LIFESTYLE

菊池亜希子さん「リンネルは丸ごと受け入れてくれる居場所」【リンネル創刊15周年リレーインタビュー vol.2】 菊池亜希子さん「リンネルは丸ごと受け入れてくれる居場所」【リンネル創刊15周年リレーインタビュー vol.2】

連載「またたび」、「へそまがり」もスタート

「リンネルは丸ごと受け入れてくれる居場所のような存在です」と話す菊池亜希子さん。

―その後始まった連載「またたび」では、さまざまな場所へ行っていただきました。

行き先を一緒に考えるのが楽しかったですね。
30歳前後で仕事が忙しい時期だったので、この旅の時間があったからこそ生き延びることができた。
東京から離れて、別の街で暮らす人に会って、話を聞くことがインプットの時間になりました。

それが別の仕事にも活かされた気がします。
日常に戻るためにも旅に出ることがいい循環になっていました。

―この15年の間に結婚され、お子さんも生まれて。ライフスタイルの変化のなかで次の連載「へそまがり」が始まりましたね。

編集長の西山さんに「今の丸裸な気持ちを書いてほしい」とお題をいただいて。
目まぐるしく日々が変わるなかでのファッションに対する悩みや、子育てと仕事の悩みなど正直に書かせてもらいました。

常に曲がり道を行く自分の性分を表現して、「へそまがり」というタイトルをつけました。
考えすぎちゃう自分を、めんどくさいなとも思うんですけど、それもひっくるめて自分だよねって。

―毎月3000字に及ぶ原稿、生みの苦しみはなかったですか?

それはそれは結構なカロリーでした(笑)。でも、原稿のために、日々の出来事やそのときに感じたこと、違和感などをメモするようになって。
「この気持ちの正体ってなんだろう」と、思うことをそのままにしないで、決着をつけるみたいな役割がこの連載にはありました。

自分の思いを整理する意味でも、宝物のような時間でしたね。
自分自身の解像度がすごく上がった気がします。

―編集部では読みながら涙することもありました。

言葉選びはすごく大事にしていました。予定調和で出てくる言い回しではなくて、自分の言葉に変換して。
書きながら「心地いい音」を探すような。

それを引っ張り出すのに苦労しましたが、読んだ方から感想をいただいて励みになりました。
書いていることは私の個人的な事柄なのに、近い距離で読んでくださって、自分ごととして受け取っていただけたのは嬉しかったですね。

連載スタートはなんと2013年から!

リンネルでスタートした菊池亜希子さんの連載企画。

右)連載「またたび」で出会った人からたくさんのものを吸収し、今の自分があると菊池さん。
「会いたかった作り手さんにも会え、今でも交流が続いています」

左)日々考えたことをメモに取り、2~3か月寝かせたところで執筆したという連載「へそまがり」。
「今は書く代わりに、夫に聞いてもらってます(苦笑)」

次のページ\後半はアトリエへ!/ ここからは公私ともに交流のある滝口和代さんと 振り返る15年とこれから。

Related Article
おすすめ記事

リンネル最新号&付録

  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号

2025年7月号

整えて、見つける、私らしい毎日

付録
ムーミン
リトルミイ 肩掛けもできて便利な
ストラップ付きマルチケース

特別価格:1,440円(税込) / 表紙:kazumi /
2025年5月20日(火)発売 ※一部の地域では発売日が異なります

VIEW MORE