LIFESTYLE
:石井ゆかりさんの【2024年上半期の星占い】
LIFESTYLE
:
2024年がスタートしましたね。今年も、人気占い師・石井ゆかりさんから、私たちの今の心に寄り添う言葉をいただきました。2024年上半期は、星占いではどんな傾向があるのか。ぜひみなさんが今年前半を穏やかに過ごすためのヒントを探してみてください。
石井ゆかりさんの 【2024年上半期の星占い】
はじめに
こんにちは、石井ゆかりです。
2024年年明け、日本は大変な災害に見舞われました。
「年が明けた」とは言い難いような、むしろ闇が降りてきたようなお正月で、被災地ではまだまだ、厳しい生活や圧倒的な喪失に苦しむ方がたくさんいらっしゃいます。また、被災地以外でも不安や無力感に苛まれ、暗澹として過ごした方が多かったようです。一方、過去の災害の経験を活かして多くの方々が支援に立ち上がった姿はとても頼もしいものでしたし、募金その他の活動も一気に盛り上がりました。私自身、これからも微力ながら、できるだけのことをしたいと思っています。
占いに触れる動機は人それぞれですが、なかでも大きな動機は「不安」ではないかと思います。大きな災害が起こったときは、多くの人が強い不安に苛まれます。星占いには科学的根拠はありません。統計的な裏付けもありません。もとい、研究者の中には統計手法を用いて星占いの妥当性を科学的に証明しようと努力している人々もいますが、少なくとも今のところは、科学的定説として認められるような結果は出ていません。
もちろん、冷静で理性的な読者の皆さんは、このようなことは「言われなくても解っている」と思われるでしょう。ですがその一方で、強い不安や恐怖心から、占いに災害の根拠を求めてしまう向きもあるようです。私自身、「この星が動いた時期、このような大きな出来事が起こった」と書いたり話したりすることはあります。ただ、それは「因果関係」ではありませんし、似たような星の動きの時期に「何もなかった」場合も多々あります。「星の影響で災害が起こる」という考えは、古い時代にはごく一般的でしたが、現代では占いをする側の人々であっても、多数派ではありません。今のところ、占いの信憑性はたとえば「私は雨女です」といった日常的ジンクスと、大して変わりません。占いは「ファンタジー」である、と私は考えています。
また、一般に「不安の9割は外れる」と言われます。心配していることは、ほとんど起こらないのだそうです。もし「占い」を読んで、不安を感じた方がいらっしゃったなら、まずはそのことを思い出していただきたいと思います。私もよく不安になるほうですが、不安は「当たらない」のです。
「お金・モノ・所有」が変わる
では、上半期の星を見ていきたいと思います。
まず、この上半期、木星が牡牛座に位置しています。木星は1つの星座に約1年ほど滞在するのですが、2023年の半ばから2024年5月末まで、牡牛座に滞在します。牡牛座は「モノ、五感、お金、財、価値あるもの、大地、食料、快美」などを象徴する星座です。ゆえにこの上半期は、経済や物資の流れ、食料やエネルギーの流通などにスポットライトが当たりそうです。
また「誰が何を所有するか」ということが注目されるかもしれません。牡牛座には今、天王星が位置していて、木星がそこに重なります。さらに冥王星というこれも「財」「支配力」に関係のある星が、水瓶座に入っています。
ゆえに、たとえばこれまで非常に大きな財や力を僅かな人が所有するような状況があったなら、それが意外な形で解体・分散され、他の人々の手に渡っていく、というような展開が起こるかもしれません。天王星・水瓶座は、フラットな共有やシェアを象徴します。誰か一人が握り締めていた力を「みんなで」わかちあうことになったとき、状況が大きく変わるはずです。
個人の生活の中でも、欲望や所有のあり方が変わりそうです。たとえば、これまで欲しくて仕方がなかったものが、突然どうでもよくなるかもしれません。今までコレクションしてきたものを、思い切って手放したくなるかもしれません。お金の使い方が変わる人もいれば、稼ぎ方が変わる人もいるでしょう。
経済活動において、自分にさまざまなルールを課してきた人は、そのルールを「解除」することになるかもしれません。たとえば、厳しい節約生活で自分を縛ってきた人、無理なダイエットを繰り返してきた人は、そうした細かいルールのすべてを「手放す」ことができるかもしれません。
この時期大切なのは「真の満足」を追求することではないかと思います。真水を飲めば渇きが収まりますが、塩水を飲めば、飲めば飲むほど渇きが強まります。たとえば恋人の歓心をお金で買おうとする人は、どんなにお金を使っても心から満たされることはなく、むしろどんどん心が渇いていくものだろうと思います。
お金の稼ぎ方や使い方、貯め方には、真水を飲むようなやりかたと、塩水を飲み続けるようなやりかたがあります。後者から前者へと「解放」されるようなシフトが、この上半期には起こりやすいはずです。
愛の星と、情熱の星
金星は愛の星、火星は情熱の星です。この上半期、2つの星はほぼ並んで動きます。冥王星、土星、海王星が並ぶ場所をそろって動いてゆくので、自然、星々がぎゅっと1箇所に集まる形になります。特に、
・1月から2月半ば:山羊座に星が集まる(強い火星)
・2月から3月半ば:水瓶座に最大で(2/17-2/19頃)5星が集合
・3月半ばから4月頭:魚座に星が集まる(強い金星)
以上、3つの期間が強調されています。
この3つの期間はそれぞれ、何らかの濃いテーマの支配下に置かれます。ニュース、話題になるトピックもそれぞれの期間でメインテーマが変わりそうですし、個人の生活でも、生活のどの部分にスポットライトが当たるか、ということが、この3つの期間でハッキリとシフトしていくでしょう。
たとえば、1月から2月半ばは仕事や任務に注力し、2月から3月半ばは交友関係を広げ、3月半ばから4月頭は人助けに精を出し、というふうに、メインテーマの変化が起こるのです。
ゆえに、普段、生活の中で力の配分やバランスを重視しがちな人も、この上半期は敢えて期間を区切り「今はこのテーマに全振りする!」といった判断が功を奏するかもしれません。
食は3月25日、そして4月9日
毎年2度(マレに3回)、日食・月食シーズンが訪れます。1か月くらいの中で日食と月食がセットで起こるのです。日食は特別な新月、月食は特別な満月です。この食のシーズンは、ロングスパンのプロセスの重要な節目となることが多いようです。何かとても大事なことが始まったり、世の中の空気がぱっと切り替わったりしやすいタイミングなのです。
この上半期、3月末から4月半ばが「食のシーズン」です。日本ではちょうど年度替わりで、卒入学や配置換え、転勤、転職などの節目がかさなる季節ですが、今年はその「シフト」のスケールが大きかったり、かなり意外な展開になったりするかもしれません。新しいことを始める人、新しい人間関係に飛び込んでゆく人が少なくないでしょう。また、この時期の食には、カイロンという星が光を投げかけています。カイロンは「癒やし」を象徴する星といわれます。今の時代、本当に多くの人が様々な形で深く傷ついているわけですが、この食がその傷を癒やす道が見つかるような「節目」になれば、と願わずにいられません。
石井ゆかりさんプロフィール
ライター。『12星座シリーズ』(WAVE出版)は120万部を突破するベストセラーに。ほかに『夢を読む』(白泉社)、『ひかりの暦』(小学館)など著書多数。累計発行部数は400万部を超える。
公式サイト「石井ゆかりの星読み」
illustration:Yuka Hiiragi text : Yukari Ishii
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY
季節のおすすめSEASON TOPICS
暮らしのいいこと大集合!Special Feature


































