LIFESTYLE
:石井佳苗さん&平井かずみさん「出会いはリンネルの家電大賞の現場で」【リンネル創刊15周年リレーインタビュー vol.3】
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:リンネルの15周年を記念し、ゆかりのあるみなさまへのインタビュー第三弾!
今回は創刊からリンネルに携わっていただいた、石井佳苗さん、平井かずみさんのおふたりに、この15年について語っていただきます。
今回お話を伺ったのは…
石井佳苗さん、平井かずみさん PROFILE

ひらい・かずみ/フラワースタイリスト。季節の草花が身近に感じられる「日常の花」を提案。東京・恵比寿に自身のアトリエ「皓 SIROI」をオープン。花の教室だけでなく、さまざまなアーティストと一緒にワークショップや展示会を行う。
Instagram @hiraikazumi

時代は変わり続けても、変わらない世界観がある
―今回登場してくれるのは、創刊当初からリンネルを支えてくれたインテリアスタイリストの石井佳苗さんと、フラワースタイリストの平井かずみさんです。
一緒に海外を旅したり、イベントをされたり、いつも仲がよいおふたり。初めての出会いはどこだったのでしょうか
石井さん 実はリンネルの家電大賞の現場で会ったんですよ。
平井さん そうそう。私、以前から「石井さんってスタイリストさんがいるから、かずみに会わせたい」って、いろんな友人に言われていたので、会えてうれしかったです。リンネルがご縁の場でした。
石井さん 撮影のあと、タクシーで渋谷まで一緒に帰ったよね。そこから長いつき合いが始まった。
平井さん その頃、佳苗さんは逗子在住だったので、誕生日をお祝いしに行きましたよね。お仕事もたくさんご一緒させていただきました。リンネルでも数え切れないほど対談して。
ちなみに、私がリンネルに出たのは、編集長の西山さんにナンパされたから(笑)。一度お話を聞いてくださいってことで、青山のカフェで会ったんです。まだリンネルを創刊する前で、「こういう雑誌を作りたいんです」って熱い思いを聞かせていただきました。
石井さん 今、かずみが初めて登場したときのページを見たら、なんとファッションページに出演してるんだね。ビックリ。
平井さん リンネルの「フェミニン担当」で登場してほしいと言われました(笑)。別の媒体で私が旅の特集に出演していたのを西山さんが見てくださって〝この人はファッションが好きなはずだ〞って思ったそうで。当時は本当にびっくりした。それまでファッション誌に出たこともなかったし。私でいいんですか?って何度も聞いたの。
だって若い頃はどちらかというと別の系統の雑誌を読んでたから。そこまでナチュラル系じゃなかったの。
石井さん でも、登場ページを見てみるとちゃんと雑誌の雰囲気に合っているよ。さすがだね〜。
平井さん ファッションが好きな友人に相談して、すごく考えたんです。この服とこの服ならナチュラル系じゃない? って、ワードローブを合わせてね。そのあと、花の特集をさせてもらって、カレンダーもたくさん担当させていただきました! フラワースタイリストとして、いつか雑誌で花のカレンダーを手がけたいと思っていたから、リンネルでひとつの夢が叶ったの。
石井さん私の宝島社での最初の仕事は『Loveカメラ』っていうムック本。そのあと、暮らしをテーマにしている『リンネルHome』が誕生して。モデルのKIKIちゃんに毎回登場してもらったんだよね。テーマごとに空間をスタイリングできて楽しかったよ。
\ タクシーで一緒に帰ったね /

平井さん そのあたりから佳苗さんの名前が世の中にどんどん浸透していって。佳苗さんという人物が立った特集が増えていった感じ。
石井さん 絵の飾り方、ラグの敷き方、椅子の選び方、リンネルで毎月いろいろやったなぁ。懐かしい。
平井さん しかも『カーサリンネル』っていう住居まで造ってましたよね。雑誌で家を造るってすごいことだよ……。前代未聞!
石井さん 本当に。私も夢にも思わなかった。リンネル読者に喜んでもらうにはどうしたらいいかをずっと考えてきたプロジェクトで。自分の家にはない感性というか、それが楽しかった。
通常、住居の玄関は狭くしがちなんだけど、カーサリンネルではあえて大きな土間をつくって開放感を出したの。広い玄関からリビングを見渡せる間取りにして。そうすると、玄関から部屋がのぞけるから、内部のインテリアを作り込む楽しさができる。
―あれからカーサリンネルは日本中で建てられました。
購入された方からは「この家に住めて幸せです」といううれしいメッセージをいただいています。
石井さん 住んでいる人にそう言ってもらえるのが何よりうれしいです。
おふたりの近況と今後のお話
「かずみの前向きな考え方をインストールしてる!」(石井さん)

平井さん この15年を振り返ると、佳苗さんはオンライン講座を始めたのも大きかったんじゃない?
石井さん そうだね。元々は対面でインテリアの講座を始めようかなってかずみに話してたんだよね。でもコロナが始まって、あっという間に家から出られなくなって。じゃあオンラインにしようかなって。
平井さん 私、オンラインという形が、実は佳苗さんにすごくハマったと思うんです。佳苗さんの家をオンラインで見られるなんて、勉強になった人がすごく多かったはず。
石井さん 自分の部屋を教材とて見せることができて、一石二鳥だった。長年、集めた家具たちが役立ったね(笑)。ちなみに、その講座ももう6年目に突入しました。ありがたい限りです。
「オンライン講座は佳苗さんにマッチしてたね」(平井さん)

ーおふたりは、今後の展望って何かありますか?
石井さん そうですねぇ。今はプライベートのおけいこなどの予定のほうが詰まりすぎて。空いた時間に仕事を入れている感じです(笑)。友達と「部活」と称してギターやお茶を習うのが楽しくて。何かするときは大勢でワイワイすると続きます。
平井さん 私も今が楽しすぎて。日々、ご機嫌な自分でいられるようにしたいです。でも、できれば今まで私が人から受けたポジティブなものを、返していきたいと思っています
\ Playback!! /
リンネルと石井さん&平井さんの15年を振り返ります
石井さん:
『リンネルHome』でスタートしたインテリアの連載

「ライフスタイル型のムック本『リンネルHome』では、編集部と一緒に毎回コンセプトを設けて、空間を作り込んでいく連載を続けていました。モデルはいつもKIKIちゃんにお願いして。米軍ハウスを使うこともあったり、毎月忙しかったけどいい思い出です」(石井さん)
平井さん:
ファッション企画やカレンダー製作など、予想外の展開が待っていたリンネル

「自分には縁がないと思っていたファッションページに登場して、人生何が起こるかわからないなと強く実感。当時は友人とあれこれ考えて撮影に挑みました。フラワースタイリストとして夢だったカレンダー製作もリンネルで叶ってありがたいですね」(平井さん)
おふたりからリンネルへのメッセージ

from Kanae Ishii
「この15年、世の中は驚くほど変化してきましたが、リンネルが作り上げた世界観は時代を超えたよさがあると思います。それをこれからも続けてほしい。読者が母から子どもへ世代が変わっても、この他にはない世界は絶やさないでほしいですね」(石井さん)
from Kazumi Hirai
「リンネルが創刊されたタイミングで自分も出演させてもらって、ともに15年を歩ませてもらった気持ちでいっぱいです。いつもよい循環のもとで多くの読者を喜ばせているリンネルと同じように、私も自分の活動のなかで多くの人に喜んでもらいたいと思っています」(平井さん)
リンネル創刊15周年記念インタビューをもっとチェック!
photograph : Nao Shimizu text : Tokiko Nitta
リンネル2025年7月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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いしい・かなえ/インテリアスタイリスト。広告やCM、モデルハウスのスタイリングを中心に幅広く活躍。アーティゾン美術館「空間と作品」展では空間演出、「サー・テレンス・コンラン」の日本初の展覧会ではオリジナル商品のデザインも担当。
Instagram @kanaeishii_lc