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【映画『コール・ミー・ダンサー』インタビュー】 親子でぜひ観たい、インド人ダンサー、マニーシュ・チャウハンさんが夢を追いかけ続ける姿 【映画『コール・ミー・ダンサー』インタビュー】 親子でぜひ観たい、インド人ダンサー、マニーシュ・チャウハンさんが夢を追いかけ続ける姿

自分の夢を応援してくれた家族

コールミーダンサー

もともと裕福な家庭ではなかったというマニーシュさんですが、ダンスをすることに対して家族の理解はどのように得ていったのでしょうか?

「両親は実は一度も、僕の言うことに反対したことはなく、常に応援してくれています。でもやっぱり、アートや芸術に関してはあまり知識がないので怖いんですよね。だからこそ時間をかけて、ちゃんと説明することが大事でした。

妹が病気になって深夜に病院に連れて行かなくてはいけなかったとき、父はタクシー運転手の仕事もできないし、母は家事もできなくて……。僕はよき兄でも息子でもなく、ダンスも半端になってしまったと思ったんです。そこで思い切って2か月ほどスタジオに行かなかった時期がありました。ずっと家にいると悲しくて、泣いていた僕を見た父が、“うちは借家だけど、お金を融資してもらえば、ダンスの学校に送り出すことができる”と初めて言ってくれたんです。それが父に、自分のやりたいことを承認してもらった瞬間でした」

コールミーダンサー

「子どもって母には話しやすいけれど、父親にはなかなか夢の話をしにくいと思うんですよね。だけど父がそう言ってくれたことが自分のなかでモチベーションになり、その後にクラスに復帰できたんです。

上のクラスにいたけれど、また一番下のクラスから練習を始めて。それまでは学費をレッスン費に当てたり、お昼ごはん代もレッスン費に当てるために食べず、一人で練習に励んでいたのですが、休んでからは母がお弁当を用意してくれて。コンクリートの上で踊って痛む足をマッサージしてくれたり。そういう応援の仕方をしてくれるようになりました。それでエネルギーをもらい、気持ちもポジティブになれて、イェフダさんも海外のスクールや奨学金の応募についての話をしてくれるようになったんです」

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