ゆっくりと季節が深まり、夏の暑さも和らいで過ごしやすい秋が始まりました。食や芸術に浸りたいこの時期、心と体が元気になる過ごし方を満喫する人たちに、その楽しみを教わりました。AYUMIさんと仁田ときこさんは、暮れゆく陽をベランダで眺めながら、月がのぼる様子を気心の知れた友人と楽しむ。そんなリラックスしたお月見で非日常を満喫。

月見酒を楽しみながら、特別な夜に浸って

べランダにキャンプ用のイスやテーブルを置いて、心地よい夜風を感じながら今流行りのベランピングを楽しむAYUMIさんと仁田ときこさん。昨秋、東京から海辺の葉山に引っ越した仁田さん宅を訪ねては海や山に囲まれたリラックスタイムを満喫しているAYUMIさん。この日は即席の月見台にお供え物やススキを飾り、仲のよい二人だけで月見の宴を開催しました。

「できるだけ部屋の明かりを消して、キャンドルの光のもとで眺める夜空は本当にロマンティック。これからの暮らしのことや挑戦したい仕事のこと、そういった希望に満ちた話をするのに、夜の月見酒はうってつけです」と楽しそうなAYUMIさん。
「夕方からキッチンで季節の食材を調理し、それらを並べるだけで、普段とは違う非日常の時間が味わえます。十五夜は豊作を願う大切な節目。今年の残りの月日をどうやって過ごしていくか、見直すのにちょうどよいひとときになりました」と話す仁田さん。

夕方から集まって、
キッチンで月見団子づくり

今回は日が暮れる前の時間から仁田さん宅のキッチンに集まり、AYUMIさんのレクチャーのもと、月見団子づくりをスタート。「お団子は同量の団子粉と白玉粉を合わせて、絹ごし豆腐を混ぜて作ります。これで、口当たりのよいやわらかなお団子に仕上がるんですよ」とAYUMIさん。

二人で丸めながらとりとめのない会話を楽しむ、その時間もリフレッシュできるひととき。「一心不乱に団子を丸めていると、頭が空っぽになって楽しい！ 没頭できますね」と仁田さん。

ツルツル真っ白なお団子がかわいい！

ベランダで季節の料理にゆっくり舌鼓

「せっかくお月見を楽しむのだから、季節の食材の力で心身を癒やしたい」と考えた二人。秋野菜のトマト煮込みやキッシュ、地元の鎌倉野菜のサラダ、季節のフルーツなど、旬を取り入れた色鮮やかなお手製料理をベランダに並べました。
「おいしい料理を楽しみながら、日が暮れていく空の様子を眺める時間は、何物にも代え難いリラックスタイム」（仁田さん）
「室内よりも、夜風を感じるベランダで過ごすことで、心身を解放できるみたいです」（AYUMIさん）

夜の気配が近づく中、楽しむお手製料理は格別。

月見酒と共に、とっぷり夜も更けて

気がつけば夜も深まり、あたりは真っ暗。ランプの穏やかな光のもと、しっとりと夜の気配に包まれて、二人の話はますます深まります。
「子育てのこと、仕事のこと、未来の暮らしのこと。自然の中に身を置きながらじっくり話すことで、心に余裕が生まれますね」と話すAYUMIさん。
「供えた月見団子をいただくことで神様との結びつきが強くなるんだって」という仁田さん。
最後は二人で月見団子を味わいました。

穏やかなランプの光に照らされた月見団子。夜のママトークに話題は尽きません。

お話を伺ったのは……AYUMIさん＆仁田ときこさん

AYUMIさんのYouTubeはこちらから！

仁田ときこさんのYouTubeはこちらから！

私が新習慣にしたいこと：ライター 仁田ときこさんの場合

photograph：Tomoya Uehara　text：Tokiko Nitta　cooperation: malta　web edit：Liniere.jp
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください