毎日、夕飯の時間が迫る中、できるだけスムーズに、おいしいごはんを作り続けるには? これまでの経験をもとに、日々のごはん作りの形を築いてきた方々に伺いました。今回はモデルAYUMIさんの毎日のごはんを紹介します。
「体にいいごはん」は
実は簡単で作りやすい
グリルパン任せで野菜を焼く横で、肉を揚げ焼きにし、空いた手でサラダを作って……。あっという間に食卓におかずが並びます。
子どもが生まれてから、体にいいごはんを食べさせたい思いが芽生えたという、AYUMIさん。その後出会ったのが、ローフードや発酵食品でした。普段の食事に取り入れてみると、体が整うだけでなく、毎日のごはん作りにもうれしい発見が。
「ローフードは火を使わなくてラクだし、発酵食品はそのうまみで料理がもっとおいしくなって。そのうち、調理の手間や調味料の数がどんどん減り、素材の持つおいしさにも気付くようになりました。料理がシンプルだと、育児の合間でも無理なくできて、私にはちょうどよかったんです」
毎日のごはん作りを支えるのが、お手製のしょうゆ麹。発酵食品らしい、まろやかさと味の深みで、これひとつで簡単に味が決まります。メインや副菜は焼く、煮る、蒸すなどして、しょうゆ麹や塩でパッと味を決め、あとは生野菜のサラダと味噌汁を添えれば、夕飯は完成。
「ローフードと発酵食品を取り入れると決めたら、毎日の献立に迷いがなくなりました」
みんなが喜ぶレパートリーも実はシンプル調理
ごはんを炊く時間もない日は、にらと水、塩を混ぜて焼くだけのチヂミが定番。ひき肉と玉ねぎ、ごま油、しょうゆで作るたねを包んだしゅうまいは、各24個並べられる大きなセイロふたつで野菜と一緒に蒸すだけで豪華に。
【試行錯誤してたどり着いたごはん作りのMYルール】
基準があるから献立に迷わない
●RULE01
フルーツや生野菜でローフードを
上手に毎日のごはんに取り入れる
生野菜と子どもも大好きなフルーツなどでサラダにすれば、無理なく酵素たっぷりのローフードがとれる。
●RULE02
しょうゆ麹をフル活用して
調味料をシンプルに
万能なしょうゆ麹の力に頼れば、いろいろな調味料を使わなくても味が決まり、調味がより簡単でラクに。
●RULE03
焼くだけ、蒸すだけなど
素材の味を引き出す手軽な調理を
毎日のごはんに手の込んだレシピは必要なし。ただ焼く、蒸すなどの簡単調理で、素材の味を存分に味わう。
【負担がなくなるシンプル調味】
自然な調味料を極シンプルに使うだけで、食材自体の甘みやうまみがぐっと際立つ。
【ずっと続けたいひと手間】
●作り方
米麹300gは手でほぐし、清潔な密閉容器に入れ、しょうゆ500mLをひたひたになるくらいに加え、よく混ぜ合わせておく。ときどき混ぜながら、常温で約2週間(夏は約10日)おくと完成。
【AYUMIさんに聞くごはん作りQ&A】
Q.1
料理の知識はどこで得ましたか?
A.
料理が好きなので、気になる教室があれば通ってきました。しょうゆ麹やローフードなどもそこで。また、料理上手の母からは味のベースを、義母からは夫好みの味付けやレシピのヒントを。
Q.2
子どもたちの好き嫌いにはどう応えている?
A.
体によくても、時には子どもの箸が進まないことも。食べたほうがいいと説明はしますが、無理強いはしません。ジャンクなものも食べたいときはよしと考えます。
Q.3
新米主婦のときに辛かったことは?
A.
子どもが生まれて、外食ができなかったこと。大好きな焼き鳥を食べたいあまり、魚焼きグリルで「お家焼き鳥」をして楽しむように。今でもよくやります
教えていただいたのは……AYUMIさん
PROFILE
女性誌などで活躍。ローフードマイスター1級などの資格を持ち、ナチュラルな暮らしぶりも人気。著書に『ローフード・発酵・雑穀でつくるAYUMIごはん』(主婦と生活社)など。インスタグラムアカウント @ayumiayunco
photo:Sachie Abiko text:Kaori Akiyama web edit:Masako Serizawa
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください
リンネル2019年3月号より
※レシピの分量はすべて各家庭の作りやすい量です。
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