CULTURE

松下洸平さんの暮らしに欠かせないアートとは? 【「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」開催中!】 松下洸平さんの暮らしに欠かせないアートとは? 【「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」開催中!】

母の存在が、支えになる

ゴッホ
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」会場写真

本展のサブタイトルは「家族がつないだ画家の夢」。松下さんにとっても家族の支えが大切だといいます。

「特に若い頃はお金がなかったり、アーティストや画家も"まずは作品を残すんだ、一枚でも多く描きたいんだ”という気持ちが強く、余裕がなかったと思うんです。テオやヨーのような家族がいたからこそ、こうして僕たちが今でも作品を見られるし、ゴッホはたくさんの人に支えられて、愛された画家なんだなと思いました。

それは僕自身もそうで、一人では何もできません。僕は幼少期からすごくやりたいことが多い子どもだったので、やりたいことは好きなだけやりなさいと言ってくれた家族の存在が、とても大きかったと思います。母は画家で今でも絵を描き続けていて、そのバイタリティ溢れる背中を見ると僕も励まされるし、頑張らなきゃなと思います。改めて自分も周りの人たちに感謝しなければいけないなと思いました」

ゴッホ
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」会場写真
フィンセント・ファン・ゴッホ「傘を持つ老人の後ろ姿が描かれたアントン・ファン・ラッパルト宛ての手紙」 1882年9月23日頃 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)、「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」会場写真

また今回、日本で初めて公開される4通の手紙は見どころのひとつ。松下さん自身も、手紙を書くことが多いのだとか。

「手紙の方が伝わるし、僕も手紙をいただくことがすごく多いので、手紙でのやりとりは大事だなと思っています。家族や友人、あとはお世話になった方やお手紙をいただいた方には、できるだけしっかり手紙で返すようにしています。

この間実家に帰ったとき、母が僕の昔の舞台のパンフレットや初めて出た雑誌とかを切り抜いて、ファイルに残してくれているのを初めて見て、ありがたいなと思いました。僕はなかなか先のことを考えられない性格で、過去に出た雑誌などをあまり丁寧に保管していなかったのですが、仕事は長く残ってくれると嬉しいのでちゃんと取っておかないといけないなと思いました。家族の支えは必要だと思わされた瞬間でしたね」


ゴッホの筆使いを体感する、イマーシブ映像も

ゴッホ
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」会場写真

ゴッホの作品を幅14メートルを超える空間に高精細画像で投影し、「イマーシブ(没入)」体験ができるコーナーも。本展では展示されていない《花咲くアーモンドの木の枝》や《ひまわり》なども見ることができます。

「最新の技術を使って、ゴッホの作品の中に迷い込むような体験ができます。正面からしか見られない作品が、真横からの角度で見ることもでき、いかにゴッホの絵の具の塗りが分厚かったのかがよくわかりました。どこかの地形を見ているような、そんな立体感を感じられるので、ぜひ見ていただきたいです。自分の作品が立体的になって、しかも3Dで動いているので、ゴッホにどう思うのか聞いてみたいです」

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