食べる人も作る人もほっとするような家庭料理を提案する今井真実さんに、家族みんなが家にいる日々を有意義に過ごす秘訣を伺いました。コロナ禍による子どもたちの休校期間中の過ごし方は、長期休みの過ごし方のヒントにもなりそうです。
「規則正しく」を心がけ
メリハリのある毎日を
夫と小学6年生の娘、4歳の息子と暮らす料理家の今井真実さん。本来ならば学校や幼稚園へ通う子どもたちが、休校期間中はずっと自宅に。今井さん自身も仕事や料理教室をお休みして、一緒に過ごしていました。そんな家族中心の生活の中で、今井さんが心がけていたのは、「できるだけ規則正しく生活すること」。
毎朝7時前には起床。花の水やりや体操などをしたら朝食。その後、平日は子どもたちにタイマーを渡して、学校の時間割と同じタイムスケジュールで勉強や読書などをさせます。その間、今井さんも家事や料理の仕事にまつわることを集中してこなしていたそう。
「SNSに掲載するレシピを考えたり、過去のレシピを整理してアップしたり。最初は毎日の献立に困っている料理教室の生徒さんのために始めたのですが、いろんな人が見て、コメントをくださって。誰かに役に立っていると思えたことは、励みになりましたね」
また週末は、趣味のキャンプへ行けないため、家族で庭仕事をしたり、庭でおやつを食べるなど、自然にふれあっていた今井さん。「普段通りの生活を意識することで、前向きな気分になれたのだと思います。と同時に、いかにいつもさまざまな人に助けられているのかも痛感。社会とつながることのありがたみに気づけたことは、長いお休み中の収穫だったかも」
朝の光を浴びてから
一日がスタート
今井さん宅の庭にはさまざまな花やハーブが植えられています。朝起きたら、まずは庭へ出て深呼吸してから、植物に水やり。その流れで、家の中の花瓶の水も交換するのが朝のルーティン。ぼんやりとした頭がスッキリして、気持ちよく一日が始まります。「自然にふれることが好きなので、朝日を浴びながら深呼吸をするだけでシャキッとします」
子どもたちはタイマーで時間を自己管理
お話を伺ったのは……今井真実さん
PROFILE
料理家。広告、媒体へのレシピ開発、フード撮影の調理や盛り付けのスタイリングなどを行う。作った人がうれしくなるような家庭料理を提案。料理教室「nanamidori」も主宰。梅仕事など季節ごとのレッスンも人気。
かご作家・いたしおりさんに聞く 手をかけてつくる暮らしの余白
時間、季節、年月で変化する家の中の心地いい場所:スタイリスト・城 素穂さん宅
photograph:Yuji Imai text:Kazuyo Nojiri web edit:Liniere.jp
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