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リネンやシルクはどう洗う? 洗濯のプロが教えるおしゃれ着洗いのコツ リネンやシルクはどう洗う? 洗濯のプロが教えるおしゃれ着洗いのコツ

洗濯に弱い素材も多い春夏ものの衣類。クリーニング店に頼むとコストがかかってしまうものの、デリケートな衣類を自分で洗うのはハードルが高く感じてしまうことも……。そこで、洗濯ソムリエの松延友記さんをはじめとした洗濯のプロたちに自宅でできる素材別のおしゃれ着洗いを教えていただきました。

目次
リネンやシルクはどう洗う? 洗濯のプロが教えるおしゃれ着洗いのコツ
  1. 丈夫なリネンブラウスの洗い方&干し方
  2. 繊細なレースや刺しゅうブラウスの洗濯方法
  3. 取り扱いが難しいシルク。愛用者たちのお手入れ術
  4. 素材別の洗い方を教えてくれた洗濯・衣類のプロたち

丈夫なリネンブラウスの洗い方&干し方

リネンはコットンと同じく丈夫な繊維なので、アルカリ性の洗剤で普通コースでも洗えます。ただししわやケバ立ちが気になる人は、しっかりしわをのばして干すと◎。

❶ 型くずれやしわを抑えるため、目の粗い洗濯ネットにたたんで入れ、洗います。脱水時間は短めに設定して、洗剤を投入。
❷ 干すときは、陰干しで、洋服を引っ張ったりしてしわをしっかり手でのばします。ちなみに、リネンは熱に強いので、アイロン温度は高めの設定でもOKです。

繊細なレースや刺しゅうブラウスの洗濯方法

レース、フリルなどの繊細な洋服は、やさしく洗い上げる中性洗剤や生地を守る目の細かい洗濯ネットに入れる、おしゃれ着用のお手入れを。

❶ 洗濯機は衣類同士をこすりながら汚れを落とす設計のものがほとんど。そこで、デリケートな装飾のある部分を守るために、服は裏返しに。
❷ 服を裏返しにしてたたんで形を整え、目の細かい洗濯ネットに入れます。中性洗剤を入れて、たっぷりの水で洗うと、さらに生地を傷めません。

取り扱いが難しいシルク。愛用者たちのお手入れ術

独特の光沢感を損ねないために、ドライクリーニングを推奨しているシルク。デリケートな天然繊維であり、洗濯方法によって質感が変わってしまうことも。ただしインナーやベッドリネンなどは、自宅でケアしている人が多いのでは? シルク愛用者の「くらしきぬ」戎晃子さんとナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに普段のお手入れ方法を伺いました。

【手洗い派の戎さん】

シルクは繊維がごわつきやすいので、25〜30℃のぬるま湯に中性洗剤を溶かして、やさしく押し洗いをします。そのあと、たっぷりの水を注ぎ、押しながら2〜3回すすぎます。ねじらないように軽く絞って、形を整えながら水気をオフ。タオルに挟み端から丸めて脱水したあと、陰干しで乾かしています。型くずれが心配なアイテムは平干しで。

【洗濯機派の本橋さん】

肌に直接つく肌着類、ベッドまわりはどれもシルク素材。無添加のナチュラル洗剤&ぬるま湯で洗っています。シルクは色落ちしやすいと聞いたので、最初から落ちにくい色のシルクを選び、陰干ししています。このお手入れで10年近く使っているシーツもあります。


素材別の洗い方を教えてくれた洗濯・衣類のプロたち

フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー・洗濯ソムリエ
松延友記さん
ベルリン発のランドリー「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」をプロデュース。洗濯ソムリエの資格を持ち、その知識を活かして、洗濯のアドバイザーとしても活躍。
くらしきぬ
戎晃子さん
岡山県に暮らす主婦が作ったシルクインナーブランド「くらしきぬ」のPR担当。自身もシルク靴下の冷えとりを長年続けている。
ナチュラルクリーニング講師
本橋ひろえさん
大学で化学を学び、化学メーカーに就職。家事を通して洗剤に興味を持ち、掃除、洗濯を科学的に解説する講座や執筆で活躍中。

photograph:Yumi Furuya,Mari Yoshioka,Asako Hoshi text:Ema Tanaka illustration:Shinko Uematsu web edit:Mina Ota
リンネル2019年7月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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