、そのときの作品によってヘアスタイルを変えている黒木さん。おのずと私服のテイストも変化するのだそう。
「『イチケイのカラス』のときはカッコよく見える服が着たくなって、自然とモノトーンが増えました。ただ、撮影が立て込んでいるときは、どうしても脱ぎ着がしやすいスエットやジャージになっちゃいますね。だから作品が終わったときや休みの日は、きちんとコーディネートしたものが着たくなります」
Amazon Prime Videoで配信中のドラマ「僕の姉ちゃん」は、黒木さん演じるちはるが着こなすスタイリングも見どころのひとつ。
「自分の好きなアイテムを合わせたり、ときに外した着こなしを楽しんだりしているところが、ちはるの性格を表していて。どのコーディネートもおしゃれで、着ていて楽しかったです」
益田ミリさん原作のドラマに出演
ドラマは、益田ミリさんの同名コミックを実写化したもの。姉弟で二人暮らしをしているちはると、杉野遥亮さん演じる弟の順平が、恋愛や仕事についてユーモラスな会話を繰り広げます。とりわけ、ちはるが発する核心を突いた突っ込みには、見ながら「そうそう!」と膝を打つ人も多いはず。
「益田さんの原作を読んだとき、うなずくところが本当に多かったんです。今まで感じていた言葉にできないもやもやについて、ああそういうことだったんだ!って。だから台詞を言うときも、実感をこめて言うことができました。私にも弟がいるんですけど、順平のように私の相手をしてくれるんです。私はちはるのような格言めいたことは言えないですけど(笑)。ちゃんと姉の話を億劫がらずに聞いてくれて、ときには突っ込んでくれて。もちろん人によって違うでしょうけど、姉がいる弟って、基本的には女性にやさしい。そういうふうに育てられてるんだと思います。家族だけど恋人ではないから、べたべたするわけでもない。近すぎず、遠すぎずな距離感も、わかるわかる、と思いながら演じていました」
ドラマに映画、舞台……と、忙しく過ごした黒木さんの2021年。みんなが感じていた、コロナ禍によるここ2年間の落ち着かない感覚は、黒木さんにとっても同じだったよう。
「あっという間に時間がたった気がしていて。不思議な年でしたよね。撮影の形態も変わったし、いつになれば落ち着くのかな? と思いながら作品を撮っていて。それこそ日記にでも残しておかないと、何があったのか本当に忘れてしまいそう。人と会って話をすることってすごく大事だな、とあらためて思います。来年はもう少し、そういうことが普通にできるようになるといいですね」
30代の今は「がんばりすぎなくても大丈夫」と思えるように
1月6日木曜22時からは、主演ドラマ『ゴシップ# 彼女が知りたい本当の○○』がスタート。ニュースサイトの編集部を舞台にした物語で黒木さんは経理部から編集部へと移動してきた主人公の凛々子を演じます。
「コミュニケーションをとるのが得意ではないけど、与えられた任務のためには手段を選ばないまっすぐなキャラクター。ネットニュースという、現代ならではの題材なので、切り込んだ話ができるドラマになるんじゃないかな、と期待しています」
ドラマの後は、4月に上演する『もはやしずか』への出演が決まっているそう。
「私は高校のときから舞台をやっていたので、やっぱりホームグラウンドだな、という感覚がありますし、公演中のルーティンも自分なりにできているんです。映像だと日によって始まる時間も終わる時間も違うけど、舞台はほぼ同じ時間に毎日終わるので、生活のリズムは整いますね。あとはしっかり体力をつけていかないと」
30代になり、現場では少しずつ後輩たちを支える立場に。
「私はみんなを引っ張っていくタイプではないけど、何かあったときに、縁の下の力持ちとして助けられるようになりたい。相手に安心してもらえる大人にならないとな、と自覚が出てきました」
仕事に対して、よい意味で力みすぎずに取り組めるようになったのも、30代になってからの変化。
「20代の頃はがむしゃらにやっていた記憶があるけど、今はがんばりすぎなくても大丈夫、と思えるように。それよりも、自分がいかに仕事を楽しむかに気持ちが向いてきました。楽しむためにも、今はいろんなことに挑戦したい。舞台も映像も新しい方とご一緒したいし、配信系の作品にも出てみたいし……。やってみたいことは、まだまだたくさんあるんです」
黒木 華さん主演ドラマ
木曜劇場『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』
閉鎖の危機に瀕したニュースサイトを救うべく、経理部から編集部へと異動してきた瀬古凛々子(黒木華)。PV数を伸ばすために手段を選ばないまっすぐな凛々子の仕事ぶりに、周囲も変化していき……。2022年1月6日(木)22時スタート。フジテレビ系で放送。
お話を伺ったのは……黒木華さん
PROFILE
くろき・はる 1990年生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』で本格的にデビュー。2014年、山田洋次監督作『小さいおうち』でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。近作に映画『浅田家!』『先生、私の隣に座っていただけませんか?』、ドラマ『イチケイのカラス』、舞台『ウェンディ&ピーターパン』など。ドラマ『僕の姉ちゃん』がAmazon Prime Videoで配信中(テレビ東京系で2022年に放送予定)。今後の待機作に映画『ノイズ』(2022年1月28日公開)、舞台『もはやしずか』(2022年4月上演)など。
photograph:Mie Morimoto styling:Maki Iwata hair&make-up:Katsuhide Arai (eat…) text:Hanae Kudo web edit:Masako Serizawa
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
リンネル2022年2月号より
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