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日常ごはんが引き立つ食卓作りでセンスアップ! スタイリスト駒井京子さん流テクニック 日常ごはんが引き立つ食卓作りでセンスアップ! スタイリスト駒井京子さん流テクニック

駒井京子,食卓,和食

家族で食卓を囲む時間は、毎日の疲れを癒やし、元気づけてくれます。そこで、食と暮らしまわりのスタイリスト、駒井京子さんに、基本の和食の並べ方と、食卓のセンスアップをはかる駒井流テクニックを教えていただきました。ちょっとしたひと手間やアイデアで、パッと華やかに、笑顔あふれる食卓を演出してくれます。

目次
日常ごはんが引き立つ食卓作りでセンスアップ! スタイリスト駒井京子さん流テクニック
  1. 和食は基本のしつらいを押さえて、ワンランク上のアレンジを
  2. technique 01
    基本の和食の並べ方を押さえる
  3. technique 02
    卓上が一気に華やぐオーバル皿を使う
  4. technique 03
    食材の反対色のカラーでワントーンにまとめる
  5. 教えてくれたのは……駒井京子さん

和食は基本のしつらいを押さえて、ワンランク上のアレンジを

仕事柄、和食は基本のしつらいを大切にしているというスタイリストの駒井京子さん。
「右利きの人のために作られた伝統的なマナーですが、とても合理的に考えられているので、スムーズに食べ進められます。最近は食卓の写真をSNSでアップする人も多いですが、基本を押さえていれば、間違いがありません」
1枚あると便利で、食卓がぐっとおしゃれになるオーバル皿の使い方と、スタイリングのコツも。
「普段の食事をより楽しみたいときには、食材を際立たせる色選びをするだけで、料理がぐっとおいしそうに見えますよ」


technique 01
基本の和食の並べ方を押さえる

駒井京子,食卓,和食

主菜の魚は、頭が左側になるように配膳。下に敷いた笹の葉先も左に。
「とりあえず覚えておくと◎。諸説ありますが、陰陽の左上位という考え方からきているとも」

まずは…基本の並べ方から

木目を横にした盆の最も手前に箸を置き、手をつける頻度が高い①ごはんと②吸い物は手前に、奥には手で持って食べる③副菜とそのまま置いて食べる④主菜、真ん中に⑤香の物を置きます。
左奥の副菜は持ちやすい高台付きの器がおすすめ
小鉢に入れた煮物などの副菜は左奥に置くと、腕が対角線上にならず、左手で取りやすく、スムーズな食事の流れができます。

器を変えるだけで、全体の雰囲気が一変します

【③の副菜の器】

かぼちゃの煮物など、比較的、地味な料理が多い副菜。柄の入った器に変えると、華やかに見えておかずがより映えます。

【⑤のお漬け物などの器】

お漬け物などの香の物も、シンプルな白のしつらいから青絵皿に変えるだけで、全体の雰囲気ががらりと変わります。

異素材を合わせてアクセントをつける

⑤の香の物を入れる小皿は、素材を変えれば雰囲気が一新。
「ガラスはみずみずしく、木なら落ち着いた和の雰囲気に見えます」


technique 02
卓上が一気に華やぐオーバル皿を使う

食卓がおしゃれに見えるオーバル皿。
シンプルで無駄のないデザインで、一枚でも存在感が抜群。
簡単な料理も、レストランのような洗練された雰囲気になります。

深さのあるものやリムが広いもの、さまざまなサイズやカラーのものなど、料理や用途に合わせていろいろな種類をそろえておくと便利。
「限定されない使い方ができるのが魅力。作家の器でもオーバル形のものがたくさん見つかります」

さまざまなオーバル皿の使い方

01_素材を切らずにボリュームのある盛りつけ
長い野菜もそのまま盛りつけることで、まるでメインのような華やかさに。焼いただけの簡単な料理を無造作に盛っても、様になります。
02_和食器も、オーバル形なら洋風の雰囲気に
いつものパスタも、オーバル皿に入れるだけで格段とおしゃれに。土の味わいを感じる和食器でも洋食によく合い、幅広く使えます。
03_スープ皿をのせてワンプレートのトレイに
ワンプレートにしたとき、丸いお皿よりも隙間ができずに配置しやすいオーバル皿。パンとスープで非日常なカフェ風のスタイリングに。
04_小物を置いて、テーブルのセンターへ
ナプキンやカトラリー、お花などを入れてセンターに置いて。向かい合って座っても、横長なので場所を取らずに邪魔になりません。

technique 03
食材の反対色のカラーでワントーンにまとめる

食材と反対色のワントーンでまとめると、ぐっと食材が引き立ちます。食材を際立たせるか、スタイリングを優先するかによって、器の色を選んでみて。

テーブルクロスとお皿を同じ赤色にしつらえて。
「赤とグリーンの色の対比で、お皿に置いたピーマンの色がより引き立ちます。同じ料理でも、よりおいしそうに見えます」

食材と同色だと食材が際立ちにくい
赤色がベースのチェック柄のクロスに、ピーマンと同じグリーンのお皿をセレクト。
「一見かわいく見えますが、同色のお皿ではピーマンの色が映えません。主役はあくまで食材とすると◎」

教えてくれたのは……駒井京子さん

PROFILE
スタイリスト。料理を中心に、『リンネル』のほか、数多くの書籍や雑誌、カタログなどで活躍。最近では、『圧力鍋で作る印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)のスタイリングを手がける。

photograph:Nao Shimizu text:Mayumi Akagi web edit:Mina Ota
リンネル2022年10月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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