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:いよいよ首都ヘルシンキへ! 出会いを重ねて、心に生まれた変化とは 【奈緒さんが初めて旅したフィンランド #3】
北欧
:
奈緒さんがめぐるフィンランド旅連載も、クライマックス。
列車に揺られて3時間。
ついに首都ヘルシンキへ!
たどり着いた先で待っていたのは、最期まで動物と向き合うシニアホーム、そして同世代のアーティストとの出会いでした。
「日本とフィンランドって、どこか似ているのでは」と感じていた奈緒さん。
旅が終える頃には、本当にたくさんの共通点に気づいたと話します。離れてみたからこそ気づけた、日本の好きなところ。
海の上から眺めた街の景色は、旅の締めくくりにふさわしく、数々の出会いを重ねたフィンランドの旅は、心にあたたかさを残しながら、かけがえのない宝物となりました。
最期まで共に生きる
動物のシニアホーム
セイナヨキの広大な敷地にある、さまざまな動物たちが穏やかに暮らす「ヴァンハ・マルッキ」。
ここは、スペインの“ロバの老人ホーム”に感動した初代オーナーが築いた場 所。 ロバだけでなく、引退した競技馬や飼えなくなった動物たちを受け入れる、動物たちのケアホームとして存在しています。カフェやおしゃれなショップも併設されていて、地域の人々が気軽に訪れる憩いの場に。

愛おしそうにうさぎを抱っこする奈緒さんを、そっと見守るふたり。小屋から小屋の移動中は、『ONE PIECE』の話題で盛り上がっていました。
案内してくれたのは、11歳のオーナーの娘さんとその親友。毎日学校帰りにお世話をしているという二人と一緒に、ポニー、ニワトリ、うさぎ、アルパカ、孔雀、馬など多くの動物と触れ合いました。
「人が成長していく過程の中で、大切なやさしさを教えてもらえる場所ですよね。日本でも個人で護されている方はいるけれど、のびのびと過ごす動物たちと共存できる環境を整えるには、広い土地や支え合う人の存在が必要なんだなって。こういう場所を作れるということがわかって希望を感じたので、日本にもこんな場所が増えたらいいなと思いました」
列車に乗って3時間
首都ヘルシンキへ

ブラウス¥25,300/アデュー トリステス(アデュー トリステス)、スカート¥33,000/ヌキテパ(パサンド バイ ヌキテパ )、バッグ¥40,700/アントネッロ テッデ(オーガスト)

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に登場するハメ城を望む。
コッコラ、セイナヨキとフィンランドの町をめぐってきた奈緒さん。そんな旅の締めくくりは、鉄道に乗ってヘルシンキへ。心地よく揺られながら、スタッフと一緒にこれまでの旅を振り返り、次にフィンランドに来たらやってみたいことを語 っていました。「ウクスピヒラヤにもっと長い期間滞在したい」「焼き物をやってみたい」「森の中でピラティスをやりたい」「森でベリーを摘んでジャムを作りたい」「馬に乗りたい」「オーロラが見たい」……と、夢はどこまでも広がります。

食堂車でシナモンロールを。
その後は、ランカバで購入した毛糸と編み針で編み物をしたり、食堂車でフィンランド名物のシナモンロールを楽しんだり。あっという間にヘルシンキ駅に到着し、旅の最後の章が始まります。
同年代のアーティスト
オーナさんと過ごす1日
今回の旅で奈緒さんが心待ちにしていたこと。 それは、オーナさんと一緒に絵を描くことでした。待ち合わせ場所は、海辺にある光あふれるカフェ。「ナオとオーナ、名前がそっくりね!」と笑いながら、ふたりの時間が始まります。

ランチをしながら話し込むふたり。奈緒さんはタンカー島行きの船で食べたラズベリードーナツを再びチョイス。

かわいいアイテム発見
ランチのあとに訪れたのは、オーナさんお気に入りのフリーマーケット。ヴィンテージのマリメッコのマグカップに「かわいい〜!」と声を揃えるふたり。 そしていよいよ彼女のアトリエへ。「どういう技法で描きたい?」と聞かれた奈緒さんは、「水の上で色が広がっていく瞬間や、偶然でき色が大好きだから」と、水彩をリクエスト。アトリエにはシーンと静かな時間が流れ、まるで子どもに戻ったかのような表情を浮かべながら、夢中で筆を走らせます。

ふたりの共同作品は、奈緒さんの部屋に大切に飾られているそう。
最後は「ひとつの絵をふたりで描こう 」というオーナさんのアイデアで、リレーのように交互に筆をとりながら一点の作品が完成。
「オーナさんの絵を見たとき、自由な線がとても魅力的で、お会いするのが本当に楽しみでした。実際に会ってみると、やさしくて、ユニークで、しっかりしていて。 お姉さんのように静かに見守ってくれる一方で、友達のように一緒に絵を描くことを心から楽しんでくれて。改めて、“絵を描くって楽しい”と感じる時間でした。自由な感性と創造性に満ちたフィンランドで、この体験ができたことが、私にとって大きな宝物です」
海上から眺める
美しきヘルシンキ
いよいよ帰国の朝。 最後の日をどこで過ごそうかと話し合っていたとき、ヘルシンキの美しさをもっともよく知るコーディネーターの森下さんが「マーケット広場のある港から、フェリーでスオメンリンナ島へ行けますよ。船上から眺めるヘルシンキの街並みは格別なんです」とおすすめしてくれました。
奈緒さんも「行ってみたい!」と即答。ホテルからトラムに揺られてマーケット広場へ向かいます。

船のデッキで風を感じる奈緒さん。船には家族連れやカップルが数多く乗っていて、犬を連れたご夫婦と交流していました。

マーケットで何かを見つけた奈緒さん。

購入したのはアメリカンチェリー。船の中で1粒ずつ味わいます。
アメリカンチェリーを購入し、いざフェリーに乗船。青い空に白いカモメが舞い、爽やかな風が頬をなでます。 振り返れば、遠くに見えるヘルシンキの街は美しく、夢の中にいるよう。観覧車も見えますが、ゴンドラのひとつがサウナだと聞いて驚きが広がりました。15分ほどの船旅のあとに降り立ったスオメンリンナ島では、アイスクリームをいただきました。「アイスの消費量がヨーロッパナンバー1」といわれるフィンランドらしい締めくくり。

フィンランドで大好きだと気づいたヤギのフェルトハット。さっそくかぶって、嬉しそうにくるりと回っていました。
帰りはマーケットに立ち寄って、しばしお買い物の時間。ヤギのフェルトハットを見つけた奈緒さんは満面の笑みに。
「今回の旅でトナカイファームや動物たちのシニアホームに行って、気づいたことがあるんです。私、ヤギが好きなんだなって!」と嬉しそうにゲットしていました。こうして奈緒さん生まれて初めてのフィンランド旅は、美しく楽しいヘルシンキの風景とともに幕を閉じたのでした。

自然の恵みを最高の味わいでいただける
Wellamo
カタヤノッカ地区、フィンランドの後期アール・ヌーヴォー(ユーゲント)様式の建物が並ぶ住宅街にあるレストラン。森で採れたゆり根や畑で収穫されたアスパラなど、塩と胡椒以外はすべてフィンランド産の食材を使った料理が四季を通じて楽しめる。創意あふれる盛り付けと豊かな味わいに感動。
Laivastonkatu 18, Helsinki
+358 9 663139
https://www.wellamo.fi/en/
~奇跡のような旅を終えて~
フィンランドは
想像どおりの素敵な国でした




「フィンランドの衣食住を見てみたい」という思いが叶った旅でした。 私は「使っていく中で宿る美しさ」がすごく好きなんですが、今回の出会いはすべて、美しさの背景に暮らしや自然とのつながりがあるものばかり。だからこそ心が躍ったし、「私ってこういうものが好きなんだな 」って気づかせてもらえた気がします。


今は日本に帰るのがとっても楽しみなんです。もともと「日本とフィンランドって似てるんじゃないかな」と思っていたんですけど、実際に過ごしてみたら本当に共通点がいっぱいあって。日本の好きな部分を改めて知ることができたし、「日本っていいな」って思えたんです。 比べるとかではなくて、当たり前すぎて気づかなかったことに気づけたのが嬉しかった。それを友達にすごく伝えたいです。「こんなところが一緒だったよ」とか、「チャ ーミングなフィンランドの人たちに似ている私たちも、実は可愛いんじゃない?」って(笑)


フィンランドの人たちが自分の国を愛している姿を見て、 私も「日本ってすごく素敵なんですよ!」って伝えたくなりました。日本人は恥ずかしがり屋だけど、福岡県民って「福岡めっちゃいいんで!」って言えちゃうところがあるので(笑)、そういうところも親近感が湧いたのかも。自分たちで作った場所や土地を大事にして、そこからいろんなものを生み出していく。フィンランドのすばらしさに触れた時間は、私の人生の中でかけがえのない宝物になりました。
コッコラ・セイナヨキ・ヘルシンキを巡る
7日間の旅行日程
旅行料金:569,000円(2人部屋利用、燃油サーチャージ別途)
⚫︎出発日:2026年6月5日(金)
旅行料金:589,000円(2人部屋利用、燃油サーチャージ別途)
※上記のスケジュールは現地の事情や荒天などの事由により変更となる場合がございます。
旅のスケジュール
東京/成田発(夜)
フィンエアーにてフィンランドへ出発。
宿泊地:機内
食事:朝昼 ×、夕 〇(機内)
ヘルシンキ(朝)→オウル→コッコラ(朝)
<コッコラの町あるき>
ヘルシンキ乗り継ぎ、フィンランド国内線でオウルへ。
到着後、陸路フィンランドの西海岸沿いをコッコラへとご案内いたします。
コッコラでは取材で訪れたファームや地元の人たちとの交流も予定しています。
宿泊地:コッコラ
食事:朝 〇(機内)、昼夕 〇(レストラン)
コッコラ滞在
<ゆっくり流れるときを楽しむ>
4月出発:近隣の村で、伝統文化とサウナ、そこに暮らす人々との交流を予定しています。
6月出発:船で灯台のあるタンカー島へ渡り、島のカフェでサーモンスープランチ、のんびりと島の散策を楽しみます。
のんびり流れるときをお過ごしください。
宿泊地:コッコラ
食事:朝昼 ◯、夕×
コッコラ到着(朝)→セイナキヨ(午後)
<西海岸を南下>
フィンランド西海岸ブランドのファクトリーショップを訪れます。
毛糸や紐糸のブランド「ランカヴァ」、天然素材を使用したテキスタイルブランド「ラプランアンクリ」などをめぐりながら、フィンランド建築に興味のある方は一度は訪れたい町セイナヨキへ。
街の中心アアルトセンターを見学、お夕食はローカルレストランでいただきます。
宿泊地:セイナキヨ
食事:朝夕 ◯、昼×
セイナキヨ(朝)→タンペレ→ヘルシンキ(午後)
<湖水地方の町タンペレへ>
ムーミンミュージアムを見学後、タンペレ市内観光にご案内。
午後からはヘルシンキへと向かいます。
宿泊地:ヘルシンキ
食事:朝 ◯、昼夕 ×
ヘルシンキ(午後)
ヘルシンキ市内観光とショッピングにご案内いたします。
マリメッコファクトリーとマリトリでランチを予定しています。
夕刻、フィンエアー直行便で空路ご帰国の途へ。
宿泊地:機内
食事:朝昼 ◯、夕×
→東京/成田着(午後)
宿泊地:機内
食事:朝昼夕 ×
俳優・
奈緒さん

1995年生まれ、福岡県出身。2018年、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの親友役に抜擢。2019年公開の『ハルカの陶』で映画初主演を果たす。近作に、『傲慢と善良』、ドラマ「春になったら」「東京サラダボウル」「塀の中の美容室」、舞台『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』『大地の子』など。公開待機作に主演映画『死ねばいいのに』(金井純一監督・2026年7月3日公開)、主演映画『シャドウワーク』(吉野竜平監督・2026年公開)がある。2026年4月7日、初のフォトエッセイ『いつか』を出版。
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model:Nao photograph:Shinsaku Kato styling:Junko Okamoto hair & make-up: masaki text: Tomoko Ueda coordinate:Keiko Morishita special thanks:Finnair / Finntour / Visit Finland / Visit Seinäjoki / Visit Helsinki
リンネル2025年12月号
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※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
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![【愛用歴25年以上!内田彩仍さんとドモホルンリンクルの素敵な関係】うるおいとエイジングケア※[基本4点]で肌力を鍛える!](https://liniere.jp/wp/wp-content/uploads/2026/03/S__21012484.jpg)





























自然、デザイン、建築、そして愛らしくやさしい人々。
フィンランドの魅力を全方位で感じられる、西海岸3都市の旅へ。
初めて訪れる人も、何度も足を運んでいる人も、きっと新しい発見に出会えるはず。
春から初夏にかけての心地よい季節。
有名な場所はもちろん、まだあまり知られていない風景にも出会いながら、特別な時間を過ごしていただけますように。