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:【マネー講座】 エアコンだけじゃない! 夏の電気代を下げる室内のひと工夫
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夏の電気代が一番かかるのはエアコンですが、それに次いで電気代の負担が大きいのが、冷蔵庫、照明になります。ちょっとひと工夫するだけで節電効果がアップするポイントを、節約アドバイザーに教えてもらいました。
教えてくれた人
実は、窓の対策が一番大事!
気温に加えて、窓からの日差しは部屋が暑くなる大きな要因になります。
夏に家の中に入る熱のうち、73%が窓から入るというデータ(※)もあるので、窓の日射対策はとても大事です。
※日本建材・住宅設備産業協会HPより
【窓の日射対策は?】

窓の外側に、サンシェードやよしずなどを設置して、日差しをさえぎるのが一番効果的です。

【外出後の換気対策は?】
長時間の外出から帰って閉めきった部屋に入ると、暑い空気がこもっているので、すぐにエアコンのスイッチを入れたくなりますよね。でも、そこでエアコンをつけると、部屋を急激に冷やすために、より多くの電力を消費してしまうことに。
帰宅したら、まず窓を開けて換気することを習慣化しましょう。暑い空気を外に出してからエアコンをつければ、冷房効果がアップして、電気代もお得に!

窓が2か所ある場合(または窓の反対側にドアがある場合)は、風上の窓を狭めに開け、反対側は広めに開けると風が通りやすくなります。
夏の冷蔵庫はこう使う
夏は、食品や飲み物などの保存、出し入れなどで冷蔵庫がより活躍するシーズン。
冷蔵庫内の整理や温度設定に気を付けるだけでも節電につながります。
【冷蔵室の使い方ポイントは?】

冷蔵庫の扉をひんぱんに開け閉めすると、その都度冷気が外に逃げてしまいます。
さらに冷蔵室に食品がギュウギュウに詰め込まれていると、冷気が十分に行きわたらず、電気代がアップ。
冷蔵室内はほどよくすき間を開け、使いたいものがすぐ出せるように整理しておくことが大事です。
「冷蔵室内の設定温度を『強』から『中』に変えるだけでも、節電効果がアップ! また、冷蔵室内の冷気の吹き出し口を食品などでふさいでしまうと冷蔵効果が下がって、電気代がかかるので注意して」

【冷凍室の使い方ポイントは?】

冷蔵室は詰め込みNGですが、冷凍室の場合は、ある程度詰め込んだほうが効果的!
冷凍されたものが保冷剤代わりになり、詰め込むことで冷気の逃げ道がなくなって効率的に冷やせるので、節電につながります。
「まとめ買いした食品で冷凍できるものは、極力冷凍保存するのがおすすめ。冷蔵室の収納にゆとりができるうえ、食品を使い切れずにロスしてしまうムダも防げます」

電球を換えるだけで電気代が変わる
特に夏休み中は、家族が家にいる時間が多くなり、照明の使用量も増える傾向に。
照明器具のランプを交換すれば、ずっと節電効果が持続するので、この機会に換えてみてはいかがでしょうか。
【電気代を下げるならどの電球を選ぶ?】
照明器具のランプの種類は、白熱電球、蛍光灯、LEDの3タイプ。リビングなど、照明を長時間使う場所ほど、どの種類を使っているかによって電気代に差がつきます。
特に、白熱電球からLEDに換えると電気代が85%安くなるというデータ(※1)も。蛍光灯からLEDに換えた場合はそこまでではありませんが、電気代が交換前の65%くらいになります。
LEDは他のランプに比べて高額なため初期コストはかかりますが、寿命が長く、電気代がお得になるので、十分回収できます。
※1 環境省「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」より
【照明のつけっぱなしは電気代がかさむ?】
人がいない部屋の照明を消すと1.5~2.3%、リビングの照明の明るさを下げると2.5~3.9%の節電効果があるとされています(※2)。
使っていない部屋は、照明をつけっぱなしにしないことが節電の基本です。
※2 資源エネルギー庁「エネこれ」より
「玄関や廊下など消し忘れが多い所には、人感センサー付きのLED照明などを取り入れるのもいいでしょう。必要なときだけ点灯してくれるので、消し忘れがなく、節電効果もあります」

リポートした人 Profile
マネーライター みとも はやみ
編集プロダクション、出版社の勤務を経て、2011年よりフリーランスで活動。
20年以上、生活情報誌を中心に家計やりくりにまつわる記事の編集・取材・執筆に携わる。これまでに取材した実例は、延べ1000件以上。
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Illustration:Shinco Uematsu text & edit:Hayami Mitomo
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「日中留守が多い家や昼間使っていない寝室も、日差しが入る部屋には必ず日射対策をしておきましょう。日中ずっと日が当たっていると、冷房をつけたときの効きが悪く、電気代がアップします」