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:【大人のデンマーク留学】 北欧独自の学校「フォルケホイスコーレ」に入学! 学校選びと準備してよかったものリスト
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何歳になっても人々が教育を受ける権利を大事にするといわれる北欧諸国。
その象徴ともいえるのが、デンマーク発祥の成人教育機関「フォルケホイスコーレ」。17歳以上であれば誰でも入学できる国民学校として、広く門戸が開かれています。
そして、この冬からリンネル編集部員のキムラが編集部を飛び出して、「フォルケホイスコーレ」のなかで手芸に特化したスカルス手工芸学校へ留学中。
どうやったら行けるの? 費用や手続きは?など、大人になってからの留学に興味がある方に向けて、キムラが行ったことや現地の情報をレポートします。
今回の記事では、「フォルケホイスコーレ」についての基本情報と、手工芸学校入学の際に準備しておくとよかったものを紹介。
フォルケホイスコーレとは?
【特徴】
● 全寮制で、宿泊費や食費も学費に含まれる
● 入学試験、科目ごとの試験・単位・成績がない
● デンマーク流民主主義思考を育む場所
● 17歳以上であれば誰でも入学可能
北欧独自の学習機関で、デンマーク流民主主義思考を育むことを目的に作られた全寮制の国民学校です。
入学試験がないだけでなく、入学後も試験や成績、単位取得の必要がなく、17歳以上であれば誰でも入学することができます。
学べる教科は幅広く、文学、歴史、心理学、環境、IT、コミュニケーション、教育、音楽、演劇、スポーツ、アウトドア、ダンス、絵画、写真、環境学、哲学、政治学、国際文化などから選べます。
運営費の一部を国からの補助金で賄っているため、比較的安価で学ぶことができるのも魅力。
寮の宿泊費や食費も学費に含まれているので、通学期間中フォルケホイスコーレ内で過ごしていれば追加の費用はかかりません。
また、寮は学校に併設されていて、治安の面でも安心できます。
学生は、大学進学前に自分の興味のあることを知るためにきている若者から、新たに挑戦するために学びにきている人など、老若男女問わず様々。
年齢や国籍が異なる人と同じ時間を過ごすなかで、自分自身と向き合うきっかけになるような場所です。
ただ、フォルケホイスコーレは、外国人の受け入れ人数に制限があるようなので、行きたい学校が決まったら早めに申し込むことをおすすめします。
学校はどうやって選ぶの?
私は、まず興味があった“北欧 編み物 留学”のワードで検索し、手工芸学校のことを見つけました。
ほかには、日本語でわかりやすくフォルケホイスコーレの情報を発信している「一般社団法人IFAS(アイファス)」のサイトで探してみるのもひとつの手段としておすすめです。
下記16種類の科目やコースから、自分の目的に合ったホイスコーレを探すことができます。
・Art
・Christian / Spiritual
・Craft
・Design
・Film
・Food
・General
・Global
・Lifestyle
・Music
・Photo
・Politics
・Senior
・Sport
・Theater
・Youth
IFASのInstagramでは、気になる疑問点がわかりやすくまとめられており、Facebookでは通ってみたいと思っている方へ向けた情報交換ができるコミュニティもあるようです。
現在、同じタイミングで在学している日本人のなかには、こちらのIFASのInstagramから気になる学校をいくつか候補にし、行きたい学校を決めたという方もいました。
スカルス手工芸学校の特徴
編み物に興味があった私が留学しているのは、フォルケホイスコーレのなかで手芸に特化したスカルス手工芸学校。
首都・コペンハーゲンから5時間離れた小さな町にあり、刺しゅう、編み物、洋裁、織物などの手工芸の技術を学ぶことができます。
⚫︎コース
春ターム(1〜6月・23週)、秋ターム(9〜12月・17週)のロングコースのほか、短期の一日2時間の日中コースや週間コースがあります。日中コースと週間コースでは、HPから学びたい科目や時期が選べるので気になる方は確認してみてください。
⚫︎メイン科目(ロングコース)
刺しゅう、編み物、裁縫、織物
⚫︎選択科目(ロングコース)
陶器、染色、ジュエリー、機械編み、革、プリント
準備するものリスト

〈事前に学校から連絡があった準備しておくといいもの〉
・手芸はさみ
・三角定規
・メジャー
・棒針&かぎ針
・ミシン糸、刺しゅう糸、毛糸
・スケッチブック、クレヨン、鉛筆
学校からも3か月前に、「welcome letter」という件名で準備するといいものが記載されたメールを送ってくれます。
手芸材料は学校で購入することもできますし、学校からバスで20分ほどの距離にあるビボーに毛糸や生地の手芸用品店があり、そこでも手に入るので日本で準備できなくても大丈夫です。
〈個人的に持ってきてよかったもの〉
・薬
・Cタイプ変換プラグ(差し込み口が何個かあるのが便利です)
・水筒(保冷保温対応)
・レインブーツ、シューズ
・折りたたみ傘
・室内ではくスリッポンのような楽なシューズ(私はビルケンシュトックをはいています)
・エコバッグ
・ティッシュ(校内に常備されているのは分厚く硬めな素材のペーパーナプキンなので、もし風邪を引いたときなど鼻をかみたいときには日本の柔らかいティッシュがあるとよいかなと思います)
・イヤホン(二人部屋なので動画や音楽を楽しみたいときにあるとよいです)
・日本食が恋しくなったとき用にお茶、インスタント味噌汁など
・シャンプー、ボディソープ
・ドライヤー(海外対応のもの)
北欧の寒さに備え、防寒グッズをたくさん持ってきていたのですが、室内は暖房が効いているので、薄手の長袖で快適に過ごせています。もし足りないものがあった場合も近くに手頃な価格で買い物ができるセカンドハンドショップがあるので、衣類や授業で使用する布や毛糸などを調達しに行く人が多いです。
携帯電話は、空港から学校に到着するまではSIMが必要になるかと思いますが、到着後は学校のWi-Fiのみで問題なく使用できています。
今後も留学中の気になる授業風景や行事、食事内容などの様子をお届けしていく予定なので、ぜひのぞいてみてくださいね。
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