便利な家電があふれている中、選び方に迷う人は多いはず。「わが家に必要な機能」を見極めることで、家電選びの失敗は防げます。

高機能な家電は、使いこなせる人だけが買えばいい

年々、便利に進化する生活家電。その一方で、「種類がありすぎて、どれを選べばよいのかわからない」「買ってはみたものの使いこなせない」という人も多いのでは？

そんな失敗を防ぐためには、「ネットや店舗で商品を見る前に、“それまで自分が使っていた機能”を洗い出してみて」とマキさん。

「家電は毎日使う機能がちゃんと備わっていて、操作や手入れがしやすければOK。たとえば最新のオーブンレンジはかなり高機能ですが、よほど好きな人でなければ使いこなせないのではないでしょうか。家事が苦手な人ほど高機能なものに頼ろうとしがちですが、実はシンプルな機能のほうがラクだし、頻繁に使うはず。わが家ではオーブン料理はほとんど作らず、外食やテイクアウトで楽しめばいいと割り切っているので、温めやトースト機能に特化したシンプルなボタン式のレンジを選びました」

買い替えではなく、新しく家に導入する場合も、「毎日使えるか＝元が取れるかどうか」をチェックすることが重要。

「さらに、置く場所はあるか、手入れはしやすいか……もしっかりチェックすべきです。たとえ世の中で好評だとしても、わが家のライフスタイルに合うかどうかは別。商品レビューを見るときも、そのまま鵜呑みにせず、自分にあてはめて考えることが大切です」

brand : Panasonic　item : オーブンレンジ
使わない機能は「なくてOK」と判断

メインはトースター機能やごはんの温め、たまにお菓子作り……と、自分が使う機能を考えて選んだオーブンレンジ。「機能は最小限で、操作はシンプルです」

brand : HITACHI　item : 縦型洗濯機
洗濯機は乾燥機能より洗浄力を重視

使っていたドラム式が壊れたのを機に、洗浄力の高い縦型に買い替え。「乾燥機能はドラム式よりも弱いけど、わが家は基本的に外干しと部屋干しなので汚れ落ちを優先しました」

brand : SHARP　item : ヒーター兼用の扇風機
出番が限られる季節家電も
年中活躍するものを選択

SHARPの「スリムイオンファン」はヒーターと扇風機の機能を備えているのが特徴。

「1台で済むので、その分場所を取りません。夏は寝室で、冬はデスクワーク時に足もとを暖めています」

brand : Panasonic　item : スティック掃除機
小まわりが効いてすき間も掃除しやすい

床の高いキッチンや洗面所など、掃除ロボットが入れない場所ではスティック掃除機を活用。「すき間に入りやすく、稼働時間も長いところが気に入っています」

brand : SHARP　item : 冷蔵庫
コンパクトで中身を把握しやすい

4人家族にしては小さめの271ℓですが、「わが家はずっとこのサイズ」。「ちょうど私の身長と同じくらいの高さで中身を把握しやすく、食品ロスを防げます」

brand : アイリスオーヤマ　item : 電気圧力鍋
調理家電は手入れのしやすさも重視

お弁当のごはんを炊くために購入。「フタが取れて丸洗いできるので炊飯器よりも手入れはラク。炊飯だけでなく、スープやカレーなどの煮込み料理も作れます」

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photograph：Keiko Ichihara　text：Hanae Kudo　web edit：Liniere.jp
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リンネル2022年１月号より