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かわしまようこ新著 『ありのまま生きる 雑草が教えてくれた、いのちがよろこぶ生き方』インタビュー かわしまようこ新著 『ありのまま生きる 雑草が教えてくれた、いのちがよろこぶ生き方』インタビュー

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不安定な時代。かわしまようこさんが考える、「ありのままに生きる」とは?

目次
かわしまようこ新著 『ありのまま生きる 雑草が教えてくれた、いのちがよろこぶ生き方』インタビュー
  1. 著者インタビュー
  2. 新著『ありのまま生きる 雑草が教えてくれた、いのちがよろこぶ生き方』
  3. お話を伺ったのは……かわしまようこさん

自分が生きたいところで生きている
生き物はやっぱり強いな、と思います。

ーーありのまま生きる。このタイトルに、心ごとさらわれた人は多いのではないでしょうか。それがなかなか叶いにくい今の時代だからこそ、なおのこと。

「私の中でこの思いは、草の活動を始めた20年前からありました。今までずっと言葉にしなかった部分を、この本ではあえて出すことにしたんです」

ーーかわしまさんは、現在は沖縄に暮らしながら、雑草と呼ばれる草の魅力を伝える活動をしています。

「基本は楽しく草を摘んで遊んで、自然と共に暮らしてもらえればいいな。それだけでいいじゃない、って」

ーー読み進めていくうち、決してそれだけではなく。雑草のありようが自分自身に投影され、風に誘われるように、人生の歩む向きをやわらかく導いてくれました。

「草たちは私たち人間と、植物や動物が大きく変わらないことを教えてくれます。群れを作っていくか、ひとりで生きていくかを含めて、自分が生きたいところで生きている生き物は、雑草がまさにそうなんですが、やっぱり強いんですね」

ーーさらに、もやもやがつのるこの社会と、どう向き合えばいいのか。そのきっかけももたらしてくれます。

「私が言うなんて、おこがましいのですが……人間だけを特別扱いして生き続けるのは、この地球では難しいですよ。自然と共に生きている感覚を思い出すと、物の作り方や買い物の仕方も変わってきて、私たちが住みやすい環境の中で暮らし続けられると思います」

ーー視点を落とし、草を見つめることは、そのいい手がかりになると、かわしまさんは言います。

「私は草が好きだったから、ゴミの多さが気になり、大地や川や海をきれいにしたいと思うようになりました。草の魅力に気づいた方は、同じような意識になりますね。草の存在は、いろんな気づきを与えてくれます」

ーーしかも本書は「読んで頭と心にとどめる」だけでなく「体験できる」ヒントも。そのひとつが、摘み草を使った料理のレシピ。

「どこか和風のイメージもある摘み草料理を、洋風にもアレンジして紹介しています。そうして、草に触れる、草を食べるきっかけとなってくれたら」

ーーつい、大仰に捉えてしまいがちな不安も、まずは目線を落として、草花を愛でることから。それが自分を愛でることに、きっとつながっている。そう教えてくれるのです。

新著『ありのまま生きる 雑草が教えてくれた、いのちがよろこぶ生き方』

かわしまようこ/¥1,870(ライツフォーグリーン)

身近にある26種の草の紹介をはじめ、草花の生きる姿勢を自分の暮らしに取り入れるコツが書かれたエッセイ、摘み草の料理レシピ、また医師の山崎麻由子先生との対談を一冊にまとめた本書。心を撫でるやさしいビジュアルと、ハッと気づきを得られるような文章が心地よく編まれた本作りにも注目。ぜひ手に取って、めくってみて。

お話を伺ったのは……かわしまようこさん

PROFILE
かわしま・ようこ/1974年生まれ。2009年、東京より沖縄に住まいを移し、草を摘むことが健康的な生き方につながることを発見。自然のなかでこころと体と対話する宿泊型雑草教室を全国で開催。著書に『草かざり』(ポプラ社)、『花よ花よ』(雷鳥社)、『ブータンが教えてくれたこと』(アノニマ・スタジオ)、『草と暮らす̶こころと体を調える雑草レシピ』(誠文堂新光社)など。

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photograph:Wataru Oshiro(camenokostudio) text:BOOKLUCK web edit & text:Liniere.jp
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