むだな作業をなくすことも、シンプルライフを実現するカギに。日々のルーティンに、省けるアクションがないか見直してみましょう。
固定観念を手放すことも、ラクを叶える秘訣
毎日当たり前のように行っている習慣を、ときには疑ってみる。それも、自分にとっての心地よい暮らしを実現するには大切です。たとえば朝晩のスキンケアに使う化粧水は、ふたを“外したまま”にするのがマキさん流。「使うたびにふたを開けて、また閉めて…という作業が、私にとっては面倒。試しになくしてみたら、持ち歩かないので液がこぼれることもないし、扉付きの収納に入れればホコリもつきません。正しい使い方ではないかもしれませんが、個人的には特に困ることもないので、外したままにしています」
もちろん「化粧水のふた」というのはあくまで一例にすぎません。重要なのは「本当にこのアクションは必要なのかな?」と、疑いの目を持って暮らしを見直すこと。「日々の習慣の中には、『これはスキップしても支障がない』というものがきっとあるはず。そうしたむだを省き、家事や生活習慣にかかるアクション数を減らすことが大切です。ほんの数秒の違いでも、忙しい朝には貴重ですから」
特にアクション数を意識したいのが、毎日1回以上使うものの配置。ワンアクションで手が届くようにすることで、部屋のちらかりも防げます。「ワンアクションにするメリットは、ものを戻しやすいこと。『これから作業しよう』というときにものを出すのは苦にならないけど、使い終わったものを戻すのは億劫ですよね。だからこそ“戻しやすさ”を意識することで、ちらかりにくい部屋になるんです」
コンタクトレンズはパカッと開くセリアのケース(左)へ。「くるくる回すタイプ(右)のふたより開閉が簡単」
開閉の手間を省くため、化粧水はふたを外したまま洗面所の鏡裏へ。扉付きなのでホコリも入りません。
photograph:Keiko Ichihara text:Hanae Kudo web edit:Liniere.jp
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マキシンプルライフ研究家・時産アドバイザー
夫と二人の娘と暮らすワーキングマザー。SNSやブログ、YouTube「エコナセイカツ」を通じて心地よく生きるための家事のコツを発信。より良い暮らしについて考える「心地いい暮らし研究会」メンバー。近著に『これからの人生を豊かにする 時産』(文藝春秋)。著書は14冊、累計発行部数29万部。
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