CULTURE
:【人生を救ってくれる「女子マンガ」9選】30~40代に読んでほしいおすすめをピックアップ!
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:キラキラとした恋愛話だけではない、さまざまな生き方を描いた「女子マンガ」。30~40代のリンネル世代の心にきっと響く、9作品をセレクトしました。
01 『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』
大白小蟹

繊細な絵と言葉が織りなす7篇
短編7編を収録。表題作の「うみべのストーブ」は、恋人と別れたスミオが主人公。
傷心のスミオを海に連れ出したのは、隣で彼を見守り続けていたストーブだった……。
「静かで、ちょっと不思議でやさしい作品集。物語の後に短歌が添えられていて、余韻に浸ることができたり、マンガの新しい表現を感じさせてくれます(編集F)」全1巻¥880(リイド社)
02 『スキップとローファー 1』
高松美咲

高校生活の細やかな心の交流を描く
中学卒業を機に上京し、東京の進学校に首席で入学した岩倉美津未と友人たちの関わりを通して、心の成長を描く。
「美津未のまっすぐさに同級生たちが感化されていくところ、温かく見守ってくれるおばのナオちゃんの存在がいい。
主人公の地元・能登の復興支援のため、読むと石川県に寄付ができる企画を機にハマりました(ライター赤木)」全11巻¥792(講談社)
03 『ダルちゃん』
はるな檸檬

「普通」にとらわれた異星人の葛藤
24歳の派遣OLに擬態した「ダルダル星人」のダルちゃん。
気持ち悪がられることを恐れて、社会のルールを一生懸命覚えては居場所を探します。
「友人からプレゼントでもらった本。最初はファンタジーとして読んでいたのに、みるみるうちにダルちゃんに共感し、胸が苦しくなりました。“普通”という言葉の重みに気づかされます(編集F)」全2巻。¥935(小学館)
04 『バクちゃん 1』
増村十七

異文化交流や移民問題も透けて見える
夢が枯れた故郷から東京にやってきた、バクの姿をした異星人の男の子バクちゃんが、ホームステイをしながら日本文化を学び、成長していく。
「絵のタッチはかわいく設定もSFですが、舞台が東京で妙にリアル。永住に必要な資格を取ったり、移民が日本で暮らす大変さなど、実は社会問題をテーマにしていて考えさせられます(編集A)」全2巻。¥814(KADOKAWA)
05 『ブランチライン 1』
池辺 葵

温かく丁寧に描く家族のあり方
今はそれぞれ離れて暮らす、性格も考え方も違う4姉妹とその母、そしてみんなが宝物のように思って育てたシングルマザーである長女の息子との家族の物語。
「適度な距離感で、お互いに思いあっている家族の姿が素敵。アパレル、喫茶店経営、役所勤務などさまざまな仕事が登場。いろいろな生き方を肯定してくれるのもいい(ライター赤木)」既刊7巻。¥748(祥伝社)
06 『やまとは恋のまほろば 1』
浜谷みお

非モテ女子の成長を温かく見守りたくなる
ぽっちゃりとした体形や容姿にコンプレックスを持つ、大学1年生の穂乃香。
唯一の心の拠り所は、彼女の見た目を馬鹿にしたりしない、2人の男性部員のいる古墳研究会。
「自嘲や自戒をしてしまう穂乃香に共感するし、同じ古墳好きとして対等に接してくれる古研の男子たちが理想。彼女の初めての恋を応援したくなります(ライター赤木)」既刊7巻。¥792(文藝春秋)
07 『今夜すきやきだよ』
谷口菜津子

多様化する幸せのかたちを模索する
フリーの内装デザイナーとして働き、家事が苦手なあいこと、絵本作家で家事は得意だけれど、結婚や恋愛があまりピンとこないともこ。
正反対のアラサー女子2人が、お互いの長所を活かして、ルームシェアをすることに。
「当たり前にあるジェンダーロールや婚姻制度について、改めて考えるきっかけになりました(編集A)」全1巻。¥704(新潮社)
08 『思えば遠くにオブスクラ上』
靴下ぬぎ子

海外暮らしの楽しさと大変さがリアル
火事で住まいを失ってしまった、28歳のフリーカメラマンが、次に住むと決めたのは縁もゆかりもないドイツ。
海外での体験を通して、少しずつ変わっていく。
「丁寧に細かく描かれていて、海外生活の大変さがよくわかります。登場するごはんもとにかくおいしそう! 旅気分が味わえて、読んでるとドイツに行きたくなります(ライター赤木)」全2巻。¥880(秋田書店)
09 『夢の雫、黄金の鳥籠 1』
篠原千絵

©篠原千絵/小学館
歴史の影で強かに生きた女性の肖像
16世紀のオスマントルコを舞台に、奴隷から皇帝の側室になったひとりの女性の生涯を描いた歴史ロマン。
「生まれも器量もよくない主人公が、知性を武器に皇帝の寵愛を勝ち取り、後宮という愛憎渦巻く世界で苦難を乗り越えていく様は圧巻! 実話を基にした作品でもあるので、トルコ史に興味をもつきっかけになりました(編集F)」全20巻。¥440(小学館)
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text:Mayumi Akagi
リンネル2025年6月号より
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