友人との会話がはずむ、楽しいお茶の時間。おいしいお菓子を用意して、卓上も華やかに演出したいもの。そこで、スタイリストの伊東朋惠さんに、普段の器でもおもてなし感をアップすることができる、テーブルコーディネートを教えていただきました。
“一番のお気に入り”で迎える思いのつまったおもてなし
友人を自宅に招いて、ティータイム。新たに器を買い足したりせずに、おもてなし感を出すには、まずテーブルの主役を決めることが大切だと伊東さん。
「お気に入りの器や食べてもらいたいお菓子など、まずは主役を決めて。使いたいカップがあれば、それにはこんなお菓子が合いそうだと考えていくと、テーマが決まります。和食器でもいいし、イギリスの器でまとめてもおもしろい。お花や布で色を合わせて統一感を出すと、簡単にテーブルコーディネートができます。お花をそのために用意するのも、楽しいひとときです」

花は1輪でも十分。
「ナプキンのピンクと合わせたように、テーブルの何かと色を合わせると統一感が出ます。ジュースの空き瓶に生けて、カジュアルな雰囲気に」
technique 01
色は2〜3色に抑えるとまとまりやすい

同系色でそろえるとおもてなし感が出るという伊東さん。今回は白、黒、ピンクの3色でまとめました。
「テーブルクロスと器を黒、花とナプキンをピンクに。柄物の器がひとつ入るとかわいらしく、すべて無地にすると、よりシックな印象になります」
technique 02
高低差を出すと卓上が一気に華やぎます

脚がついたグラスやケーキ台など、高さのあるものを置くと、テーブルの上に動きが出て華やぎます。
「出番が少ないと思われがちなケーキ台はひとつあると便利です。友人が来たときに、家にあるクッキーをのせるだけでも、おもてなし感が出て様になりますよ」
technique 03
レースペーパーを敷くことで立体感を出す

シンプルな焼き菓子の下にレースペーパーを複数枚敷くと、簡単に華やかな雰囲気に。
「大きなレースペーパーがなければ、100円均一で売っている小さなレースのコースターを重ねても、アクセントになります」
重ねて盛った季節のフルーツもポイントに。
教えてくれたのは……伊東朋惠さん
PROFILE
スタイリスト。雑誌、書籍を中心に、フードやファッション、インテリアなどのスタイリングで幅広く活躍。PLAY! MUSEUMで開催中の「クマのプーさん」展でもスタイリングを手がける。
photograph:Nao Shimizu text:Mayumi Akagi web edit:Mina Ota
リンネル2022年10月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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