CULTURE
:奈緒さんが初エッセイ本『いつか』に込めた想いとは。地元福岡で見つけた自身の過去
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30歳という節目に生まれた、奈緒さん初のフォトエッセイ『いつか』。好きなものを詰め込んだ一冊は、過去と今、そして未来をゆるやかにつなぐ本に。制作の背景、故郷での時間、言葉に込めた思いを聞きました。
フォトエッセイ『いつか』インタビュー
俳優・
奈緒さん

1995年生まれ、福岡県出身。2018年、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの親友役に抜擢。2019年公開の『ハルカの陶』で映画初主演を果たす。近作に、『傲慢と善良』、ドラマ「春になったら」「東京サラダボウル」「塀の中の美容室」、舞台『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』『大地の子』など。公開待機作に主演映画『死ねばいいのに』(金井純一監督・2026年7月3日公開)、主演映画『シャドウワーク』(吉野竜平監督・2026年公開)がある。2026年4月7日、初のフォトエッセイ『いつか』を出版。
目指したのは「どこからでも読める本」。
日常の合間に読んでもらえたら

ジャケット¥132,000、シャツ¥71,500、パンツ¥63,800、靴下¥3,740/すべてトゥジュー(トゥジュー 代官山ストア)、イヤリング¥74,800、チャーム¥44,000/ともにアガット(アガット)、靴¥24,200/ビルケンシュトック(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス)
——奈緒さんにとって、初めての本『いつか』は、子ども時代から現在までを振り返った写真日記、エッセイ、地元・福岡でのロケ……と、奈緒さんのこれまでとこれからが詰まった一冊です。あらためて、本をつくろうと思った理由は?
大きなきっかけは、30歳になったことでした。20代を振り返ると、考え方が変わったところもあれば、ずっと変わらないこともあって。それを覚えているうちに残したいと思ったんです。残し方にもいろんな方法がありますが、私は本を読むのが好きなので、「一冊の本にする」という形が挑戦にもなるかなと思って。
——手書き文字や写真が入った構成にも、奈緒さんらしさが表れていますよね。
やりたいことを書き出していったら、「写真を撮る」「絵を描く」「文章を書いてみたい」。この三つの柱が自分の中にあって。文章が好きな人、写真が好きな人、絵が好きな人……。読んでもらうときにそれぞれが、好きなページから開いて楽しめる本になったらいいなと思ってつくりました。

奈緒さんの手書き文字や写真とともに、子ども時代から現在までを時
系列でたどるページも。写真はすべて奈緒さんが選んだもの。「プリン
トしたものを切り抜き、コラージュのように貼って構成しました」
1枚の写真から思い出すことって、意外と多いですよね。そういう気づきを言葉に残すことは今までしてこなかったけど、写真の裏にひと言書くだけでも、見返したときにいい思い出になるなと思いました。この本を読みながら、皆さんも、「そのとき何をしていたか」を思い出してみたり、それを余白に書き込んでみたり……と、本当に自由に楽しんでいただけたらうれしいです。

今の連続が「いつか」。
日々をまっすぐ愛するために、書こうと決めました
——タイトルの「いつか」にはどんなメッセージが込められているんでしょうか。
最初は「今を書きたい」と思っていたんです。でも、「今」って次の日にはもう過去になってしまうので、本に残すのは難しい。そのとき、ふと頭の中に「いつか」という言葉が浮かびました。過去も「いつか」だし、今も一年後には「いつか」になっている。過去の中にある今や、未来にある今を「いつか」一言で表せたらいいなと思ったんです。時が経ってから読んでも、「これはいつかの話だ」って思ってもらえるような本になれば、といった思いでこのタイトルをつけました。

Tシャツ¥30,800、ベスト¥29,700、スカート¥48,400/すべてエンフォルド(エンフォルド)、イヤリング¥74,800、チャーム¥44,000/ともにアガット(アガット)
「自分をつくってくれた街」。
過去を巡り感じたこととは
——エッセイの中で、福岡でのロケも行っておりますが、写真が地元ならではのリラックスした表情が印象的でした。
福岡は今の自分をつくってくれた街なので、本の中で絶対に行きたかったんです。20歳の頃から友人として私を撮り続けてくれたカメラマンの大石祐介さんにお願いして、一緒にあちこちを回りました。この世界に進む背中を押してくれた、当時の事務所の社長やマネージャーさんにもご挨拶できて。大人になったからこそできる話をしながら、懐かしい味のもつ鍋を一緒にいただきました。
——思い出の深い場所を再訪して、あらためて感じたことは?
自分という人間を客観視できて、とてもいい時間になりました。住んでいた家の近くにも足を運んだのですが、その頃はまだお芝居と出合う前で。モデルの仕事のために、近くのマンションのガラスに映る自分を見ながら、ヒールをはいてウォーキングの練習をしていました。実は数年前、当時隣に住んでいた方からファンレターをいただいたんです。私が練習をしていた姿を覚えてくださっていて、「今、テレビに出ているのを親子で見て、とても喜んでいます」と書いてあって。こうやって見てくれている人はいるんだな、と何よりの勇気になりました。

福岡でモデルの仕事を始めた頃。「当時はまだ10代ですが、今よりも大人っぽいですね。早く大人になろうとがんばっていたと思うと、ちょっと愛おしく思えます(笑)」
本を心待ちにしてくださっているみなさんへ
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model: Nao
photograph: Suguru Kumaki
styling: Junko Okamoto
hair & make-up: Ayumi Takeshita
text: Hanae Kudo
※リンネル2026年4月号掲載
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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自分でも言葉にできなかった思いを、形にして残すことができました。まずは応援してくださっているみなさんに、最初に届けることができたらうれしい。日常のちょっとしたすき間に、この本と一緒に過ごしてもらえたら幸せです。