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:老後資金って結局いくら必要なの? お金のプロに目安を聞きました:将来の不安を解消するマネープラン➀
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将来の暮らしについて漠然とした不安を抱えている人も多いのでは? 老後資金の備え方の基本をお金のプロであるファイナンシャル・プランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。
教えてくれたのは…丸山晴美さん

夫婦2人で老後に必要な金額の目安はいくら?
「将来の暮らしへの漠然とした不安が消えない要因は、未来のプランが見えていないから」という丸山さん。
「なんとなく貯めておこうというだけでは、いくら必要なのかがわからず、目的以外のことにお金を使ってしまうことも……。将来の暮らしのためにいくら必要なのか、金額の目安を知っておくことが大事です」
65歳の夫婦(無職世帯)が85歳までにかかる金額を、政府のデータをもとに試算(下記参照)すると、3000万円以上が必要に。
これに加え、入院・通院費用、介護費用、家のリフォーム費などの支出が予測されます。
【65歳で無職の夫婦2人世帯の場合】
85歳までに必要な金額の試算
平均生活費 月約28万円(※1) - 厚生年金の平均受給額 月約15万円(※2) =月約13万円
約13万円×12か月×20年 = 約3120万円
※1 出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)」(2023年)
※2 出典:厚生労働省「厚生年金保険・国民年金保険の概況」(2023年)
将来どんな暮らしがしたいかで、必要な金額は変わる

65歳で定年退職した場合、平均的な夫婦の生活費をベースに試算すると、3000万円以上が必要という計算になります。
しかし、この数字は老後も安心して暮らすための一つの目安にすぎないのだそう。

将来受け取れる年金の金額をチェックしておこう

老後資金の目標を立てるうえで大事なのが、いくら年金が受け取れるのかを確認すること。
公的年金に加入している場合は、日本年金機構のホームページ「ねんきんネット」で、将来の年金受給額がシミュレーションできます。
年金受給額の予定を確認し、今の生活費との差額を試算することで、必要な老後資金の金額を考える目安になります。
リポートした人 Profile
マネーライター みとも はやみ
編集プロダクション、出版社の勤務を経て、2011年よりフリーランスで活動。
20年以上、生活情報誌を中心に家計やりくりにまつわる記事の編集・取材・執筆に携わる。これまでに取材した実例は、延べ1000件以上。
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Illustration:Kayo Yamaguchi text & edit:Hayami Mitomo
※写真・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
リンネル2025年3月号より
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「持ち家があるか・ないか、定年後も働くのか、ずっと今の居住地のままなのかなど、将来どんな暮らしがしたいかによって、備えておくべき金額が変わってきます。そのためにも、今のうちに未来のプランを明確にしておく必要があります」