暮らしのヒント

時間、季節、年月で変化する家の中の心地いい場所:スタイリスト・城 素穂さん宅 時間、季節、年月で変化する家の中の心地いい場所:スタイリスト・城 素穂さん宅

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家で過ごす時間がたっぷりあったなかで、居心地よくするために何かを始めたり、ものを減らしたり、暮らしに向き合った人は多かったはず。素敵なあの人たちはどう工夫しているのでしょう。今回はスタイリストの城素穂さんのお宅に伺いしました。スタイリストの妻と写真家の夫。家が仕事場でもある二人の、新しい暮らし方とは?

時々の暮らしに合わせて、小さな家具を自由に移動

「2020年の2月に出産をしたので、ステイホーム前からわりと長く家にいました」と笑うのは、フードスタイリストの城素穂さん。城さんも写真家の夫も自宅をスタジオとして使用することが多く、以前から家時間は長めだった二人。さらに、待望の赤ちゃんとの生活が始まるとなると、家にも大きな変化があったのでは?「子ども主体の雰囲気にならないように心がけていて。少し家具を動かしたことと、ベビーベッド代わりに二人掛けチェアを購入したくらいで、あまり変わっていないんです」。リビングの奥に夫婦のベッドと、娘さんが日中寝るための二人掛けチェアを置き、テーブルの上に大ぶりな枝ものを飾ることでゆるやかに子どものための場所とダイニングを仕切ったとか。「もともとうちにあるのは動かしやすい家具ばかり。思い立ったときに場所を少し変えるだけで、目線が変わったり新しい発見があったりして、それが楽しいですね」。もうすぐ、寝返りをしそうな娘さん。「これからの成長に合わせて少しずつ、暮らしのかたちも変わると思いますが、子どものものを特別に買わなくても、あるものを工夫して活かしていきたいですね」。

刻々と変化するリビングの光。その度に、心地いい場所が変わっていく

右手の窓はバルコニーに、左手の高い位置にある窓は中庭に面しているため、光の移り変わりがとてもきれいに見えるリビング。「今日は空気が清々しいから朝ごはんは窓際で食べようとか、時間や天気によって家具を移動することも」。

玄関扉を開けると、静かに植物が迎えてくれる

「シューズボックスの下にある空間が好き」と城さん。スウェーデン在住のガラス作家、山野アンダーソン陽子さんの花器を置いて、ブルーベリーなど季節の枝ものをあしらいます。「水だけを入れても、光が乱反射してきれいなんです」。

古いもの、好きなものでつくる子どもとの時間

娘さんが寝ているのはアフリカのマラウィチェア。一人用を持っていたため、ベビーベッドとして二人用を購入することにしたとか。ダイニングテーブルとの間には、スペインの 修道院で使われていたというチェストを。背の低い家具で空間に仕切りをつくり、ろうそ くや古い生活道具など好きなものをディスプレイ。家族との時間を大切にしながらも、美 意識を忘れない城さんらしいしつらえ。

アウトドアリビング的バルコニーで都心にいても自然を感じて

早朝と夕方の2回、愛犬もずくの散歩に出かけるのが日課。「もずくをクールダウンさせるためにも、帰ったらしばらくバルコニーで過ごします」。お嬢さんが生まれた記念に植えたいちじくや、モロッカンミントなどハーブの世話も楽しい時間。

柿の木が茂る中庭の借景を楽しむお茶の時間

(上)キッチンダイニングの窓からは見事な柿の木が。「鳥も間近によく見えて、座っていると時間を忘れます」。バルコニーで育てているミントを摘んで、ミントティーをいれて飲むのが至福とか。(下)写真集など、本を読むのも窓際で。

お話を伺ったのは・・・城 素穂さん
Profile

フードスタイリスト。2008年からベルギー・アントワープのレストランで食ともてなしを学ぶ。帰国後、再びスタイリストとして活動。写真家の夫、5か月(取材時)の娘、愛犬と都内に暮らす。

photograph :Kazuhiro Shiraishi edit & text:Tomoko Yanagisawa web edit:Liniere.jp
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください

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