【女子旅 ベトナム フーコック島の宿泊&観光スポット6選】 架空の大学に泊まろう! 生徒のつもりで夢のようなキャンパス滞在 【女子旅 ベトナム フーコック島の宿泊&観光スポット6選】 架空の大学に泊まろう! 生徒のつもりで夢のようなキャンパス滞在
特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイドベトナム南西部に位置するフーコックは「ベトナム最後の秘境」といわれる島です。島の南の湾岸ではベトナム随一の美しさを誇る白浜が続き、海水浴やシュノーケリングを楽しむ人で賑わいます。
そんなフーコックに世界でも類を見ない珍しいホテルがあると聞いて、ホテル見学が趣味のトラベルライターの仁田ときこさんが訪れました。ホテルの名前は「JWマリオット・フーコック・エメラルド・ベイ・リゾート&スパ」。ホテル近辺のおすすめ観光スポットとあわせて、フーコックの旅をレポートします。
フーコックを旅したのは…
最後の楽園・フーコックってこんなところ!
タイ湾に位置するフーコック島は、東京23区をひとまわり小さくした大きさの離島。日本からはホーチミンで乗り継ぎして、約1時間でフーコック国際空港に到着します。年中温暖な気候が続き、11月より乾季に入ると海の透明度はグンと上がり、マリンアクティビティがますます楽しくなります。
フーコックの周囲には21の小さな島が点在するため、ツアーに参加してさまざまなビーチを楽しむのも醍醐味。海は遠浅なので子どもも海水浴を楽しめます。
泳ぎが苦手な人は、海底を歩くシーウォークがおすすめ。宇宙飛行士のようなヘルメットをかぶって、さまざまな種類の熱帯魚や珊瑚を間近で観察できて人気です。マンツーマンでガイドがついてくれるので、安心して海底散歩を楽しめますよ。
①大学に泊まるってどういうこと? JWマリオットのユニークな試み
今回のフーコックの旅で、一番の目的だったのが「JWマリオット・フーコック・エメラルド・ベイ・リゾート&スパ(JW Marriott Phu Quoc Emerald Bay Resort & Spa)」に泊まること。
ここは島のなかでも指折りの五つ星ホテルです。ユニークなのが「大学」をモチーフにしたホテルだということ。施設全体が「ラマルク大学」と呼ばれ、宿泊者は学生として迎えられます。
大学の名前の由来は、フランスの博物学者・ジャン=バティスト・ラマルク氏にから。ちなみに、ダーウィンのさきがけとして知られるラマルクは、進化論の重要な基礎を築いた人物です。
19世紀に閉鎖されたラマルク大学を、建築家のビル・ベンズリー氏がホテルとして蘇らせた、という物語からホテルが始まります。そのため、内部は美しい大学の校舎そのもの。保管されている本一冊取っても、生物学や天文学など、大学に必要な書物が並んでいました。
渡り廊下の壁にはスポーツで優勝した数々の写真や賞状が張り出されているのもリアル。ただし、勝者だけでなく敗者にもスポット当て、「敗者チーム」のエリアには相手のユニフォームを飾っているのも目を引きました。
大学の架空のチーム「ラマルク・リッジバックス」に敗れたチームを紹介することで勝利を強調する。これも大学という存在を印象づける、建築家ビル・ベンズリーの見事なストーリーテリングのひとつだと評価されています。
リンネル読者にぜひ体験してもらいたいのが、菌類学科がスパになった「Chanterelle-Spa by JW」。菌類学科の学生が料理やお茶の生産、探究のためにキノコを栽培していた場所で、なんと全身のトリートメントが受けられます。
柱までキノコがモチーフにされ、童話の世界に引き込まれます。このスパは「不思議の国のアリス」にインスパイアされた施設で、スタッフもその衣装を着てなりきっているから楽しい!
こちらは食堂をイメージしたモーニングのビュッフェエリア「Tempus Fugit」。学食とは思えないほど洗練された空間で、朝6時半からベトナム料理をはじめ、和食や韓国料理、地元の新鮮なフルーツなど、さまざまな料理を楽しめます。
ビュッフェで自由に料理を選んだら、スタッフに案内された席でモーニングを堪能。どの料理もとても丁寧につくられているのがよくわかる、繊細なおいしさと美しさでした。
優雅なインテリアの空間でゆっくり朝食をいただく時間は「ここで自分が学生だったら?」「こんなキャンパスで過ごせたら?」といった妄想を広げてくれました。
学部ごとに分かれた部屋に宿泊! 今回は農学部へ
人類学、芸術学、農業学など全部で16の学科の棟があるなかで、今回私が宿泊したのは「Agriculture(農学部)」の棟。53平米もある広々とした部屋は、18世紀のフランスや中国の家具がミックスされたような優雅な空間。部屋の中央にはキングサイズのベッドが配され、ひとりで過ごすにはもったいないほど。
農学部の部屋だけあって、植物モチーフの絵がいたるところに飾られています。通常こういったコンセプトを打ち出すと表現がオーバーになりそうですが「JWマリオット・フーコック」の素晴らしい点は、美しいインテリアと見事に調和が取れていること。世界観に没入できます。
チェックアウトの際は、今回特別に学長から「グッドスチューデント」の証になる卒業証書をいただきました! 私はラマルク大学の農学部を卒業したことになります(わーい!)。最後の最後まで芸が細かく、ホテルを出てからも空想の世界に浸れました。
【JW Marriott Phu Quoc Emerald Bay Resort & Spa】
Khem Beach, An Thoi, Phu Quoc, Kien Giang 922280
https://www.marriott.com/ja/hotels/pqcjw-jw-marriott-phu-quoc-emerald-bay-resort-and-spa/overview/
②ベトナムの伝統文化を表す「グリーン・アーキテクチャ」
2021年にオープンした「グランドワールド・フーコック(Grand World Phu Quoc)」は、イタリアのベニスの街並みを彷彿とさせる複合商業施設。入り口には、竹で作られた建造物「レジェンド オブ バンブー(Legend of Bamboo)」があります。なんと42,000本もの竹で編まれたとのこと!
ロープとピンのみで竹をアーチのように組み込んだ、ベトナムの伝統的な建築技術を間近で見ることができます。人工的な空調は一切使用していないものの、内部はひんやり涼しいのが特徴。
グランドワールド・フーコックに来たら体験したいのが、運河を渡るゴンドラ! 船頭さんの案内する船に乗って、優雅に街を眺めるのも一興。クルーズを楽しみながら「あのレストランに行こう!」「マッサージ受けたい!」など、お目当てのお店を発見して。
【グランドワールド·フーコック】
Grand World, QT 01_14, Dưong Hoi He, Bai Dai, Ganh Dau, Phu Quoc, Kiên Giang
https://www.phuquocjapan.com/grandworld/
③「テディベアミュージアム」のクマコーヒーにキュン!
冒険家のテディベアが世界中で見つけたお宝を展示するというコンセプトのミュージアム。館内では世界各地で手にしたお宝をテディベアが紹介していきます。
1500㎡の館内には約500体余りのユニークなテディベアが展示。世界を旅する冒険家インディ・ジョーンズになりきって、秘境を旅する様子をジオラマでも紹介します。
ミュージアムを訪れたらぜひ飲んでほしいのが、氷のテディベアが添えられたアイスカフェラテです。カフェのスタッフももちろんテディベア! かわいいスタッフさんとぜひ一緒に撮影して。
氷になったテディベアがカフェラテにちょこん。甘さが広がるベトナムコーヒーでしばし休憩をどうぞ。
【テディベア・ミュージアム】
Grand World, khu Bai Dai, Ganh Dau, Phu Quoc, Kien Giang
https://www.klook.com/
④愛を誓う「Kiss Bridge」でロマンチックな夕暮れ
フーコック南部に広がるサンセットタウンは、地中海の建築にインスピレーションを得たエリア。島の南西岸の丘の中腹に位置するため、ベトナムで最も美しい夕日鑑賞スポットとして有名です。
夕方になると紫、赤、オレンジなどの色彩が空に広がり、美しいサンセットタイムを味わえます。
そんなサンセットタウンには、イタリアの建築家マルコ・カサモンティが手がけた全長800mの「Kiss Bridge(キスブリッジ)」があります。橋の真ん中は南北で約30cm離れており、橋の両側にいる人が互いにキスやハグするスポットとして人気。
12月24日〜1月1日まで夕日が2つの橋の先端の中央に沈むように計算され、世界で最も美しい夕日を見る場所のひとつと評価されています。
夜になると毎日21時からベトナム最大規模のマルチ体験型アートショー「Kiss Of The Sea(キス・オブ・ザ・シー)」が開催。こちらは屋外に1000㎡の投影面が設置され、そこでは水上音楽とマルチメディアアート、ダンスパフォーマンスが鑑賞できます。
最新のプロジェクション技術の音響や照明で展開される圧巻の舞台は、フーコックの夜を酔いしれるのに最高の時間。日本円で約3000円というお手頃価格なので、旅の思い出にぜひ。
【SUNSET TOWN】
22H4+XVH, An Thoi, Phu Quoc, Kien Giang 92513
https://sunset-town.com/ja/
⑤旅の疲れは「OASIS SPA」の足ツボマッサージで解消!
旅の最後にぜひ体験してほしいのがフーコックにある「OASIS SPA」の極上トリートメント。清潔感のある店内では、セラピストによる足ツボマッサージ、全身のトリートメント、ヘッドスパ、ネイルなど、さまざまな施術が受けれます。
まずはジンジャーが入ったお湯で足浴。日中歩き回って足がパンパンだったのですが、この足浴だけで疲労が取れてきたからすごい! 足湯から出たあとも足がポカポカしていました。
旅先でよくマッサージを受ける私ですが、ここは今まで体験したサロンのなかでも3本の指に入るほど。ツボや筋肉へのアプローチが的確で、まさにゴットハンドでした。あまりに上手なので、寝ずにこの快楽を味わいたかったのですが、すぐに寝落ち……。
おいしいベトナム料理を食べすぎてパンパンにむくんでいた顔が、見事にスッキリ!(トリートメントは足だけなのに!) 足をマッサージするとフェイスラインのむくみが取れるという初めて体験に驚愕した私です。
施術後のお茶のクオリティも素晴らしかったので、ぜひご紹介したい! 美容に効果的な棗(なつめ)や龍眼肉(りゅうがんにく)がたっぷり入った漢方茶が出てきて、これまたびっくりのおいしさ。暑さに疲れた体に染み渡ります。ちなみに血を補って疲労回復に効果のあるお茶だそう。
【OASIS Spa Massage & Nail】
30 Amalfi, Sunset Town, An Thoi, Phu Quoc, Kien Giang 92513
https://www.oasisspaphuquoc.com
⑥フーコックの旅はベトナム航空で快適に
今回の旅は、ベトナム航空のビジネスクラスを利用して、成田からホーチミン経由でフーコック空港へ。ホーチミンからのフライトは約1時間ほどでした。
日本からフーコックへ行く際はホーチミンでトランジットが必要ですが、今回はビジネスクラスだったため、特別ラウンジで休憩タイムを。できたてのフォーや南国のフルーツなど、ここでもおいしいベトナム料理が楽しめます。
【Information】
ベトナム航空
旅行計画や予約情報は、公式ホームページに掲載!
https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/home
top photograph:Akira Onoue(@akiratrip_) text & photograph:Tokiko Nitta
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
仁田 ときこライター・編集者
衣食住をテーマにさまざまな媒体で執筆するライター。趣味は普段の暮らしに薬膳を取り入れること。男児二人を育てる母。最近は自身のカメラで撮影した写真とともに旅コラムを寄稿する。
リンネル.jpでは、旅記事のほか、「yujiさん・仁田さんの福めぐり」連載を担当し、いま行くべきパワースポットを紹介!
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