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特集2025年上半期の星占い大特集

石井ゆかりさんの【2025年上半期の星占い】 石井ゆかりさんの【2025年上半期の星占い】

特集2025年上半期の星占い大特集

「知性」「正しさ」のイメージが変化しはじめる

2024年後半に引き続き、6月上旬まで「コミュニケーションの時間」が続いています。
ただ「話せばわかる」が通じないのも、この時期の面白さです。

2024年の後半、日本では総理大臣が変わり、アメリカ大統領選もありましたが、マスコミや多くのジャーナリストの「予想」は大きく外れました。
結果の意外性に、みんなが驚かされたのです。
話題が沸騰し、多くの人々が自分の考えや意見を語るなかで、「予測可能な未来」という幻想が失われたのは、とても興味深い事態でした。

一方、AIの技術が広く浸透しはじめ、多くの人たちが人工知能と「コミュニケーション」し始めているのも、水瓶座冥王星・双子座木星的な状況に見えます。
私たちが「これが知性である」「これが賢さである」と考える、「知」のイメージ自体が、根本的に変化しはじめているのではないか、という気がします。
AIは今、ひたむきに人間の言動や挙動、人間社会のことを「学んで」いるのかもしれませんが、その一方で人間の方が、AIに馴らされ、徐々に「教育され」つつある、といえるようにも思います。
たとえば、今はまだ、AIのナレーションを不自然だと感じる私たちですが、少し経てばAIの言動こそが「正し」く、人間の語りは間違ったり、噛んだりするあやふやなものだ、という認識が広まっていくのかもしれません。
もとい、AIが人間に対して非・意識的にほどこしてくる「教育」は、私たちの意識の薄いフェンスを越えて、既に浸透しつつあるのかもしれません。

「AIのほうが賢い」とされる状況を、積極的に受け入れていこう、という人々もいます。
一方、この流れに抗って、あえて自分自身で考えることを続けようとする人たちもいます。
ほんの30年前には、人間はたくさんの電話番号を暗記し、多くの難しい漢字を自在に書くことができました。カーナビなしでも目的地に辿り着けました。
今はそうではありません。
「暗記」だけでなく、考えること、学ぶこと、判断することなど、過去には人間のものだった「知的行為」がさらに取り上げられていくなか、私たちに何が起こってゆくのか。私たちに残される可能性は何なのか。
そんな問題意識を持つ人も、この時期、少なくないかもしれません。

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illustration:Yuka Hiiragi text : Yukari Ishii
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