CULTURE

上田竜也さん「やっぱりチームが好きだと実感した」/初小説上梓記念単独インタビュー 上田竜也さん「やっぱりチームが好きだと実感した」/初小説上梓記念単独インタビュー

「表紙デザインにもこだわりました、中途半端がいやなので」

小説の執筆は、新幹線や飛行機の移動中、または夜中にふと思いついたときに行っていたとか。長い時間をかけて完成した作品ですが、お手元に届いた感想は?

「夜中にふっと浮かんだときに書いたシーンもありますし、ツアー帰りの新幹線で集中して書くこともありました。ずっと打ち込んできたことなので、初めて現物を見たときは“おおっ”てなりましたね。ああ、自分が書いたものがちゃんと商品になったんだって。ただ、書店に本が並ぶと思うと嬉しさよりも違和感のほうが先に来ますね。もちろん嬉しいんだけど、“小説家?”って、自分でも思うし(笑)」

表紙やキャラクターのイラストにも、強いこだわりを持って臨んだそうです。イラストレーターさんとは綿密な打ち合わせを重ね、キャラクターの性格や雰囲気、服装まで具体的に伝えていたと話します。

「龍のキャラについても、ワイルドさとか色気とか、こういう感じがいいってたくさん伝えました。キャラの資料とかも集めて、身長や服装のイメージも全部自分のなかにありましたね。打ち合わせでも、“前髪はもう少しこう”みたいな細かい注文もさせてもらいました。たしかに、そこまで関わらない人もいるかもしれないですが、俺は、自分のイメージ通りのものができないと嫌なんですよ」

そんな上田さんですが、実は活字が苦手で、人生で読んだ小説は2冊しかないとのこと。その2冊も、最後まで読み切れていないそうで……。

「ひとつは高校のときに読んだ『バトル・ロワイアル』。漫画も小説も全部買ったんだけど、小説は途中で断念しました。描写が激しくて、ちょっとキツくなっちゃって。もう一冊は『フランダースの犬』。アニメがすごく好きで、細かいところが知りたくて小説も買って、今も家に置いてあります(笑)。俺、世界名作劇場が大好きなんです。『アルプスの少女ハイジ』とかも好きだし」

と意外な一面を披露。また「活字が苦手」でも自作の小説はすでに何度も読み返しているそう。

「確認のつもりで読み始めたら、結局最後まで読んじゃったんですよ。“ちょっとだけ読もう”って思ったのに(笑)。たぶん、自分で言うのもなんですがテンポよく読みやすいからかな」

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