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:【サウナの首都に新しくできた神聖な「サウナテンプル」】 ノーラのフィンランド旅気分 Vol.6
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フィンランドと日本をつなぐコネクターとして活動しているノーラ・シロラさんが、日本でフィンランド気分を体験できるようなスポットやライフスタイルを提案する連載。前回に引き続き、夏休みに故郷フィンランドに帰郷したノーラさんに、本場フィンランドのおすすめサウナをレポートしてもらいます。
【サウナの首都に新しくできた神聖な「サウナテンプル」】 ノーラのフィンランド旅気分 Vol.6
フィンランド旅気分のアイデアを教えてくれたのは…ノーラ・シロラ(Noora Sirola)さん
Tampere(タンペレ)にはサウナがたくさん!
Moi(モイ)!
フィンランド第三の都市「Tampere(タンペレ)」、聞いたことはありますか? 首都のヘルシンキから電車で1時間半、森と湖に囲まれているこの街は世界で唯一のムーミン美術館があることでよく知られています。また、2018年に国際サウナ協会とフィンランドサウナ協会に「世界サウナキャピタル」に認定され、個性豊かな公衆サウナが多く集まっています。
今回の記事では、サ旅に最適なこのデスティネーションに隠れている、おすすめサウナの一つへお連れします!

森、湖、ラウハニエミサウナ。サウナキャピタルであるタンペレを代表する風景の一つ
老舗サウナで新しい宝石を発見
タンペレのサウナといえば、ラヤポルティ、ラウハニエミ、クーマ、カウピンオヤなど。日本人観光客もよく見かけます。
今年の冬、タンペレで二番目に歴史の古い公衆サウナラウハニエミサウナの敷地内に
「Saunatemppeli(サウナテンプル)」というサウナが新しくオープンしました。ラウハ二エミサウナのすぐ隣に位置し、受付も更衣室も一緒、両方のサウナをあわせて楽しむことができます。

白樺に囲まれている、自然に違和感なく馴染むサウナテンプル
木材や布で作られた、テントのような小屋に入ってみると、なぜ「テンプル」と呼ばれているか、すぐにわかります。フィンランドのサウナには珍しく、このサウナの中で喋ってはいけないからです。
唯一無二の神秘的なサウナ体験
サウナ全体の照明は暗く、ストーブの火とあっちこっちに飾ってあるたくさんのロウソクのほのかな光に癒やされます。薪のパチパチという音だけが聞こえてきて、サウナならではのスモーキーな香りを楽しんで、外にある自然を感じて、自分と向き合ってリラックスします。真ん中にある大きなストーブに長~いラドルで水をかけて、じゅわ~っと音がする最高に柔らかい、湿度の高いロウリュに包まれます。サウナの中で喋らず、サウナと自分が感じることだけに夢中になって、タンペレにいることも忘れるぐらい特別な気分。
サウナは昔からフィンランドの家で一番きれいで、出産なども行われた神聖な場所ですが、そんな神秘的で神聖な雰囲気が体験できるのが、ここサウナテンプル。

写真では明るく見えますが、ロウソクの光だけに頼り、目の前のものがほぼ見えないぐらい暗いサウナで、日常生活を忘れて心も体もリラックス
森と湖、フィンランドの自然を大満喫
気持ちよいロウリュで外の世界や日常の悩みをすべて忘れてから、ドアを開けてサウナから出ると目の前に湖のきれいな絶景が!サウナテンプルはタンペレでも大きい湖、ナシ湖に面しているので、一年中サウナから湖に飛び込むことができます。

サウナテンプルから出ると見える景色。青空の下で湖に飛び込んで、新鮮な風を感じながら桟橋で外気浴
今回サウナテンプルに行ったのは夏ですが、秋の紅葉を眺めながらのサウナや、真っ白な雪に囲まれてアヴァント(凍った湖にあけた穴)でクールダウンするなど、季節によってサウナ体験が大きく変わります。
ラウハニエミサウナはこれからも営業しているようですが、テンプルは元々期間限定の予定だったそう。オーナーさんにこれからのことを聞いてみたら、「今のところ、しばらくは営業しています」とのことだったので、気になる方はお早めに行くのがおすすめです。
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text:Noora Sirola
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