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ちょっとした違和感に向き合い、暮らしをアップデート 【桒原さやかさんが見つけた、北欧の暮らしのヒント vol.3】 ちょっとした違和感に向き合い、暮らしをアップデート 【桒原さやかさんが見つけた、北欧の暮らしのヒント vol.3】

スウェーデン人の夫やノルウェーで暮らした経験から学んだ、北欧の暮らしのアイデアを発信、実践している、ライターでエッセイストの桒原(くわばら)さやかさん。デンマークに暮らす3家族の暮らしや子育てを綴ったエッセイ『北欧の日常、自分の暮らし』(ワニブックス)から、その一部を2回にわたって紹介してきました。3回目となる今回は、桒原さんが本書を通して気がついたこと、実践していることなどをインタビューで伺いました。

桒原さやか

 

ライター・エッセイスト。「イケア」勤務を経て、ウェブメディア&ショップ「北欧、暮らしの道具店」の初期スタッフとして6年働く。スウェーデン人の夫である、オリバー・ルンドクイストさんといっしょにノルウェー・トロムソに移住。1年半の滞在後、帰国し、現在は長野県松本市に在住。著書に『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、夫との共著書に『家族が笑顔になる北欧流の暮らし方』(オレンジページ)がある。「北欧、暮らしの道具店」で連載『暮らしのみずうみー松本便り』を執筆中。
Instagram@kuwabarasayaka

目次
【桒原さやかさんが見つけた、北欧の暮らしのヒント vol.3】
  1. デンマークに暮らす、3家族の暮らしと子育て
  2. 取り入れたいと感じた、北欧の暮らしのヒント

■ デンマークに暮らす、3家族の暮らしと子育て

長野県松本市で、築40年の一戸建てをDIYでリフォームしながら暮らし、日本でも取り入れられる北欧の暮らしのアイデアを発信しつづけている桒原さん。自身の体験や気づきを綴ったこれまでの本とは違い、本書ではデンマークに暮らす3人の女性に、家事や子育て、毎日の暮らしについてお話を聞いています。

「同世代で子どもがいる方をインスタグラムを通して探しました。事前に子育てについて質問を投げて、この人ならいろいろ考えを教えてくれそうだと思った3人の方に、ちょうどお話を伺うことができたんです。

北欧って素敵な国というイメージがあって、北欧の人のようにゆったりと考えられるようになりたいと思うのですが、実際に話を聞いてみると同じようなことで悩んでいることがわかってほっとしました。

3人とも家事も子育ても仕事も、自分の気持ちを大切にしながら、常にいい方法を探って少しずつ自分のやり方を見つけていっているんだなと思いました。少しでも嫌だなと思ったら、“なんで嫌なんだろう”と考える人が多くて。一見すると軽やかなのですが、特に子育ての話を聞いていると、わからないことだらけなのはみんな一緒。悩みながらやっているんだというのが、今回改めて気がついたことでした」

■取り入れたいと感じた、北欧の暮らしのヒント

『北欧の日常、自分の暮らし』というタイトル通り、北欧の暮らしのヒントを自宅で実践している桒原さん。本づくりを通して変化したことはあるのでしょうか。

「子どもの食事が毎日プレッシャーで、一生懸命作っても残されると“もうやだ、せっかく作ったのに!”って、日々モヤモヤしていました。でも話を聞いた3人とも、“好きじゃないものは食べなくてもいいと思っている”とさっぱりしていて、平日は共働きで忙しいので手抜き料理でいい、でも土日は手の込んだ料理をと、メリハリがあるんですよね。冷凍庫には冷凍食品が入っていて、いつも助けてもらっていることに、そんなに罪悪感を感じていないところがいいなと思って、私も“子どもに栄養を摂らせないと”と気負わなくなりました」

北欧の景色は、家の中も外も余白があり、その余白が気持ちに余裕をつくってくれるという気づきも印象的です。

「目に入る景色が自分の気持ちに作用するということを、北欧の人はすごく意識しているようです。自然の中では、心を無にして自分と向き合う時間になりますが、その時間が家の中に余白があるとつくりやすいんだなと感じました。北欧の人は、それを意識せずにできるんですよね。

私は家を飾ったりすることが好きで、余白があると寂しいと思いがちなのですが、目に入る情報がたくさんあると考える隙間がなくなってしまうと意識するようになりました。北欧は驚くくらい素敵な家ばかりで、夫も小さい頃からインテリアが大事だと意識していたと聞くので、その積み重ねがあるんでしょうね。

私は家で仕事をしていて家にいる時間が長いので、ちょっとした変化がずっとあることは大事だなと思います。北欧の人たちがペンキを塗ったり、庭を変えたりするように、小さな変化が常にあることが、家の空気をよくするんだなと思います。自分たちで手を加える人が多いですが、家族が増えたりもっと広いところに住みたいと思ったら、ポンと手放してまた新しい家を買ったりする。自分のちょっとした違和感をちゃんと追っていて、私もそうありたいなと思います」


読者と同じ目線で、試行錯誤しながら自分らしい暮らしを実践している桒原さんが、この本を通して伝えたいこととは?

「少しずつでもアップデートしていくことが大事だということですね。家事で何か嫌だなと思うことがひとつでもあれば、なんで嫌なのかをちゃんと考える。誰かのやり方を真似してみてもいいし、いろいろやってみないと自分の居心地のいい方法は見つからないんだなと、今回の話を聞いて感じました。ずっと同じ方法でうまく回らなくなってきたと感じたら、そのサインを見逃さず、なぜなのかを考えてみることがすごく大事なんだと思います。私も自分の方法を見つけていきたいと思うし、今回の3人の方々の方法が、いいヒントになってくれたら嬉しいです」


書籍情報

「北欧の日常、自分の暮らし」-書影
『北欧の日常、自分の暮らし』
居心地のいい場所は自分でつくる――
スウェーデン人の夫と2人の子ども、家族4人で長野県松本市に暮らす桒原さやかさんが、北欧のひとたちから学び、実践していることを紹介。
北欧で小さい子どもの子育てをしている3家族に教えてもらった暮らしのエッセンスは、ヒントとなる知恵が満載です。
ワニブックス

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photograph:Maya Matsuura edit & text:Mayumi Akagi 

※写真・文章の無断転載はご遠慮ください

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