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Aマッソ加納愛子さん「書くことは雑味がない行為」/新刊エッセイ『行儀は悪いが天気は良い』インタビュー Aマッソ加納愛子さん「書くことは雑味がない行為」/新刊エッセイ『行儀は悪いが天気は良い』インタビュー

感情を言葉に落とし込めれば、人生は楽になる

これまでは自分自身を題材に書くことが多かった加納さんですが、今後はもう少しテーマを広げ、長編小説にも挑戦したいと考えているそう。加納さんにとって、書くことの醍醐味とは何なのでしょうか。

「雑味がない行為だな、と思っています。舞台では生身の体でお客さんに向き合わないといけないし、すべるかもしれないし、受けるかもしれない。いろんな不確定要素があるので、それに向き合う自分の一挙手一投足が100%純度の高いものかというと、ちょっと難しい。笑いという行為にも純度があると思うけど。文章に向き合ってるときは、純度を感じられることが多いので、好きな作業なんだと思います」

さらに、文章にしたり、ラジオで話したりしてアウトプットすることで、ネガティブな気持ちを軽減できる効果も。

「きっとSNSに面白いネタを書き込む人は、イライラしたときも『これをアップしよう』と思うことで楽しくなってると思うんですよね。私も人とケンカしたり、嫌なことがあっても、すぐに『ラジオでどうしゃべろうか』と脳内の会議に変えられる。媒体はそれぞれ違っても、感情を言葉に落とし込む方法を持っていると、人生が楽になる。私もそうすることで、『天気がいい率』が高くなっている気がします」

Aマッソ加納愛子さん
感情を言葉に落とし込めれば、人生は楽になる:Aマッソ加納愛子さん

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