冬になると肌がカサツキやすく、体がかゆくなることはありませんか? 正しいかゆみの対処法を知り、乾燥しやすい季節を健やかに乗り切りましょう。皮膚科医の髙瀬聡子先生に、かゆみが出やすい時期のケア方法を聞きました。
かゆみがひどくなる前に早めのケアを!
体が突然かゆくなり、無意識にポリポリとかいていませんか? かゆみはだれもが経験したことのある身近な症状。特に冬場は空気が乾燥して肌がカサつきやすくなったり、生活習慣の中にも知らず知らずのうちにかゆみの原因が潜んでいるのです。けれど、かゆいからといってむやみにかいてしまうのはNG。肌をかくと外的刺激から肌を守るバリア機能が壊れ、余計にかゆくなる悪循環を起こしてしまいます。
かゆみが生じた場合は、乾燥から肌を守るために十分な保湿を心がけましょう。また、かゆみが治まらない場合は、かゆみを抑える治療薬に頼ってみるのも正解。何より、日常生活にかゆみを招く原因が潜んでいるので、日ごろの生活習慣を見直してみましょう(髙瀬先生)。
かけばかくほど、悪循環になる
こんな症状はありませんか?
かゆみ肌Check List!
□ お風呂上がりに体がかゆくなることがある
□ タイツやストッキングがこすれてすねがかゆい
□ セーターやマフラーでちくちくしてかゆくなる
□ 保湿しているはずなのに体がかゆくなる
□ 外から暖かい室内に入るとムズがゆくなる
□ 寝ている間にムズムズするかゆみがある
□ 熱いものや辛いものを食べると体にかゆみが出る
↓
ひとつでも □ が当てはまる人は “かゆみ肌” です!
日中や夜間に感じやすいかゆみの症状を確認しましょう。
心当たりがあるときは、ひどくなる前にかゆみを抑える対策を。
生活スタイルで気をつける
冬のかゆみ肌対策
虫に刺されていないのに、なんだかかゆい……。日ごろ感じる肌のかゆみは、日々の生活習慣に原因が隠れていることも。
1.ちくちくする衣類は肌に触れないように
2.刺激の強い食べ物は要注意!
3.手を洗ったときはハンカチで拭く
4.部分的に暖める暖房器具がベター
5.お風呂はシャワー、またはぬるめのお湯に
6.どうしてもかゆいときはゆるやかに冷やす
7.寝具にも気を使って
教えていただいたのは……皮膚科医 髙瀬聡子先生
PROFILE
ウォブクリニック中目黒総院長。スキンケア化粧品アンプルールの開発にも携わり、丁寧なカウンセリングが人気。雑誌、テレビなどでも活躍中。著書『いちばんわかるスキンケアの教科書』(講談社)。
Illustration: Reiko Nakamura text: Chie Sakuma web edit:Masako Serizawa
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
リンネル2018年1月号より
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