北欧

北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話 Vol.12 「イチゴと国旗いっぱいの建国記念日」 北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話 Vol.12 「イチゴと国旗いっぱいの建国記念日」

リンネル本誌で連載中の北欧のお菓子のお話。定番のレシピやストックホルムにある一度は訪れてみたい素敵なカフェの情報を、スウェーデンのイラストレーター、ティナ・バックマンさんのイラストとともにお届けします。スウェーデンではナショナルデーを迎える6月、イチゴと国旗がいっぱいの建国記念日について紹介です。

目次
北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話 Vol.12 「イチゴと国旗いっぱいの建国記念日」
  1. イチゴと国旗いっぱいの建国記念日 ティナさんの思い出
  2. スウェーデンのナショナルデーに食べられる「ナショナルデーケーキ」
  3. 「ナショナルデーケーキ」のレシピ
  4. おすすめのストックホルムのカフェ
  5. イラストを描いたのは……ティナ・バックマンさん

イチゴと国旗いっぱいの建国記念日 ティナさんの思い出

ナショナルデーを迎える6月は、スウェーデン最高の季節です。あたりには花がたくさん咲き、そのまわりを蝶やハチが飛び回ります。この季節には、どこまでもサイクリングを楽しんだ思い出があります。6月6日のナショナルデーは、夏の始まりです。暖かい陽差しの下で、サングラスをかけながら日向ぼっこをしたり、のんびりと読書をしながらアイスクリームを食べたり。子どものころ、採れたてのちょっと酸っぱいイチゴで、祖母がよくイチゴケーキを焼いてくれました。手作りのラズベリージュースとの相性もぴったりでした。


スウェーデンのナショナルデーに食べられる
「ナショナルデーケーキ」

スウェーデンの12か月のお菓子、締めくくりの今回は、建国を祝うナショナルデーケーキを紹介します。6月6日の建国記念日、ナショナルデーに食べるケーキで、この季節に出まわるスウェーデン産のイチゴとスウェーデン国旗が飾られています。スウェーデンの建国記念日は1523年の6月6日。グスタフ・ヴァーサが国王に選ばれた日です。今年は建国500周年という特別な年でもあるんです。6月6日は国旗の日としても祝われるため、青と黄色のスウェーデン国旗が国中をいろどります。

イチゴはスウェーデンの夏の風物詩。小ぶりでちょっと酸っぱいスウェーデン産のイチゴは、紙の箱に入って街中のあちこちで売られます。

「ナショナルデーケーキ」のレシピ

スウェーデンの伝統的なお菓子によく使われるアーモンドペーストがパイ生地になります。フィリングの基本はアーモンドペーストとオレンジリキュールですが、お好みでバニラクリームやパンナコッタもおすすめです。ここではアーモンドペーストとバニラクリームを紹介します。

●材 料
※スウェーデンの計量カップは1dL/デシリットル(100mL)が一般的

〈パイ生地〉
アーモンドペースト…300g
バター…150g
たまご…3個

〈フィリング、アーモンドペースト〉
アーモンドペースト…100g
オレンジリキュール またはオレンジジュース…大さじ1

〈フィリング、バニラクリーム〉
牛乳…2.5dL
グラニュー糖…0.5dL
バニラスティック…1本
コーンスターチ…大さじ2.5
卵黄…60g
バター…30g

〈仕上げ〉
イチゴ
スウェーデン国旗
レモンバーム(お好みで)

●作り方
〈パイ生地〉
1. アーモンドペーストとバターを混ぜる
2.たまごを加えて混ぜる
3.ベーキングペーパーを敷いたオーブン型に広げる
4.オーブンの真ん中で12~15分焼く
5.生地を冷まし、正方形または円形にカットする

〈フィリング、アーモンドペースト〉
1.アーモンドペーストとオレンジリキュールを混ぜる
2.カットしたパイ生地に広げる
3.その上に、イチゴとスウェーデン国旗を飾る

〈フィリング、バニラクリーム〉
1.鍋に牛乳、グラニュー糖の半分とバニラスティックを入れて温める
2.ボウルに卵黄、残りのグラニュー糖とコーンスターチを入れて泡立てる
3.上記の2つを混ぜながら数分温め、バターを加える
4.バニラクリームを、カットしたパイ生地に広げる
5.その上に、イチゴとスウェーデン国旗を飾る


おすすめのストックホルムのカフェ

ミスターケーキ

2017年にふたりの男性パティシエがオープンしたカフェ。アメリカにインスパイアされたスイーツをスウェーデンのフィーカ文化で表現した独特な雰囲気が特徴。カラフルな店内で赤いクロワッサンなど派手めなスイーツとコーヒーを注文すると、まるでアメリカに来たようなワクワクした気分になる。オリジナルのナショナルデーケーキも大人気。

取材&photo: ブルセリド由香

ミスターケーキ/MR CAKE
Rådmansgatan 12, 114 25 Stockholm
https://mrcake.se/

イラストを描いたのは……ティナ・バックマンさん

ティナ・バックマン
Tina Backman
ティナ・バックマン
スウェーデンのイラストレーターおよびグラフィックデザイナー。すべてを手描きで仕上げる温もりの感じられるイラストに、ていねいに色を重ねて作品を仕上げる。スケッチのようなストーリー性のあるイラストが多くの人を魅了。スウェーデンのお菓子のイラストが得意で、カレンダーのイラストなども手がけている。

こちらもおすすめ!

illustration :Tina Backman text : Yuka Bruselid&Sachiko Imaizumi edit : Sachiko Imaizumi web edit:Riho Abe
リンネル2023年7月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

Related Article
おすすめ記事

リンネル最新号&付録

  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号

2024年6月号

この春、いちばん着たい服。

付録
KINOKUNIYA×OSAMU GOODS®
大きさがちょうどよい
マチ付きショッピングバッグ

特別価格:1,360円(税込) / 表紙:奈緒 /
2024年4月19日(金)発売

VIEW MORE