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特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイド

【開運パワースポット 関東】箱根神社・九頭龍神社:yujiさん・仁田さんの福めぐり第2回 【開運パワースポット 関東】箱根神社・九頭龍神社:yujiさん・仁田さんの福めぐり第2回

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連載 #いま行くべき開運パワースポット yujiさん・仁田さんの福めぐり

星の運行やエネルギーをひもといて星読みを行う大人気ヒーラー・yujiさんと、古くから地方に伝わる神話や伝統文化に造詣が深い旅ライター・仁田ときこさんの吉方取り連載の第2回。2024年、辰年に行くべき開運スポットを気ままに散歩しながらご紹介します。自分にとっての聖域「マイ プライベート サンクチュアリ」が発見できる、ささやかな指針になることを願って。

目次
【開運パワースポット 関東】箱根神社・九頭龍神社:yujiさん・仁田さんの福めぐり第2回
  1. 今回の福めぐりパワースポット「箱根神社・九頭龍神社」
  2. そもそも龍神さまって一体何だろう?
  3. 龍神さまのテリトリーでの雨は御加護の証?
  4. これからの誓いを立てる箱根神社
  5. ピュアな自分と出会える九頭龍神社本宮
  6. 福めぐりの処方線【箱根神社・九頭龍神社】

今回の福めぐりパワースポット「箱根神社・九頭龍神社」

今回、福めぐりに訪れたのは箱根の芦ノ湖そばにある「箱根神社」と「九頭龍神社」。2024年の干支・辰年にちなんで、龍神さまとのご縁づくりを求めるなら、やはりここは外せません。龍神さまをお祀りする神社は日本各地に数あれど、龍を主役にした神社は実は限られています。

奈良時代に開湯し、天下統一を目指して多くの武将が温泉で体を癒やすなど、水と浄化のエネルギーがあふれる箱根。また、夏目漱石や島崎藤村、宮沢賢治など、多くの文豪たちがこの地に滞在して筆を走らせ、代表作を手掛けています。

いわば「てっぺんを目指す人たちの魂の洗濯の場であり、クリエイティブな感覚を研ぎ澄ませる場」でもあるエリア。そこに広がる箱根神社と九頭龍神社は、禊ぎのあとに上昇気流に乗りやすい開運スポットです。

福めぐりをするのはこの二人

yujiさん Profile
星読み係。ヒーラー。18歳でイタリアにわたり、ミラノでプロダクトデザイン事務所に勤務。その後、天から招かれるようにヒーラーの活動が始まり、書籍や講演、リトリートなど、幅広い分野で活躍。毎日星読みを行い、星からのメッセージを言語化して発信。『風の時代の未来予測』(講談社)をはじめ、著書多数。 photo/Takuro Watabe
https://ameblo.jp/uenopasiri/
仁田ときこさん Profile
編集ライター。古くから伝わる風習や祭祀、伝統工芸について雑誌やwebで執筆。最近では自身のカメラで撮影した写真とともに旅コラムを寄稿する。民俗学を学び、神話や伝統文化に造詣が深い。土地に根付くエネルギーとうまく付き合う方法を解説。 photo/Miho Kakuta
Instagram:@tokikonitta
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そもそも龍神さまって一体何だろう?

すっかり日本で定着している「龍神さま」ですが、一体その正体は何?と思う人も多いですよね。日本では地域信仰として、古くから海・川・湖・滝付近に「水神=龍神」が祀られてきました。歴史を辿ると、龍は中国で生まれ、日本に入ってきたもの。紀元前2世紀の中国書物「淮南子(えなんじ)」には、すでに龍の文字が数多く記載されています。

 

仁田 「中国ではすべての生き物の頂点に龍が君臨して、殷(商)の時代は雷雨の神、周の時代は徳のシンボル。唐に入ると結婚の象徴、それ以降は皇帝のものとなって民間人は龍の文様さえ使えなかったんです。いつの時代も霊獣として、富や豊かさの象徴でした」

 

yuji 「対して、西洋では龍はドラゴンとして討伐の対象。人間の敵となっているんです。東洋での龍神信仰と異なるのは、国によって宗教観の違いが影響していると思います。君主の繁栄としての象徴が東洋なら、自分軸で生きることを重んじる西洋では戦う相手。面白いですよね」

成長を目指す人は、龍神さまの領域が気持ちいい

仁田 「唐の時代に龍の存在が日本に伝わり、向こうでは王家のシンボルだったものが日本では八百万の神様になって民間で親しまれるようになった。さすが和の国という気がします。神様が身近な国ですね」

 

yuji 「近代になって交通の便が整い、移動しやすくなって、各地の神社を参拝できるようになったのも龍神信仰を浸透させた理由の一つかもしれません。“この場所が気持ちいい”、“自分に合っている”というのが体感でわかり、龍神さまエリアにフィットしていると気づいた人が激増したのだと思います」

 

特に、昇り龍として多くの戦国武将から愛された箱根の龍神さま。それだけ上昇のエネルギーが土地に蓄積されているといえます。何かの世界でトップを目指す人、その道を極めたい人は、龍神さまの上へ上へ昇る波動に触れることで、自分の本分をあと押しされるのではないでしょうか。

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龍神さまのテリトリーで雨は御加護の証?

箱根大神を御祭神とする箱根神社。奈良時代の757年、夢に出てきた箱根大神の御信託で万巻上人が現在の場所に社殿を創建。「当時、万巻上人は神と仏を結ぶスペシャリストとして全国で活躍していたんですよ!」(仁田)

そんな箱根神社と九頭龍神社の参拝がスタートするものの、いきなりの暴風雨に見舞われた福めぐり一行。聞くとyujiさんは前回も雨の日の箱根参拝だったようです。

 

yuji 「僕は陰陽五行で見ると水の気がとても強いんです。だから、参拝するときは結構な頻度で雨。雨乞いをしたいときは僕を呼んでもらえるといいかもしれません(笑)」

 

仁田 「私は陰陽五行の土。今回、箱根で初めて雨の洗礼を受けましたが、滝行したみたいに清々しい。雨と一緒に霧まで発生して、まるで常世の世界に入ったみたいです!」

暴風で何度も傘がひっくり返るyujiさん。その度に慣れた様子で傘を直します。さすが、雨の日の参拝は慣れっこ。

 

yuji 「雨の日の参拝は龍神さまの歓迎の証として受け取るのがいいですね。そういう場合は、不思議と雨に打たれてもスッキリします」

 

仁田 「ちなみに、これは水の神様の領域での雨だから吉兆であって、火の神様を参拝するときに雨が降るのとまた意味合いが違う、というのが私の見解です」

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これからの誓いを立てる箱根神社

箱根神社には境内から湧き出た御神水「龍神水」が汲める場所があります。飲めば不浄を清めてくれるといわれ、その場で多くの人が口に含んでいました。

 

仁田 「私は湯船に龍神水を入れて、心身を清めるのに活用させてもらっています。大切な会議やプレゼンの前日も、龍神水を入れたお風呂に入っていますよ」

龍神水は自宅の神棚にお供えしたり、ときにはお茶や料理に使う人もいます。ちなみに、ペットボトルは自分で持参するのもOK。

持ち帰り用のペットボトルは1個100円でお札所にて授与されています。

鎌倉時代から続く誓願の儀式

さて、箱根神社には鎌倉時代から800年続く由緒正しい祈願方法があります。

 

まず「願い串」と呼ばれる木の棒に自分の願い事を書き、次に「起請文」という紙に願いのために自分が何を実行するかを明記。最後に、起請文を願い串に巻きつけて、社殿横の誓願所に納めます。

仁田 「“気楽に神頼み”ではなく、それによって何をすべきかしっかり誓わせる。あとは、ただただ実行するのみ。その様子を龍神さまはしっかり見ているわけですね」

 

yuji 「龍神さまは厳しい神様ですが、決意した人にはやさしい。だからこそ“状況を変えたいとき”や“変化を求めているとき”に参拝するといいですね。結婚、離婚、引っ越し、起業など、転機のタイミングに来るといいのではないでしょうか。逆に、厳しい言い方をすると安定が大好きな人は向かないかも(笑)」

誓願した人に授与される「箱根山牛玉宝印」。通常は厄除けの護符ですが、箱根神社の場合は財布や名刺入れなど普段から身に着けるものに忍ばせて、自分が何をすべきかを思い出すツールとして活用したい。

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ピュアな自分と出会える九頭龍神社本宮

九頭龍神社本宮は箱根神社と同年(757年・天平宝字元年)に創祀された神社。かつて芦ノ湖に棲み人々を苦しめていた毒龍を、箱根大神の霊力を授かった万巻上人が調伏し、芦ノ湖の守護神・九頭龍大神として神社にお祀りしたことに由来。

箱根神社から少し離れた、芦ノ湖畔の森に佇む九頭龍神社本宮。季節によって表情を変える美しい自然遊歩道を歩きながら、湖畔の小さな社殿を目指します。

箱根神社を参拝したら、九頭龍神社本宮もセットで参拝するのがおすすめ。両方まわることで陰陽のバランスが整うとyujiさんは話します。

さて、九頭龍神社本宮に到着したときが、まさに暴風雨のピーク! (後ろのしめ縄の紙垂が飛びそうな様子をご覧ください)

参拝に向かう二人ともずぶ濡れでした。それでも、幻想的な芦ノ湖を眺めながら歩くことですっかり禊ぎができた気分。

不思議なことに、参拝が終わった瞬間、ピタッと雨が上がったのです! (これはウソみたいな本当の話。参拝して20秒ほどしたら激しい暴風雨が止みました。二人してポカン……)

吹き飛ばせ! 自分に不要な仮面

霧に包まれた湖に浮かぶ鳥居の風景は、まるで異世界です。

 

yuji 「すごい雨風でしたが、ここまで歩いてくることで、自分と向き合うよき時間になりました。自分のピュアな部分が出るというか、ナチュラルな自分と対面できて、人生の本筋がわかる人も多いと思います」

 

仁田 「生きていると、ときにさまざまな仮面をかぶることがありますが、ここまで歩いてくることでそれらを外す作業をしたようです。激しい雨と風で、自分の建前とか見栄とかプライドとか、そんな不要なものが吹き飛んだ気がする(笑)」

九頭龍神社の境内でyujiさんが一番好きだという「白龍神社」。真っ白な鳥居と社殿がキリッと端正な神社です。こちらには白龍大神が祀られ、「勝負運」がアップするといわれています。

 

仁田 「参拝しただけで体に一本の筋が通るというか、背筋が伸びた感じです。新たに何か始めるとき、そこに集中したいときにお参りするのもおすすめです」

yuji 「箱根神社で誓いを立てて、九頭龍神社で自分の本筋に乗る。自分のミッションを生きる。そういうアプローチが二社詣で得られると思います。参拝するときは、前日に箱根に泊まって温泉で身を清め、早朝から参拝するのがいいですね」

 

仁田 「自分の道を進む人を応援してくれるのが龍神さまですね! 日々過ごすなかで“なんとなく自分の本筋はこっちじゃないな。ここは私のいる場所じゃないわ”と感じている人は、もしかしたら強制的に自分が主役になる舞台へ引っ張られるかもしれません」

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福めぐりの処方箋

箱根神社・九頭龍神社の参拝の心得
●雨が降ってもいいように雨具持参
●できれば前日から箱根に宿泊
●温泉で身を清めてから参拝
●午前中に参拝して日が暮れたら行かない
●きれいめな装いがベスト
●決意をしに行く
●転機が欲しいときに行く

【箱根神社】

神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80‐1

【九頭龍神社本宮】

神奈川県足柄下郡箱根町元箱根防ケ沢 箱根九頭龍の森内

0460‐83‐7123

https://hakonejinja.or.jp/


【 yujiさん・仁田さんの福めぐり 】 連載は下記画像をクリック!

illustration:Mariko Hirasawa

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photograph & text:Tokiko Nitta
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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