職業柄、10年以上ずっとステイホームだったという家上手なイラストレーターのよしいちひろさん。夫が在宅勤務になったからといって、おしゃれや生活のペースが変わることもなく、自分らしさを極めて楽しんでいます。そんなよしいさんの夏のおうち時間について教えていただきました。
お話を伺った
よしいちひろさん profile
<よしいちひろさんの夏のおうち時間 1>
家でこそ自分のためのおしゃれを楽しむ
「誰にも見られないからこそ、好きな服を着てアクセサリーをつけるのが楽しいんです。お気に入りだけど外で着るには露出感が気になる服も、家の中なら気兼ねがいりません」
夏は服がシンプルになるぶん、“アクセサリー強化期間”になるのだとか。
「重ね着ができないので、アクセサリーでおしゃれを底上げします。ガラスの涼しげなアクセサリーも夏の楽しみ。家から一歩も出なくても一日の中でつけ替えることもありますよ」
■大好きなキャミソールを少女のように
「ノースリーブの服が体形にも合うので、半袖はあまり着ないんです。キャミソールを着るときは、下はフルレングスにして露出感を調整します」
バングルやピアスはシリシリのガラス製。
「このキャミにはこれかなと感覚で選びました。今の自分はこんな気分かな?と、言語化していないふわふわっとしたものを服やアクセサリーに落とし込んでいく感じです」
それはセルフカウンセリングのようでもあり、まだないものをイラストに起こしていくお仕事にも通じる作業。
■マイクロショートパンツで涼しげに
ショートパンツとキャミソールがよしいさんの真夏の大定番。
「でもいっぺんに着ると子どもみたいになってしまうので(笑)、ショートパンツのときはトップスは長袖で、とバランスをとります。日焼けや冷房よけにもなるので、夏でも長袖を腕まくりして着ることが多いですね」
トワヴァーズのリネンの長袖トップスは、洗うほどに艶が増すところもお気に入り。ショートパンツはヴィンテージ、バングルはプティローブノアーのもの。
■夏の足もと
■素材違いで集めたキャミソールたち
リネンやメッシュなど素材違いでたくさんあるキャミソールは「海外から通販したり、主にインターネットで探します。下着はヌーブラにしたり、見せてもいい下着にしたり。あとはオーバーオールを重ねたりも」
■ヴィンテージのスカーフで彩りをプラス
スカーフはジャンヌバレで見つけたもの。
「大きな公園に行くときや庭仕事をするとき、あとはこの服に合う!と思ったときに(笑)、家の中でも巻いています」
<よしいちひろさんの夏のおうち時間 2>
ひんやりした飲み物や食べ物で夏気分を
■氷出しの煎茶は、まるで葡萄みたいな味
氷の上に茶葉をかけて、氷が溶ければ完成。
「去年いただいたデイリー使いの煎茶でも、氷出しをしたらお茶とは違う飲み物に感じられて。ゆっくり溶かしたほうが、甘味がより強く出るようです」
庭のメンテナンスを一日かけてやったり、アイスクリームを作ったり、氷出しのお茶を淹れたり......。
「どこか田舎に出かけなくても、暮らしをシンプルに楽しむことはできるんだな、と。ご飯を屋上や庭など外でとってみたり、別荘に来たつもりで過ごしたいです」
■お気に入りのひんやりスープのレシピ
丸山久美さんの『ひんやりスープ』(誠文堂新光社)のレシピを、ご近所の農家さんの野菜で。
「唐辛子が効いたきゅうりのサワースープは、暑くてやる気がないときに冷蔵庫に冷えているとうれしいですね。野菜をとりたくなったときに、おやつがわりみたいにして飲んでいます」
<よしいちひろさんの夏のおうち時間 3>
涼しげなガラスや季節感のあるものを飾る
■飾り棚は、ガラス中心に夏らしいオブジェを置いて
階段を上って2階のリビングに入るとすぐ目に入る飾り棚。
「ここは季節ごとに飾るものを入れ替えています。息子が拾ってきた自然物を置くことも多いですね。空き箱を使った舟は息子と一緒に工作しました。作っているうちに、だんだん自分も本気になってしまって(笑)」
ガラスのオブジェやろうそく立てはイッケンドルフのもの。
「ろうそく立ては、立てなくてもガラスが涼やかだったのでオブジェとして。夏は暑さで花がダメになるのが早いから、庭の木を切って飾ることが多いですね」
よしいさんの夏の健やか習慣
(衣・食・住)
外出時は大好きな麦わら帽子の出番
「日よけは、どんな服にも合う麦わら帽子で。ZARAなどでも探します。服も小物も今までのストックがたくさんあるから、新たに買うなら手持ちを新鮮に見せられるアイテムがいいなというのが、最近の発見」
メイクはツヤとうるおいでニュアンスを
rihkaのアイポリッシュは、ツヤツヤでみずみずしい質感。
「頰やハイライトにも。パパッと適当に塗ってムラになっても、それがかわいいんです。簡単に塗れて、メイク崩れも汚くならないものが好きですね」
ご近所の農家さんから夏野菜を買う
「ご近所の農家さんの直売野菜が大好きで、ここで季節の野菜を知ることに。まずそこに行ってから、足りないものをスーパーで。花のついたパクチーなど珍しいものも」。マルシェバッグは常に車に。
■素敵なインテリアの実例がいっぱい! おしゃれさんたちのご自宅を拝見↗
photograph:Kasumi Osada text:Miho Arima web edit:Riho Abe
リンネル2021年8月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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