ずっとキレイな髪でいるために 今日から始める頭皮チェック＆ケア ずっとキレイな髪でいるために 今日から始める頭皮チェック＆ケア

エイジングによる髪の悩みが増えてくるリンネル世代。せっかくのおしゃれも髪のダメージが目立ってしまっては魅力が半減。そこで、美髪アドバイザーの田村マナさんに、髪のお悩みの原因や頭皮の健康状態をチェックする方法、頭皮ケアのコツを伺いました。早めの頭皮ケアで、なめらかでツヤのある髪を育みませんか？

髪の成長には頭皮の状態が大きく影響します

パサつき、コシのなさ、細毛、白髪など年齢とともに増える悩み。その原因を美髪アドバイザーの田村マナさんに伺うと、20代と30代では頭皮の状態に大きな変化があるのだそう。

「30代前半までは、カラーやパーマ、コテなど、外的刺激による髪の傷みがメインの悩みですが、30代後半からはそれらに加え、白髪や抜け毛といった頭皮の老化が原因となる悩みが増えてきます。肌の曲がり角が28歳と言われるように、頭皮も28歳を境に一気に衰えます。ターンオーバーが乱れたり、水分量やコラーゲン量が減少して地肌が弱り、ハリやコシのある髪を育てられなくなるのです。
その影響が表れるのが30代後半。元気で美しい髪を保つためには早めの頭皮ケアが肝心です。細胞は常に生まれ変わり、髪は根元から毎日0.3mmずつ生えてきています。今日からケアを始めれば、早ければ明日生える髪から変わってきます。正しいケアを続けると必ず美しい髪が取り戻せますよ」

頭皮の健康状態をチェック

【頭皮の柔らかさ】

こめかみを指の腹で上下に動かしたときの感触と動きが、皮膚の通常の状態。頭頂部も同じように動かして比べてみます。頭皮が硬くて動きが鈍いと、肩や首にコリがある証拠。血流が滞りやすく、充分な血液が髪まで届かなくなって、育成を阻む原因に。

【地肌の色】

健康な頭皮は水分をたっぷりたたえてみずみずしく、青白く透けた色をしています。一方、血流が滞っている場合や乾燥してかゆみや炎症が起きている場合は赤っぽく、こびりついた皮脂が酸化している場合は黄色や茶色っぽく見えることも。色が悪い状態は、抜け毛や白髪、薄毛にもつながります。

こんな悩みは頭皮が衰えているサイン

エイジングによる髪トラブルは、頭皮ケアが悩み克服のカギ

頭皮とは土壌のようなもの。豊かな大地で元気な植物が育つように、健康な頭皮があって初めて美しい髪が育ちます。美しい髪を保つには、頭皮環境を整えることが先決。日々のケアで一番大切なのは、シャンプーで皮脂をしっかり洗い流すこと。そしてブラッシングやマッサージで血行を促し、ふかふかの弾力ある頭皮を育むことです。さらに頭皮用の美容液を取り入れると効果絶大です。

教えてくれたのは……美髪アドバイザー 田村マナさん

PROFILE

田村マナ美髪研究所代表。国際線のCA時代に、機内の過酷な環境による髪トラブルに悩み、同僚とオリジナル化粧品を開発して悩みを克服。その経験を基に美容メソッドの情報発信や商品開発など幅広く活躍中。『大人の「品」は艶髪でつくられる』（ワニブックス）など著書多数。

illustration：Miho Terashita　edit & text：Maki Nagai　web edit：Mina Ota
リンネル2020年4月号より
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