LIFESTYLE
:【リトアニアの旅】伝統サウナ「ピルティス」を体験! 心と体を癒やすサウナ文化と豊かな自然に触れる旅
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:ラトビア、エストニアとともにバルト三国と総称される国、リトアニア。森と湖の国と呼ばれ、自然と共存するリトアニアでは、心身ともにリフレッシュできるスポットが満載。今回は、リトアニアのサウナ「ピルティス」をご紹介。ピルティスマスターと呼ばれる施術師が、3時間以上かけて施術してくれるリトアニア式サウナをレポートします。
【リトアニアの旅】伝統サウナ「ピルティス」を体験! 心と体を癒やすサウナ文化と豊かな自然に触れる旅
バルト三国最大の自然豊かなおだやかな国
ヨーロッパの北東部、バルト三国といわれる国々の一番南に位置するリトアニア。小さな国の3分の1を森が占め、湖は約3000あるという、自然豊かな国です。首都のビリニュスはオレンジ色の屋根が連なる、中世からの街並みが魅力。世界中どこに行ってもあるようなチェーン店も見当たらないほど、独自の文化があり、小道を歩いていると、絵本のなかに入りこんだような気持ちになれます。
そんな豊かな自然を背景に、キリスト教が伝わるまで自然信仰をしていた名残からか、今でもリトアニアの暮らしのなかで、自然が大切にされていることが伝わってきます。
伝統的な食や手仕事、木の枝葉を束ねたウィスクが欠かせないリトアニアのサウナ「ピルティス」、昔ながらの方法で作られるハーブティーなど、さまざまな体験を通して、リトアニアの素朴で、温かな国民性を感じる旅をご紹介します。
1579年創設のビリニュス大学の展望台からは、ビリニュスの旧市街が一望できます。迷路のように入り組み、バロック様式の建物が多く残されています。
\リトアニア式サウナ「ピルティス」を体験!/
お話を伺ったのは……
ピルティスマスター Birutė Masiliauskienėさん
あらゆるウェルネス体験ができるリトアニアのサウナ
加熱した石の上に水をかけ、蒸気で体を温めるサウナ。その温め方は同じでも、まったく違う体験ができるのがリトアニアのピルティス。14世紀に始まったといわれ、当時のやり方で行われます。
「かつて、女性が出産をしていた神聖な場所。ピルティスを受けたあとはリラックスでき、まるで違う人間になった気分になりますよ」と、ピルティスマスターのなかでもトップのビルーテさん。
ピルティスのなかは60~70度。10人以上で同時にサウナに入り、一人ずつ蒸気に挨拶をするところからスタート。説明を受けながら、蒸気で温めたさまざまな種類のウィスクで体を叩いて毒素を出したり、抱きしめて香りを嗅ぐことでリラックスしたり。アロマオイルを混ぜた塩やはちみつを体に塗ったり、やることがたくさん。その間もピルティスマスターは、温度調節をしたり、ウィスクを水に浸してやわらかくしたりしながら、一人ですべての流れを担当します。参加者は隣り合う人とマッサージし合ったり、水をかけ合い、連帯感が生まれるのも楽しい体験です。
「リトアニアのサウナはやさしく、火と水を組み合わせているので、日本の温泉文化とも似ています。ぜひ体験して、体の変化を感じてみてください」
冬: 蒸気に挨拶して、ウィスクを抱きしめる
春: アロマを加えた塩を体に塗る
夏: ウィスキングをする
秋: はちみつを体に塗る
施術は四季をイメージして行われ、ピルティスマスターが一人で担当。さまざまな種類の木の枝葉で作ったウィスク(リトアニア語でヴァンタ)が欠かせません。
予約をすると、指定した場所に来てくれるピルティスマスター。今回はピルティス施設のある博物館で、ピルティスを受けました。
ピルティスに入る2~3時間前までに、用意されたフルーツやチーズ、黒パンなどで軽くお腹を満たしておきます。
森で集めたネズの木やジュニパー、リンデンなど、さまざまな木の枝葉をふんわり束ねてウィスクに。
Association of Professional Bathmasters
アソシエーション オブ プロフェッショナル バスマスターズ
サイトよりピルティスマスターを選んで予約。
料金:人数と場所によって異なるので、要問い合わせ
こちらもチェック!
photograph:Keiko Ichihara text & edit:Mayumi Akagi cooperation:Lithuania Travel、LOT web edit:Mina Ota
リンネル2024年2月号より
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