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:吉田 羊さん「リンネルは頼もしい友達」【リンネル創刊15周年リレーインタビュー vol.6】
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リンネルの15周年を記念し、ゆかりのあるみなさまへのインタビュー第六弾!
今回はリンネルでも表紙や誌面にたびたび登場していただいている吉田 羊さんが登場。
大人こそ、もっと自由に、自分らしく。吉田 羊さんの在り方は、まさに私たちの理想。
15周年を迎えたリンネルとのご縁も、ますます深まります。
今回お話を伺ったのは…
吉田 羊さん PROFILE

「そのままでいいんですよ」と受け止めてくれる懐の深さを、
取材のたびに感じていました

コラボ商品作り、故郷への旅。
忘れられない瞬間がいくつも
― 羊さんのファッション誌初登場は、小社の媒体だったんですね。
『GLOW』(2015年2月号)のカバーでした。夢を叶えていただいた宝島社さんには、足を向けて寝られません(笑)。
その後、リンネルさんからもお声がけいただいたのですが、撮影現場の雰囲気がいつもとても温かくて、ここではこんなにリラックスさせてくださるんだ! と驚いた記憶が残っています。
― リンネル初登場は2015年11月号。羊さんが実践されていた「冷えとり」法を教えていただきました。
自分の生活にフォーカスしていただく取材は経験がなかったのですが、自分が普段、何をよしとして生きているかをお話しすることで、自分の生活を見直すきっかけにもなった気がしています。
取材はちょっとした定期検診ですね(笑)。そして、記事を読んだ方が冷えとりを実践して体調がよくなったというお声をいただくことで、ああ、自分がやっていることは間違ってなかったんだと再確認ができたりもしました。
― この取材ののち、「くらしきぬ」と共同でソックスなどのオリジナル冷えとりアイテムを開発することに。17年にコラボ商品を発売しました。
一緒に冷えとりグッズを作りませんかと言っていただいたときは「えっ、そんな夢のようなお話が?」と(笑)。
もともとファッションには関心があったので、作っていく作業は本当に楽しかったです。
市販の冷えとりアイテムにはシンプルなデザインのものが多かったので、ちょっとレースをつけてみたり、長く使える工夫をしたりと、アイデアを反映できたのもうれしかったですね。

ジャケット¥74,800 ライトアンドドイル(ワングラムチャン)、ブラウス¥26,400 オールインワン¥83,600(10月入荷予定)/ともにヴェリテクール(ヴェリテクール)、サンダル¥42,900/トリッペン(トリッペン原宿店)、ピアス¥440,000/TASAKI(TASAKI)、ハット 本人私物
― 翌18年には、羊さんの出身地である福岡県のアパレルブランド「ヴェリテクール」とのコラボが実現。
オリジナルのスカートやカットソー、ワンピースなどが誕生しました。
あのときも楽しかったなぁ。私が作りたいイメージに対して、ヴェリテクールのデザイナー、岩崎ゆかりさんがプロのアイデアをプラスしてくださって、どんどん明確にアップデートされていくのがとても刺激的で。何度も試作を繰り返しながら作り上げていく、プロのものづくりの過程を体験できたのは、服へのリスペクトを新たにする貴重な体験でした。
― 撮影や公演でご多忙な中、羊さんはさまざまな提案を、時には手描きの図を添えて送ってくださるなど、積極的に関わられていましたね。
「そこまでこだわらなくても……」と思われる部分も、もしかしたらあったかもしれません。
でも、「それがコラボの醍醐味。羊さんの作りたいものを作りましょう!」と最後までサポートしてくださった編集部の皆さんには、心から感謝しています。
― そして、もっとも思い出に残る記事として挙げられたのは、19年9月号に掲載された「吉田羊さんと巡る〝私にかえる福岡〞」。久留米、福岡への旅、楽しかったですね!
本当に! お店やスポットを巡り、皆でおいしいものを食べたり、お買い物をしたりと、今でも思い出に残っている瞬間がたくさんあります。
東京のスタジオでの撮影もそうですが、リンネルの皆さんはいつも私と同じ目線の高さで話してくださるので、したいことも感じたことも臆さず、素直にさらけ出せる。
より自分らしくいられるし、「羊さんは、そのままでいいんですよ」と言っていただいている、そんな懐の深さを、ご一緒するたびに感じています。
年齢を重ねることへの焦りは、励みにも。
自分の現在地を確認しながら、走り続けていきます

ニット¥33,000、シャツスカート¥30,800/ともにハイク(ボウルズ)、デニム¥49,500 リバー(ワングラムチャン)、ピアス¥49,500/テッドミューリング(ヤエカ ホーム ストア)、メガネ¥74,800/アーレム(グローブスペックス エージェント)
末っ子→真ん中のお姉ちゃんくらいには進化できたかな?
― 2010年の創刊から15年。この歳月は、羊さんにとっても俳優として飛躍した歳月だったと思います。まるで天に昇る龍を思わせるような、鮮やかなご活躍でした。
本当ですか? でも確かに、世の中への出方は急激でしたよね。
私の存在を広く認知していただけるようになったのは2014年のテレビドラマ「HERO」への出演がきっかけですが、そこからまだ11年しかたっていないんです。
周りからは「えっ、もう20年くらいたってるんじゃないの?」と驚かれるんですが。
― 確かに。驚きました。
フフフ。自分の感覚としては、度が先に立ってしまったなという思いがあるんです。実力が伴わないまま先行してしまった知名度に、この11年、追いつこう追いつこうと必死で走り続けて、今もまだ、追いかけ続けている最中だというような。
― でも、お会いすると、初めてお会いしたときから変わらない羊さんを実感します。環境に左右されないでいられる秘訣は、何なのでしょう。
やはり、自分はまだ何者でもないという気持ちが、ずっと根底にあるからでしょうね。
だから、決していい気にはなれないし、常に自分の現在地を確かめながら歩いている……そんな思いが今も胸にあります。
― そんな中でも、ご自身の中で変化を感じている部分もあるのでは?
うーん、たとえるなら、末っ子から真ん中のお姉ちゃんくらいにはなれたかな? とは思います(笑)。
会社勤めの経験がなく世間知らずで、社会人としてはずっと甘えっぱなしだったところから、2019年に事務所を独立し、自分で覚悟を持って仕事をすることを意識するようになったなと。
人生の責任を取るのは自分なんだという、ごく当たり前のことを実感するのと同時に、これまでいかに周囲の人々に助けていただいてきたのかということを、あらためて思い知らされました。
― それで、よりブレなくなったと。
そうですね。自分の判断を信じるということは、昔から変わっていないと思いますし、いつどのような選択をしてどんな結果が出たとしても、それを正解にしていくは、結局自分自身でしかない。
つまり、人生の答えは、外にはないってことですよね。外にあるのはヒントだけで、答えは私の中にしかない。それを大事にしているし、ここ数年で特に明確になってきたところでもあります。
― 年齢を重ねたことで確かになるものは、強いですね。
もちろん、若い頃に比べたらできないことも増えてきたので、この先は、今まで以上にがんばらないとあっという間にダメになっていくだろうなとも思います。
焦りを感じることもありますが、でも、それがまた励みにもなったりする。そうやって一生、自分の現在地を確認しながら生きていくんじゃないでしょうか。
― 演じる役柄もそうですが、羊さんは年齢に抗う感じがないですね。美容面に関しては、抗いたいことはいろいろありますよ(笑)。
でも、抗いすぎず、年相応でありたいとも思っています。なぜなら、その年でしか表現できないお芝居があると思うので。優先すべきは健康。
年相応の役をいただくためにも、しっかり自己管理をして健康を保つことが、今の私のプライオリティです。
Liniere × Yo Yoshidai’s History
同じ目の高さにいながら時々、道を示してくれる。
リンネルは「頼もしい友だち」

表紙 撮影に、作品と暮らしを語るインタビュー、こだわりと愛情を注ぎ込んだコラボアイテム作りと、10年あまりの間にご一緒した企画は数知れず。
「受け止めてくださる皆さんがいるからこそ、私はここにいていいんだと思えるんです」と羊さん。
\ずっとほしかったものを一から作れた体験は夢のようでした!/

今後リンネルとやってみたいことは?

― 輝く姿を、ぜひこれからも見せてください。今後、リンネルとやってみたいことはありますか?
旅、また行きたいですね。行ったことのない場所、まだまだあるんですよ。あとは、おいしいもののある場所……ほら、すぐ食べることに走る(笑)。
リンネルさんって、そんなことを共有できる、友だちみたいな存在なんですよね。いつも隣にいてくれる身近さと、時々、道を示してくれる頼もしさがあって。
こちらこそ、末永くよろしくお願いします。
リンネル創刊15周年記念インタビューをもっとチェック!
photograph: Isao Hashinoki styling: Asuka Ishii hair&make-up: Kyoko Fukuzawa text: Michiko Otani flower: Forager
リンネル2025年10月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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よしだ・よう/1997年に舞台でデビュー。2000年代に映像へ活動の幅を広げる。テレビドラマ、映画、舞台への出演に加え、活動25周年を迎えた2022年には初のコンサートを敢行。趣味である着物の着こなしやヘルシーなライフスタイルなどでも注目を集める。