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【今見たいアート案内:11月~】 注目の美術展4選 芸術の秋に続々到来! 【今見たいアート案内:11月~】 注目の美術展4選 芸術の秋に続々到来!

art マン・レイ

アート鑑賞にぴったりのこの季節。リンネル本誌のアート&イベント連載ページを担当しているライター赤木真弓さんおすすめの、美術館やギャラリーで見られるアート&イベントを厳選してご紹介します。

目次
【今見たいアート案内:11月~】 注目の美術展4選 芸術の秋に続々到来!
  1. マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち
  2. 川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり
  3. 展覧会 岡本太郎
  4. DOMANI・明日展 2022-23

1. マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち

■多彩な作家マン・レイが自由に制作し、愛したオブジェ

art マン・レイ
左から、《贈り物》1921/74年 アイロン、鋲 16.5×10.0×10.0 cm 個人蔵、《ニューヨーク 17》1917/66年 鉄、万力 45.0×24.0×24.0 cm DIC川村記念美術館 All works:© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

絵画をはじめ、写真、オブジェ、映画など多岐にわたる作品を手がけ、20世紀にアメリカとパリで活躍したマン・レイ。活動の後期より「我が愛しのオブジェ」と称した、彼のオブジェ作品に注目し、展観する「マン・レイのオブジェ」が開催中です。

本展では国内所蔵のオブジェ約50点を軸に、関連する作品や資料を合わせて約150点を紹介。マン・レイの粋な視点や構成、日常のなかにある“愛しいもの”であったオブジェから、純粋で軽やかな制作の楽しみを感じられそうです。

art マン・レイ
左から、《ミスター・ナイフとミス・フォーク》1944年 木、ネット、ナイフ、フォーク、ビロード 34.3×24.1×4.4 cm 東京富士美術館、《破壊されざるオブジェ》 1923/75年 メトロノーム、写真 11.5×11.5×22.2 cm 東京富士美術館 All works:© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928 ©︎東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

『マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち』

開催中~2023年1月15日(日)/DIC川村記念美術館/9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで。会期中展示替えあり。/月曜、12/25(日)~1/1(日)、1/5(木)、1/10(火)は休館(ただし1/2、1/9は開館)/一般¥1,500/https://kawamura-museum.dic.co.jp


2. 川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり

■写真、映像を通して作品の本質に迫る

art 川内倫子
左から、《無題》(シリーズ「M/E」より)2019、《無題》(シリーズ「M/E」より)2020

柔らかい光をはらんだ淡い色調、生命が持つ神秘や輝き、儚さ、力強さを撮り続ける写真家、川内倫子さん。この10年の活動に焦点を当て、アイスランドの氷河や家族などの身近な風景を撮影した新作《M/E》、未発表作品を織り交ぜて紹介。人間の命の営みや自然との関係について問い直します。

art 川内倫子
《無題》(シリーズ「4%」より)2012

『川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり』

開催中~12月18日(日)/東京オペラシティ アートギャラリー/11:00~19:00 ※入場は閉館30分前まで/月曜休館(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)/一般¥1,200/https://rinkokawauchi-me.exhibit.jp


3. 展覧会 岡本太郎

■力強い作品でたどる、岡本太郎の生涯

art 岡本太郎展
左から、岡本太郎、岡本太郎「日の壁」(原画)(通常)1956年 岡本太郎記念館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

《太陽の塔》で知られる芸術家、岡本太郎の芸術人生を振り返る、最大規模のスケールの大回顧展。多岐にわたる表現で作られた主要な代表作・重要作から晩年の作品まで、今なお人を惹きつける岡本芸術の特質と本質、その底流にある人間としての岡本太郎を体感することができます。


『展覧会 岡本太郎』

開催中~12月28日(水)/東京都美術館 企画展示室/9:30~17:30 ※金曜は20:00まで、入室は閉室30分前まで。日時指定予約制/月曜休室/一般¥1,900/https://taro2022.jp


4. DOMANI・明日展 2022-23

文化庁新進芸術家海外研修制度の作家たち

art 近藤聡乃《『ニューヨークで考え中』㈫(亜紀書房)プロローグより》2020
近藤聡乃 《『ニューヨークで考え中』第三巻プロローグ2 (亜紀書房) 》 2020
©Kondoh Akino, courtesy the artist and Mizuma Art Gallery

将来の日本の芸術界を支える人材育成のため、若手芸術家が海外の関係機関で行う研修を支援する、文化庁の「新進芸術家海外研修制度(在研)」。その成果発表の場として、1998年にスタートし、今年で第25回目を迎える「DOMAN・明日展」は、キャリア豊かな作家3名と、比較的近年に在研を終えた清新な作家6名、さらに「DOMANI・明日展」史上、初の同館2度目の参加となる近藤聡乃さんを招いて展示を開催。

1923年に首都圏を見舞った「関東大震災」から100年目の年に東京で開かれる企画として、「ゆれる/ゆらぐ地面、制度、価値観」という視点から、コロナ禍後の次代の人材育成、美術界のあり方をも考えます。

art 北川太郎《静けさ》2016-撮影:べあもん
北川太郎 《静けさ》2016 撮影:べあもん

『DOMANI明日展 2022-23』

11月19日(土)~2023年1月29日(日)/国立新美術館 企画展示室2E/10:00~18:00 ※毎週金曜は20:00まで、入場は閉館30分前まで。/毎週火曜、12/27(火)〜2023年1/11(水)休館/一般¥1,000/https://domani-ten.com


text & edit:Mayumi Akagi
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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